キイハンターとは、全262話、1968年4月6日から1973年4月7日まで放送された土曜夜9時のアクションドラマである!
キイハンター基本データ (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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オープニング(1) 1話~60話 |
この部屋のグループは5人・・・ 彼らの愛するものは自由、求めるものは平和 彼らの活躍がここに始まる 彼らの行くところ不可能の文字無く 彼らを遮る国境も無い。 彼らは、こう呼ばれる・・・・ |
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オープニング(2) 61話~104話 |
彼らこそ現代モーレツな仲間! 彼らの愛するものは自由、求めるものは平和 彼らの活躍がここに始まる 彼らの行くところ不可能の文字無く 彼らを遮る国境も無い。 彼らは、こう呼ばれた・・・・ |
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オープニング(3) 105話~262話 |
今日もまた、地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く・・・。 その渦中に飛び込む彼ら。 恋も、夢も、望みも捨てて、非情の掟に命を賭ける! 彼らの求めるものは自由、願うものは平和、彼らはこう呼ばれた。 |
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放送回数 | 全262回 | ||
企画段階のタイトル | 「キイハンター」というタイトル以前の企画段階では、<非情のライセンス><プロフェッショナル>といった仮題が上がっていた。 出典:週刊TVガイド(68年10月)/NWP夏目プロダクツ「キイハンターモノクロ版 PART1」(2000.12.9) |
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番組のねらい | 政治、経済、科学、軍事などのあらゆる分野で非合法的な活動が行なわれている当時の世相を背景に、架空の警察機構を設定。大都会を舞台に様々な陰謀や犯罪に挑戦する秘密捜査官の活躍を通して現実の憂さを吹き飛ばそうといった清涼剤的な要素を打ち出したかったようである。センチメンタリズムやロマンチシズムをうまく取り入れたハードボイルドタッチのドラマの決定版を目指していた。だが、事件や仕掛けが主人公といったドラマにすることはなく、出演者に人間的な個性を与える事によって、血の通ったハードボイルドを表現しようとしたようである。この姿勢は、後の「Gメン75」でも貫かれる基本姿勢となった。 要約:TBSテレビ番組宣伝課発行<テレビニュース> |
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プロット | 都筑道夫、生島治郎、海渡英祐、河野典生などの推理作家、ハードボイルド作家が担当。原作ものでない作品に作家がオリジナルプロットを提供するという手法は当時のTVドラマとしては斬新でそれを元に脚本家、監督が映像化していった。 | ||
国際警察とは |
村岡特別室長が所属する組織は、当初は国際警察ではなく「外事局」(架空の組織)という設定だった。官庁街に極秘のオフィスを持ち、日本の国益を守る政府直属の部署。警察が手を出せない複雑な事件を極秘裏に解決する任務を帯びた組織。シナリオ準備稿では実在する「国際刑事警察機構(ICPO/インターポール)」とは明確に線引きする表現が記されてある。イメージしにくいことから、国際警察・特別室(UNIPOL JAPAN/UNIVERSAL POLICE)に変更したものと思われる。キイハンターでの国際警察は別の架空の団体組織。しかし、予告編では、国際警察のことをインターポール特別室、シークレットインターポール、国際秘密警察・・などと称することもあった。スペインやハワイなどにも支局があり・・と作品を見て突き詰めるとキリがない架空の団体である。要は、世界警察。世界各国に捜査網を持った警察機構で国と国が絡む事件を主に追うという組織設定と推測。 出典:台本・第1話 |
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国際警察本部 | ロケ地:東京都千代田区北の丸(科学技術館サイエンスホール) 番組設定上の所在は、官庁街の極秘オフィス。外観のロケ地は科学技術館サイエンスホールで撮影。134話の他、回数は多くはないが何度か登場する。建物手前の旗は国連のようなブルー背景に白文字で【UNIPOL】と記されていた。ビル出入り口の上に【国際警察本部】の文字有り。 |
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キイハンターとは | キイとは、シークレット。秘密のハンター。つまり公の官憲が扱えない事件を、その痕跡すら残さずに解決する事件の密猟者(シークレット・エージェント)たちという意味である。 出典:TBSテレビ番組宣伝課発行<テレビニュース> |
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プロローグ | この大都会にはモダンなビル(※)の中に奇妙な部屋がある。 この部屋には不思議な人々が集まる。黒木鉄也、風間洋介、津川啓子、島龍彦、谷口ユミ彼らは企業組織の中に安住できなかった不満を爆発させることに生き甲斐を感じる者たちなのだ。彼らはそれぞれの特殊な技能を生かして命を賭けて犯罪に挑み悪と戦うことを誇りとしているプロフェッショナルのグループである。だが、彼らを難事件解決に駆り立てるものは単に富や栄光だけではない。彼らの技能は世界の何処ででも通用する。彼らの前に国境はない。 出典:台本1話、2話冒頭 (※)ロケ地:東京都港区霞が関3丁目(霞が関ビル内) シナリオ上では「黒木のマンション」「黒木の部屋」などと記されてある。 |
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組織比較 | キイハンター |
国際警察と協力関係を結んだ外部団体 社会からはじき出されたが特異技能を持つスペシャリスト一般市民グループ。枠に収まらなかった人間でも個性や特技で社会の悪を退治することができる。 |
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Gメン75 |
警視庁から独立した警察組織 警視庁から選ばれた精鋭で組織されたスペシャリスト捜査グループ。権力をバックにした精鋭らが挑んでも解決できない問題が社会にはある。 |
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キイハンター | 黒木鉄也 |
(42歳):元国際警察の諜報部員。ヨーロッパに派遣されていたとき敵の女スパイと恋に落ちてクビ。34話「墓を掘る殺し屋たち」 | |
津川啓子 |
(29歳):元フランス情報局の諜報部員。スイス政府の依頼で関わった事件がきっかけで黒木らと知り合う。 | ||
島 竜彦 |
(25歳):求職中のカーマニア(カー狂)な若者。 | ||
谷口ユミ |
(20歳→セリフでは18歳):黒木が住むマンションの大家の娘。記憶力に富み自己主張が強いが憎めないかわいさを兼ね備えている。 | ||
風間洋介 |
(38歳):元毎朝新聞社会部の記者。会社からはじき出されたフリーの記者。(第2話シナリオ) | ||
吹雪一郎 |
60話「パラシュート殺人部隊」より加入。黒木がキイハンター1周年を機に戦力増強を名目に、FBI(米国連邦捜査局)から引き抜いた逸材。 | ||
国際警察 特別室 |
村岡特別室長 |
国際警察(UNIPOL JAPAN)本部所属。特別室の室長。表ざたに動けない事件の捜査を黒木へ極秘委託する。非常に頭の切れるエリート捜査官。特別室外に部下もいる。 | |
小田切慎二 |
国際警察(UNIPOL JAPAN)本部所属。特別室の捜査官。 104話「足のある幽霊部隊」から登場。 |
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壇俊介 |
国際警察(UNIPOL JAPAN)本部所属。特別室の捜査官。 92話「今年もよろしく世界殺人協会」から登場。 |
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準レギュラー | 松原薫 |
薫探偵局の局長。 26話「魔女がベルを鳴らす時」から登場。28話「太陽に帰った殺し屋」(沖縄ロケ後編)で降板。 |
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滝裕二 |
(19歳)キイハンター探偵局の局長。自称:A級ライセンス所有。 210話「いんちきキイハンター探偵局」から登場。234話「頑張れ!小さなカウボーイ死の谷の決斗」で降板。 |
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変更キャスト | 風間洋介・役 | 杉浦直樹 (当初の予定) |
出典:台本1話、2話 |
漫画・キイハンター | 出典:ぼくらデラックス6月号ふろく(1969) |
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連載小説・キイハンター | 出典:週刊セブンティーン(1969) |