キイハンター 59話は、撮影時の骨折を活かした千葉真一アクション!中東和平調停の為来日した国連職員暗殺事件を車椅子で追う風間洋介(千葉真一)!
第59話 車椅子の男 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | -(台本#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 69.5.17 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 佐々木祐二 | |||||||||
監督 | 小西通雄 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | - | 啓子 | 島 | ユミ | 風間 | - | - | - | - | - |
主演 | 風間洋介 | |||||||||
ゲスト |
田口計 弓恵子 久富惟晴(Gメン75・302話/長野県警・川野課長) 大泉滉 杉裕之 仙波和之 菅原壮男 ハンス・ホルネフ マイク・ダニーン |
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某国 | モラビア | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | 横浜・油壺 | |||||||||
類似シーン |
Gメン75 23話「車椅子の女刑事」 231話「危機一髪!車椅子の女刑事」 |
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備考 | 次回予告のゲスト名:なし |
キイハンター 第59話 車椅子の男 あらすじ(ストーリー)
国連職員のベンスンは中東戦争停戦調停のため交戦国双方の代表と秘密会議を開くべく来日。ベンスンの暗殺を企む男・伊能は仲間の志賀に暗殺を依頼する。
一方、ベンスン暗殺計画を知った国際警察特別室の村岡特別室長は、キイハンターに出動命令を下す。ボディガードの任務に就いた風間洋介だが、ベンスンは何者かによって射殺され、応戦した風間と殺し屋・志賀も負傷する。
風間は志賀と同じ病院に入院。志賀の電話を盗聴し、一連の狙撃者は伊能という男であることを突きとめる。裏切られた志賀は伊能を脅迫するが、何者かによって車椅子ごと突き落とされ殺されてしまう。
そして、駆けつけた看護婦の美樹はなぜか死体を探りはじめる。車椅子の風間にも危機が迫ってきた。
キイハンター 第59話 車椅子の男 解説・見どころ
- 治外法権の大使館に潜入した啓子と病室から探りを入れる風間
- 撮影中の負傷を逆手に取った千葉真一アクション!
007やスパイ大作戦を参考にした作風も人気の秘訣であったが、今回はヒッチコックの名作「裏窓」がベース。・・となると「Gメン75」23話「車椅子の女刑事」や同プロットの231話「危機一髪!車椅子の女刑事」、そこから派生したGメン82 9話「車椅子の女」などを思い起こしてしまう。
今回のキイハンターはまさに後の「Gメン75」の元祖ともいえる作品だった。
負傷した風間洋介(千葉真一)が車椅子に乗ってスリリングな死闘を展開するサスペンス編。撮影中に骨折した千葉真一氏の苦肉の出演策でもあった。
週刊TVガイド誌の記事によると、劇中、骨折が治ってない時の風間アクションは、<千葉治郎(矢吹二朗)>氏が担当されたとのこと。千葉真一氏も「絶対に足のハンディを悟られないドラマに」と気合十分で撮影に挑んだそうだ。
尚、劇中、新アレンジで2回ほど使用されたオープニングテーマが劇伴として流用されていた。
今回は視聴率28%を取った作品。同じ週の「ザ・ガードマン」は25.4%。当時の「キイハンター」人気は回を重ねるごとに白熱。もはやキイハンターは、ザ・ガードマンと並びTBSの看板番組となっていた。
5人のメンバー活躍編は今回が最後。次回より新メンバー・吹雪一郎(川口浩)が加入し新シリーズへと突入する。
~1969年5月3日毎日新聞夕刊より~
千葉真一は、3月下旬にアクションで左足を骨折し、治療中だが、せっかく(?)の骨折を利用しようとヒッチコックの「裏窓」とアメリカのテレビ映画『鬼警部アイアンサイド』モドキの設定を提案し、「車椅子の男」を制作。車椅子に乗って出演することになった。
望遠レンズ・フラッシュなどを武器に、アイアンサイドばりの活躍を見せる千葉は、入院中に4キロも贅肉がついた上、まだビッコを引いていて本格的に飛んだり跳ねたりするには、あと1ヶ月ほどかかりそうだが、転んでもただで起きない根性は、お見事!
ちなみに、「裏窓」で、殺人事件を目撃した男を追う犯人は、『鬼警部アイアンサイド』の主役・レイモンド・バー。病室で動けない目撃者を、犯人が殺そうと迫るサスペンス。
今回のお休みは、ボスのみ。(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
キイハンター 第59話 車椅子の男 放送当時の記事
※放送週の週刊TVガイドで特集された「キイハンター」のカラーグラビア”「キイハンター」の千葉真一、谷隼人人気爆発!!美女二人に囲まれゴキゲンの仕事ぶり”。
「今年はこの仕事一本に賭けますよ。俳優として、これほど気持ちの充実したときは、いままでなかったですね」千葉真一
「この番組は、仕事場の雰囲気がバツグンですものね。楽しく仕事ができてその上評判がいい。恵まれてます。」谷隼人
「そりゃそうよね。あたしたちみたいな美人に囲まれてるんだもん」野際陽子、大川栄子
※当時の千葉真一、谷隼人両氏のうなぎのぼりの人気ぶりが紹介されていた。この時のブロマイドの売れ行きは1位が千葉真一、2位が谷隼人だったということも紹介されていた。