Gメン75 335話は、神戸ロケ!原田昌樹「チーフ助監督」昇進第一回作品・賀川陽子刑事(范文雀)の原点に関わった定年間近の警官(陶隆司)とフィリピン拳銃密輸ルートに絡む男女(本間優二・竹井みどり)の非情な末路
第335話 女刑事に恐怖が這いよる時 | ||||||||||
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仮題 | 女刑事に恐怖が這いよる時(シナリオ#335) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 81.11.07 | |||||||||
脚本 | 高久進 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山口和彦 | |||||||||
役名(台本) |
茂木重造巡査(57歳) 早川健次(21歳) 大町昌代(20歳) 赤崎(35歳) 片岡(30歳) 捜査主任 ホテルの支配人 フロント係 タイロン(フィリッピンの船員) パトカーの警官A パトカーの警官B ボーイ アナウンサー |
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出演 | 黒木 | 立花 | - | 古田 | 風間 | 陽子 | - | - | - | - |
主演 | 賀川陽子刑事 | |||||||||
ゲスト |
本間優二 竹井みどり 陶隆司 頭師孝雄 中田譲治 今西正男<Gメン75 黒谷署署長・本庄謙二> 町田政則(町田剛) 桑原恵子 田代孝男 徳田昌弘 木村栄 エンリケ エスピリト 福岡康裕(東映キャスティングプロデューサー) 田嶋秀一 田福佳代 |
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タイアップ | 有馬グランドホテル | |||||||||
類似プロット | Gメン75 27話「東京-札幌 刑事の道」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 兵庫(神戸:異人館・神戸市内・神戸ハーバーランド・有馬) | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- |
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備考 |
欠場:草鹿刑事 チーフ助監督昇進:原田昌樹 英語:字幕スーパー |
Gメン75 第335話 女刑事に恐怖が這いよる時 あらすじ(ストーリー)
賀川陽子刑事は、兵庫県の有馬温泉へ向かっていた。退職を前にした茂木重造巡査を訪ねてのことだった。
陽子は九州から神戸へ出てきたとき、財布を掏られ茂木巡査に助けられたことがあった。その後、ブティックで働く陽子をそれとなく見守ってくれていたのだ。
ある日、茂木巡査は、突然発生した拳銃密輸事件の紛争に巻き込まれた。陽子と茂木は日本側の組織とフィリッピンからの運び屋が取引する現場を急襲。密輸組織の外人を追った茂木は容疑者を逮捕したが、茂木はもみ合ううちに自分の拳銃を紛失する。
定年を目前に控えたうえでの失態。紛失した茂木の拳銃は若い男が拾って姿を消したことが判明する。
Gメン75 第335話 女刑事に恐怖が這いよる時 解説・見どころ
- 兵庫県(神戸・有馬)でロケ
- 九州出身の賀川陽子刑事が警察官を目指すきかっけとなった巡査
- 定年間際の失態と執念の捜査
- 拳銃密輸ルートに関わった男と女
今回の舞台は、三度目の兵庫県(神戸・有馬温泉)。(1回目:188話「新幹線ひかり131号」、2回目:272話「東京-神戸 電話殺人」)
偽装地方ロケではなく実際に現地で撮影した作品。
ストーリーのプロットはGメン75 27話「東京-札幌 刑事の道」。響圭子刑事(藤田美保子/現・藤田三保子)同様、賀川陽子刑事(范文雀)が警察官を志した過程が丁寧に描かれている。
そのきっかけとなった老巡査・茂木重造(陶隆司)と陽子の再会を通して、警察官としてのデカ魂や犯罪組織に関わって行く若い男女の末路をハードボイルドタッチで描いている。
九州で高校を卒業し神戸でブティックの店員、そして上京し警察官を目指すきっかけとなった出来事。
後に外事課に転属となりシンガポール・コネクションの実態を探るべく組織に潜入。1年間にわたって現地で忍耐強く極秘捜査を遂行した後、Gメンに配属となる。(307話・308話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」)そんな賀川陽子刑事の原点が堪能できる作品である。
ゲストの竹井みどり氏の当時の女性ファンをも唸らせたファッションセンスの良さも見もの。神戸港のシーンではそのまま時期Gメン候補か?と当時思ったほどカッコイイ。
原田昌樹チーフ助監督第一回作品
原田昌樹チーフ助監督昇進
「長石(長石多可男)さんが監督に上がっちゃったから。・・(中略)・・その時、27歳で・・・
出典:「少年宇宙人(二見書房)」P661-664/助監督時代(1)「Gメン75」と過ごした青春
助監督の原田昌樹氏は今回でチーフ助監督になり、助監督とチーフ助監督の違いを335話を例に挙げ著書「少年宇宙人」で詳しく語られている。
Gメン75 第335話 女刑事に恐怖が這いよる時 当時の記事
※定年を間近に控えた老巡査を訪ねて有馬へ来た賀川陽子刑事。
※警察官を目指すきかっけとなった老巡査の拳銃が紛失してしまう・・・