キイハンター 100話は、コミカルファンタジー!ヘンゼルとグレーテル風味な少女誘拐事件を追う谷口ユミ(大川栄子)とイカす私立探偵(川口恒)
第100話 妖婆と宝石泥棒 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | 妖婆と宝石泥棒(シナリオ#101) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 70.02.28 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、佐藤肇 | |||||||||
撮影 | 村上俊郎 | |||||||||
監督 | 佐藤肇 | |||||||||
役名(台本) |
竜野忍 岩城 パトリシア 珠美(トランプ占いの女) 妖婆 怪盗ルパン・ジェニア(※?)(本文表記:ジュニア) 乞食 支配人 |
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出演 | - | 啓子 | - | 島 | ユミ | 風間 | - | - | - | - |
主演 | 谷口ユミ | |||||||||
ゲスト |
川口恒 真理アンヌ 北原義郎 田中万里(田中真理、田中マリ) 三重街恒二 相馬剛三 河合絃司 マイク・ダニン 松旭斉美智 |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | - |
キイハンター 第100話 妖婆と宝石泥棒 あらすじ(ストーリー)
世間を騒がせている妖婆の姿をした宝石泥棒。キイハンターの谷口ユミは、次に狙われるのが宝石コレクターとして名を馳せる「岩城家」と睨み、その家の娘・パトリシアの身辺をそれとなく張っていた。
パトリシアは、手品のマジック喫茶で人間を消すという箱の中の実験台になった。何とその奇術師は妖婆の姿をしていたのだ。
しかもパトリシアはユミの目の前で妖婆に誘拐されてしまった。妖婆は、パトリシアの身代金として10億円のダイヤを要求。だが、彼女の父親・岩城は娘の命よりもダイヤに目がくらんでしまう。
一方、ユミは誘拐犯である妖婆の棲家を探していたとき、竜野忍という私立探偵と出会う。竜野は岩城家に雇われていた男だった。
キイハンター 第100話 妖婆と宝石泥棒 解説・見どころ
放送100回目の作品。特別企画というわけではないが『ヘンゼルとグレーテル』そっくりに展開する奇妙な事件をユミちゃんの活躍を通して描く異色作。
カラー編のキイハンター 171話「お化け怪獣大戦争」、195話「ミイラの殺人忘年会」に通じるファンタジー。
EXPO70・大阪万国博覧会を目前に控えた高度成長期真っ只中ならではの遊びに徹した肩の凝らないコミカル企画。
川口浩ファミリーの川口恒による探偵、Gメン75 第1話「エアポート捜査線」で関屋警部補の婚約者・朝倉節子役だった田中真理(当時:田中万里)が冷酷な親に見捨てられるティーン役でゲスト出演するのも見どころ。
シーン22:
竜野とユミが妖婆を捕らえるシーンは、シナリオでは遊園地。本編では赤坂プラザホテル前。
シーン27~31まで:
トランプ占いが殺されるまでは、シナリオでは街角。本編では遊園地。
シーン63:
ユミちゃんと竜野が敵と格闘するシーンも起伏のある丘から洋館の庭。
それぞれ舞台が変更されていた。
今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)、FBIこと吹雪さん(川口浩)(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
キイハンター 第100話 妖婆と宝石泥棒 放送当時の記事
※宝石コレクターの相続権を持つ手品好きの少女(田中真理/田中万里)が妖婆に誘拐された!身代金は10億円分のダイヤ
意外なみどころ教えます|特別機動捜査隊、ザ・ガードマン、キイハンター/週刊TVガイド特集記事まとめ
特別機動捜査隊 | ザ・ガードマン | キイハンター | |
放送期間 (1970年2月時点) |
8年4か月 | 4年10か月 | 1年10か月 |
視聴率 | 15~30% | 30~40% | 言及なし(参考A、参考B、参考C) |
狙い | 性善説の立場で描く 視聴者に委ねる (中井義P) |
日常性を離れる 視聴者の憧れを代弁 人間ドラマ (菅原偀介P) |
娯楽に徹したアクション 視聴者の80%が10代 ティーンエイジャー狙い 和製ハードボイルド (菅原偀介P) |
週刊TVガイド誌(1970年2月発売:号数不明)の1970年2月時点の人気番組(特別機動捜査隊<NET>、ザ・ガードマン、キイハンター<TBS>)の見どころをまとめた特集記事をざっくりと表でまとめてみた。
プロデューサー(キイハンターはTBS側プロデューサー・菅原偀介氏)にインタビューした内容で、どの番組も局の看板番組としてピックアップしたものばかり。
キイハンターは特捜隊やガードマンと比較してまだ放送1年10か月で、カラー化を控えた発展途上的な側面が語られている。三番組とも共通する点は「正義の味方、経済大国・日本の守護者」であること。
他の番組とは性格が異なるキイハンターは、無国籍ものでエンタテインメントに徹したアクションもの。70年2月時点での視聴者の8割がティーンエイジャーという結果から、特捜隊やガードマンのように主婦層をターゲットにせず10代の若者に狙いを定めたことが語られていた。
こちらの資料を見てもいかにキイハンターがヤング層に受けていたかがよくわかる。
もともとスタート当初のキイハンターは、大人向け路線で、社会からドロップアウトした人間たちの特異なキャラを活かした活躍を描いていた。しかし、若手の千葉真一、谷隼人両氏への女子学生を中心とした人気が引き金となりヤング層へとヒートアップしていった流れがある。