Gメン75 104話は、津坂刑事(岡本富士太)最終編!暴力団員射殺事件に使われた拳銃は15年前、殉職した津坂の父親が奪われたものだった!
第104話 77.5.14津坂刑事殉職 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仮題 | 77.5.14津坂刑事殉耺(シナリオ#104) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 77.05.14 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
平松信子(24歳) 平松ミチ子(18歳) 平松清一(56歳) 石塚(45歳) 矢口二郎(20歳) 成島(30歳) 藤川 交通係の主任 パトロール警官 平松の妻 信子の少女時代 ミチ子の少女時代 津坂の父(津坂巡査) 津坂の母 十二歳の津坂 |
|||||||||
出演 | 黒木 | 草野 | 津坂 | 山田 | - | - | - | - | - | - |
主演 | 津坂刑事 | |||||||||
ゲスト |
高畑淳子 嶋めぐみ 小瀬格 矢野間啓二 大和田進 大木正司 小池栄 久保幸一 佳島由季 河合絃司 高橋仁 山田光一(山田甲一) 佐川二郎 畑中猛重 城春樹 八百原寿子 神林由香 鈴木明子 小山由紀 阿保由貴子 藤原益二 上江州安秀 高野隆志 北都智和 木下英一 和田瑞穂 オールディーズ |
|||||||||
タイアップ | - | |||||||||
類似作品 | プロット継承:309話「15年も生きていた死体」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
備考 | 特報:Gメン75特別番組「香港-マカオ・ロケシリーズ」ロングバージョン |
Gメン75 第104話 77.5.14津坂刑事殉職 あらすじ(ストーリー)
津坂刑事の父親は15年前に殉職した警官だった。その事件の時効は目前に迫っている。当時の捜査チームのキャップは黒木警視で、小学生だった津坂が将来警官になることを父の霊前で誓っていた姿を見ていた。
殉職した父親の無念を晴らすため刑事となった津坂は、捜査の合間に地道に当時の捜査資料をひも解く日々を送っていた。しかし時効は成立。津坂の思いは届かなかった。
そんな折、暴力団員の射殺事件が発生。殺しに使用された拳銃は15年前警官だった津坂の父親・津坂巡査が奪われ殉職したときのものだった。
愕然とする津坂はGメンの仲間とともにも捜査を開始。チンピラ・矢口二郎を割り出した。犯行に使用した拳銃はディスコで知り合った女・ミチと呼ばれる平松ミチ子から買い取ったことが判明する。
津坂らの追及によりミチは父親・平松清一から手に入れたことを自供。しかし平松は暴走トラックにヒキ殺されてしまった。
Gメン75 第104話 77.5.14津坂刑事殉職 解説・見どころ
- 津坂刑事、最後の捜査線!
- 十五年前津坂の父親を殺した犯人の手掛かり
- 当時の加害者と被害者の子供の心の揺れ動き
- ロシアンルーレット
- 1977年5月14日殉職・津坂刑事
殉職した父親が奪われた拳銃が火を吹いたことで、津坂刑事の運命の歯車が回り始める。Gメン75二人目の殉職刑事。
父親の無念を晴らす為警官になった津坂刑事の過去と黒木警視との繋がり。急転直下、全てが明らかになり真犯人のもとへ急行する時に流れる「Gメンの誓い」。15年前の被害者と加害者の家族に運命の銃弾が放たれる!
壮絶な最後を遂げる津坂刑事。黒木警視、草野刑事、山田刑事の思いをラスト1ショット、ハードボイルドタッチで描写する幕引きが圧巻。
「津坂ぁーッ!」
よくありがちな感情をありのまま描写せず、発する言葉は草野刑事のみ。絶命した津坂を前に立ちすくむ黒木以下Gメンを頭上から捉えるシーンでSTOP。この1ショットだけで残された仲間たちの心中を感じることができる演出がすごい。
頭上から全体像を捉えるシーンは、視聴者の目線のみならず、絶命した津坂刑事の「自分と仲間を見つめる」魂の目線であるのかもしれない。
(津坂刑事最終編は2020年11月11日発売の「一挙見Blu-ray」や発売済DVD-BOX、セレクションでも見ることができる。)
Gメン75 第104話 77.5.14津坂刑事殉職 当時の記事
※父親の無念を晴らす為、警官になった津坂刑事はようやく事件の手掛かりをつかんだ!
『ヤングから熱烈な支持を受けていた「Gメン75」の津坂刑事こと岡本富士太が体に数発の弾丸を受け死んでゆく。岡本は昨年の四月(*正:75年の第一回)から”Gメン”のメンバーに加わり毎日約五十通のファンレターが舞いこむほどになっていた。最後のシーンを撮り終えた岡本は「カッコ良く死ねて最高です。ありがとうございました」と共演の丹波哲郎や藤木悠らにあいさつしてまわっていた。』
※殉職シーンはいくつかのパターンで試行錯誤したと思われる。この記事に使われた写真がシナリオでの殉職シーンに近い。シナリオでは黒木らが駆け寄るが言葉は本編同様なし。高所から落下するのは当初、津坂ではなく石塚の予定だった。
特報 Gメン75特別番組・香港-マカオ・ロケシリーズ
次回予告は「Gメン75特別番組 香港-マカオ・ロケシリーズ」としてロングバージョンの「特報」が流れた。105話のみではなく106話のシーンも紹介されており期待感が高まる。
初期の香港、マカオロケは「カラテシリーズ」ではなくあくまで海外ロケとしての色合いが濃い。特に105話、106話はニューフェイスの登場編でストーリー重視。草野刑事と殺し屋のカラテアクションも、展開上自然な形で描かれている。
「Gメン75」に限らずドラマの予告編は、本編に使われなかったシーンも含んで編集してあることが多い。このロングバージョンでも、速水涼子刑事と香港の医学生の夕陽のシーンは本編ではカットされていた。