- Gメン75スペシャル「サヨナラGメン75また逢う日まで」| Gメン75 355話は、最終回!誤認逮捕であれば潔く責任を取ろうじゃないか。黒木警視正(丹波哲郎)、立花警部(若林豪)は責務を果たす為10年前の真実を求めパリへ飛ぶ!Gメン最後のヨーロッパ捜査線
- Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで 【Gメン75 最終回】 あらすじ(ストーリー)
- Gメン75 最終回・2時間スペシャル 解説・見どころ
- Gメン75 最終回!新番組特番「4月だヨ!全員集合」にヨーロッパロケの「Gメン75スぺシャル」が紹介された?!
- Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで 「Gメン75 最終回」雑誌記事
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- Gメン75最終回 スペシャル放送前の告知
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Gメン75スペシャル「サヨナラGメン75また逢う日まで」| Gメン75 355話は、最終回!誤認逮捕であれば潔く責任を取ろうじゃないか。黒木警視正(丹波哲郎)、立花警部(若林豪)は責務を果たす為10年前の真実を求めパリへ飛ぶ!Gメン最後のヨーロッパ捜査線
サヨナラGメン75また逢う日まで | ||||||||||
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仮題 | - | |||||||||
放映 | 1982.4.3 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)・吉田重業 | |||||||||
監督 | 下村和夫、深作欣二、佐藤純弥(佐藤純彌)、小松範任、山内柏【355話/下村和夫、深作欣二、小松範任】 | |||||||||
収録 | Gメン82 DVD-BOX[PCBE-63104]/ポニーキャニオン2009 | |||||||||
出演 | 黒木 | 立花 | 古田 | 草鹿 | 風間 | 陽子 | 冴子 | 結城警視正 | - | - |
主役 | 黒木警視正・立花警部 | |||||||||
ゲスト |
※台本手書きメモより 田宮譲治(谷隼人)/田宮理沙(岡まゆみ) 田宮寅松(梅津栄<非情のライセンス/鈴木刑事)>/鬼頭(阿藤海<阿藤快>) 五味(中田譲治)/ブルーノ警視(ナイジェル・リード) 娼婦テレサ(ジニー・バーマン)/娼婦パトリシア(ゲダー・フリップス) 娼婦クララ(レイチェル・ヒュゲット) 捜査主任A(江角英<江角英明>)/捜査主任B(山本清) 外国船員(リチャード・スティール)/青年(伊吹礼一) 十七才の譲治(谷隼人)/6才の譲治(空欄) |
Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで 【Gメン75 最終回】 あらすじ(ストーリー)
東京でアメリカ人女性が殺された。Gメンは警視庁と協力し捜査に乗り出す。事件の報告書を見て黒木警視正は驚く。10年前、パリの下町にある北ホテルでデンマーク人娼婦・テレサ殺しと同様の手口だったのだ。
当時、黒木はインターポール(国際刑事警察機構)本部の国際会議出席のためパリに滞在していた。黒木はインターポール本部へ派遣されていた立花警部と組んでパリで料理店を経営する田宮を逮捕しサンテ刑務所の監房へ送り込んだことがあったのだ。10年後、服役中の田宮は自分が犯人ではないと叫びはじめたことから、黒木は結城警視正に呼ばれる。田宮が真犯人でなければ10年前の逮捕は誤認ということになる。
黒木は重大な捜査ミスを犯していた可能性に言及。立花は賀川陽子刑事とともにパリへ飛んだ。一方、黒木はアメリカ人女性殺しの容疑者・田宮譲治を取り調べた。彼は警官志望だったが、父親の犯した罪が発覚したことで採用を見送られた過去があった。
譲治は検察庁へ護送される途中、仲間の手引きで脱走。妹の理沙とともにコペンハーゲンへ逃亡する。黒木は自らの責任問題も含め、10年前の真実と対峙すべくパリへ向かうことを決意する。だが、空港へ向かう黒木が乗ったGメン車をつけ狙う白バイが現われた。
Gメン75 最終回・2時間スペシャル 解説・見どころ
Gメン75の最終回は355話にあたる今回だが、本放送当時の新聞記事、雑誌記事では、東映制作最後の作品である354話「吾輩は人喰い猫である」を最終回としていた。
前々週から往年のレギュラー陣のベストショットで飾った<特報>予告で紹介された今回のスペシャル。残念ながら過去のレギュラーと絡むシーンや設定はなかった。 前半はカーアクションを交えた東京でのロケ。後半はデンマーク、フランスへ舞台を映すという構成だった。
製作は前週「吾輩は人喰い猫である」までの【東映】から完全に【近藤照男プロダクション】へバトンタッチされた。この作品が公式的に近藤照男プロダクション第1作である。 人を裁く者はいつかは自分が裁かれる・・刑事は犯人を逮捕し裁きの場へ送る。そこに誤認逮捕があれば・・・。Gメンの根底に流れる”真実の追究”を最終回らしく壮大なスケールで描いた作品。この時点で、Gメンは曜日を変えて再登場するということが決定しており、ラストの黒木ボスのナレーションでもそれを感じさせるセリフがあった。
尚、本放送ではロールクレジットのエンディングテーマが終わった後、赤い背景に白抜き文字で【サヨナラGメン75 また逢う日まで】と記してあった。
Gメン75 最終回!新番組特番「4月だヨ!全員集合」にヨーロッパロケの「Gメン75スぺシャル」が紹介された?!
当時、TBSには期首特番として、新番組紹介を兼ねた<4月だヨ!(10月だよ)全員集合>という企画があった。その4月枠で、何とGメン75の最終回スペシャルが取り上げられたのだ。(放送日は4月1日だったと思うがメモを取らなかった為、不明。)
思えば、放送開始の1975年10月からこの枠で「Gメン75」は期首毎に毎回紹介されてきた歴史があった。私が見た最初の記憶は75年の「10月だヨ!全員集合」。ケンちゃんシリーズの宮脇康之(現・宮脇健)氏がGメン見てますと語られ、司会が「では、Gメンセブンティファイブを見てみましょう!」と第一話「エアポート捜査線」のラストの映像をバックにGメンを紹介する・・といったものだった。
そんな期首特番になぜ最終回のGメン75が?!
その謎は、秋に再開することが決定していたからであった。
7年の永きに渡るスーパーハードボイルド・アクション「Gメン75」は2時間ドラマ全盛期の82年。TBSの方針による2時間ドラマ「ザ・サスペンス」の企画の煽りを受け、惜しまれつつも幕を引く事となった。その有終の美を飾る作品として、企画された2時間ワイドによるスペシャル編。
新番組改変期の<4月だヨ!全員集合>枠で最終回の特番を組まれた番組は「Gメン75」が最初で最後だったと思う。BGMは菊池俊輔氏作曲の<Gメン75のテーマ>だったから、それこそ驚喜乱舞の企画。本編の音楽も菊池バージョン?!エンディング主題歌は<面影>?!と高まる期待が渦巻いた週だった。(結果的には、ピエールポルト氏、義野裕明氏のバージョンだった。)
レポーターは番組にもゲスト出演された岡まゆみ氏。パリ、オンフルールでのレギュラー陣の楽しい語らいを元に紹介された。黒木警視正役の丹波哲郎氏は、「良い演技は、魂の出動で作られる」という現世を超越した名言を披露。立花警部役の若林豪氏は、普段の姿と演技の姿のギャップを面白おかしく語っていただくという豪華特番。実際の撮影の合間に収録された一編だった。
本編のクライマックス。黒木警視正(丹波哲郎)と田宮譲二(谷隼人)との一騎撃ちはオンフルール駅だったが、シナリオでは、波止場だった。イギリスへ逃亡を計る譲二をGメンが追い詰めるという設定だった。エンディングは、オンフルールの町並みにロールクレジット「Gメン75を作った人たち」が被せてあったが、シナリオでは、ノルマンディ上陸作戦の激戦地や、海岸を行く横並びのGメンたちに全スタッフ、キャスト名をクレジットするというものだった。
フランス(パリ、オンフルール)、デンマーク(コペンハーゲン)での撮影だったが、企画段階では、イタリアやアメリカも候補に昇っていたらしい。何度もロケした気軽さから、最終的にこの地に落ちついたようだ。
当時のアメリカロケは制約が厳しく、現地俳優の人数も要求されロケは難しいものだったと思われる。登場ゲストは過去のレギュラーや「キイハンター」など過去のシリーズ出演者にも声をかけたそうだが、スケジュールの都合等を詰めた結果、谷隼人氏が起用されることとなった。
また、ロケに旅立つ一行を、Gメン75ファンクラブ<HARDBOILED79>の会員のみなさんが成田空港でお見送り。全員にお守りを渡し、番組の成功を祈願したというエピソードも末尾に添えておきましょう。参加したかった(笑。
Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで 「Gメン75 最終回」雑誌記事
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Gメン75スぺシャル 最終回ロケ|ヨーロッパ・ロケーション-ロケ手帳-【抜粋】
Gメン75スペシャル | ||
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日程
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移動
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撮影場所・備考
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3/14(日) | 成田(21:30) ↓SK980 |
ロケハン隊出発 |
3/17(水) | 新宿スバルビル前出発(17:30) 成田(19:30) ↓SK980 アンカレッジ(10:00) アンカレッジ(11:00) ↓※ |
※機内撮影 |
3/18(木) | ↓ コペンハーゲン(6:05) コペンハーゲン(11:40) ↓SK565 パリ(16:30) ↓バス ルアプール(17:30) |
到着後ロケハン、撮影準備 カブールグランドホテル |
3/19(金) | ホテル出発(7:00) | フランス【ノルマンディ】 オンフルール港 オンフルール駅 オンフルール駅前広場 オンフルール波止場 フランスブルゴーニュホテル(現在) |
3/20(土) | ホテル出発(7:30) オンフルール ↓ パリ(20:00) |
フランス【ノルマンディ】 オンフルール波止場 タイトルバック撮影 ホテルニッコードパリ ※「全員集合(4月だヨ!)」取材有 |
3/21(日) | ホテル出発(7:30) |
フランス【パリ】 サンマルタン運河 北ホテル テルトル広場 サクレクール寺院 日本料理店 |
3/22(月) | ホテル出発(7:45) |
フランス【パリ】 セーヌ・中の島 パリ警視庁 地下鉄への入り口 エッフェル塔 サンテ刑務所 ホテルニッコード・パリ(全景・レストラン) 特急列車(別班) |
3/23(火) | 予備日 | - |
3/24(水) | パリ(9:25) ↓AF796 コペンハーゲン(11:15) |
デンマーク【コペンハーゲン】 コペンハーゲン中央駅 カストラップ空港 コペンハーゲンパレスホテル |
3/25(木) | コペンハーゲン(11:20) ↓SK989 |
- |
3/26(金) | ↓ 成田(16:30) ↓ 新宿スバルビル(20:30) |
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Gメン75 最終回 355話 「Gメン75スペシャル サヨナラGメン75」スポンサー
Gメン75スペシャル 最終回(2時間ワイド)の番組提供スポンサー。1982年4月3日放送当時の映像より
Gメン75最終回 スペシャル放送前の告知
こちらは中部地方(CBCテレビ)で放送された「Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで」の本編前に流れたもの。静止画増に女性アナウンサーがワンポイントでストーリー解説をしていた。
関東地方では同じ時間帯(21:00~21:02)で予告編クラスの「Gメン75スペシャルニュース」が放送された。
Gメン75 最終回!Gメン75特集「女性自身」
Gメン75 テレビ人気番組の秘密をさぐる(女性自身・掲載記事) | |
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(1) | 土曜の夜の安定した人気番組。ほかの刑事ものより一味違った人気の秘密は? |
(2) | 夏木マリ、中島はるみ・・・大人っぽい色気いっぱいの歴代女Gメンたち。 |
(3) | Gメンってなあに?本物のGメンとは?75は変わりません! |
(4) | テーマ音楽が受けています。哀愁のあるあのメロディは・・・ |
(5) | 出演者エピソード集。ロケ先のアクションシーンがタイヘン!伊吹、千葉、宮内の若手トリオ。 |
(6) | 大道具、小道具の秘密を公開!マッチから新聞記事まで・・・ |
(7) | Q&A集。女刑事の衣装は?録音は?丹波さんの帽子は? |
(8) | あのタイトルバックはどこで撮影?Gメンの文字はベニヤ板だって知らなかったなぁ。 |
(9) | ボス・丹波哲郎が語る”Gメンと出演者” |
Gメン75のポイントを押さえた特集記事が「女性自身」(1980年夏頃)に見開き4ページで掲載された。
1975年5月スタートより7年に渡る歴史があるGメン75だが、当時、自分の周りでも女性にファンが多かったことを覚えている。
記事にも立花警部を演じた若林豪氏や田口刑事役の千葉裕氏をはじめ、女子学生や中年女性から連日40~50通ものファンレターが届いていたことが明かされている。
近藤照男プロデューサー
「私の考えでは、ドラマが長い間テレビ界で生きのびていく秘訣は、まず筋(脚本)がしっかりしていることにあると思います。この番組では一本の脚本に、半年もかけることがあります。ピストルの撃ち合いやカー・アクションはアクセサリーにすぎません。」
鷹森立一監督
「まずバタ臭さがあるでしょうね。ロケ地にしても渋谷のハチ公前よりは原宿を選ぶといったふうに意識しているし、刑事たちの呼び方にしても、ニックネームは使わずに、名字または役職名で呼び合うようにしています。もうひと一つの違いは、悪人像の描き方。犯人がなぜ犯罪をおかすことになったか、その悪の論理を十分に描き、犯人の心情をクローズアップするように心がけている。(抜粋)」
ボス・丹波哲郎
「この番組は俳優個人個人の魅力よりも、番組全体の魅力で人気を保っているというのが、私の考え方でしてね。したがって、ボスとしての私が、いちばん心がけていることは、まずチームワーク。・・・(中略)・・・Gメン本部がわが家みたいでね。」
最後は東映撮影所のGメン本部は一般ファンにも見学をさせてもらえるということで、見学の連絡先が記されて締めとなっていた。
現代は見学は難しいと聞いたことがあるが、当時は良い時代でした。(参考:撮影所見学日記)
こちらも「女性自身」のGメン特集。見開き4ページで「Gメン75」の7年間をざっと振り替えられるようポイント解説。最終回スペシャルに合わせた永久保存版的な特集だった。いかに人気があったか改めて実感できる。
Gメン75 最終回視聴率&4月3日土曜日他局番組視聴率(結果)
Gメン75最終回となる「Gメン75スペシャル サヨナラGメン75また逢う日まで」の視聴率は関東で10.4%だった。
ちなみにGメンから見た裏番組である「池中玄太80キロ」最高31.5%、「(映画)影武者」は20.6%、「土曜ワイド劇場」17.6%だった。
※個人的には、今もこう思う。過去のレギュラーを登場させる東映最終作品、それを布石とする次週のヨーロッパロケの2時間ワイドだったらどうなっていただろうか…というタラレバが頭をよぎる。