キイハンター 12話は恐怖活劇!真夜中の外人墓地での埋葬と幽霊船に纏わる謎を追って島竜彦(谷隼人)と谷口ユミ(大川栄子)が活躍
第12話 幽霊船が呼んでいる (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | -(※シナリオ#-) | 放送 | 68.6.22 | |||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 佐藤肇(佐藤肇・回顧録) | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 啓子 | 島 | ユミ | 風間 | - | - | - | - | - |
主演 | 島竜彦、谷口ユミ | |||||||||
ゲスト |
牧紀子 根上淳 蜷川幸雄 清水正 相馬剛三 ※ノンクレジット ロルフジェーサー(ロルフ・ジェッサー) |
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某国 | - | |||||||||
類似作品 | - | |||||||||
備考 |
キイハンター 第12話 幽霊船が呼んでいる あらすじ(ストーリー)
ある雨の夜、夜のドライブを楽しんでいた島竜彦と谷口ユミ。車のヘッドライトに映った不気味な表情の女。彼女は雨に濡れながら立ち去り、そこにあった車から外人の男の死体が発見された。鋭利な短剣で刺殺されたらしい。島とユミは津川啓子らに事件を通報。啓子は現場に急行したがそこにいたのは黒木鉄也。黒木は別件で殺された外人を追っていた。島とユミは現場から立ち去った女の後を追跡するが見失ってしまう。
女が姿を消したのは外人墓地で、しかも真夜中だというのに神父立会いのもとで埋葬が行なわれていた。その後、島とユミは霊柩車に乗った女を発見。尾行すると不気味な洋館にたどり着いた。そこで何者かに女が刺殺される現場を目撃する。怯えた二人が迷い込んだ海岸には一隻の貨物船が停泊していた。
その船は2年前、ペストが発生し乗組員全員が感染して死亡した船・セントヘレナ号にそっくりだった。しかもその船は既に解体処分されているはずだった。船内に入った島とユミは刺殺された筈の女に出逢う。一方、黒木は海底油田開発のユトロフ博士の亡命事件を探っていた。事件をたどってやってきたのはユミたちが埋葬現場を目撃した外人墓地だった。黒木と津川啓子が埋められた棺を開けてみると・・・。
キイハンター 第12話 幽霊船が呼んでいる 解説・見どころ
- ヒッチコックタッチのスリラー編
- 深夜の外人墓地での埋葬
- モノクロ編ならではの映像美
朽ち果てた幽霊船・セントヘレナ号を舞台に海底油田開発の権威・ユトロフ博士の亡命と暗殺をめぐってユミと島が活躍する。今回はミステリアスでスリリングな夏の怪奇編。
メインBGMはGメン75 116話「エクソシスト殺人事件」や273話「怪談・死霊の棲む家」などでも使用された映画「怪談せむし男」(1965年東映)の曲。モノクロ編だからこその怪奇シーンがふんだんに。モノクロ編ならではの明暗を分けたカメラワークが恐怖を駆り立てるヒッチコックなみの映像テクニックも見所。
「特別機動捜査隊」や「刑事さん」「鉄道公安36号」など昭和30年代や40年代のモノクロ作品は、現存しないケースが多い。「キイハンター」モノクロ編は全話保存されていたことが奇跡に近い。50年以上時が経っても自宅で視聴できるありがたさをしみじみ感じる。
尚、今回も黒木鉄也たちは、国際警察から一線を画した描き方で私立探偵のような雰囲気さえ感じられる一幕も。
キイハンター 第12話 幽霊船が呼んでいる 雑誌記事
「佐藤肇回想録 恍惚と不安」(著:佐藤肇 発行人:板垣哲郎 猫亭通信・梓)で佐藤肇監督が制作当時の思い出話を残している。同時期に制作された映画「吸血鬼ゴケミドロ」を絡めて当時宿泊した旅館で女将さんと12話を見た様子も語られていた。1988年9月25日発行の書籍だが、今も探せば購入できるかもしれない。当時は発行日が予定通り行かずかなり伸びた覚えがある。
12話「幽霊船が呼んでいる」のほか、キイハンターでは5話「必殺の瞬間」、26話「魔女がベルを鳴らす時」、30話「死体を抱く人形」、34話「墓を掘る殺し屋たち」について興味深いエピソードが綴られている。
『佐藤肇回想録 恍惚と不安』(自費出版/88年9月初版)。佐藤監督へのインタビュー本。自作の映画やドラマの一つ一つについて、驚くほど詳細に語っている。『キイハンター』などで一緒に仕事をした近藤照男とは色々あったらしく、本書の続刊で具体的に語られる予定だったが、続刊は出なかった。 pic.twitter.com/U9Kzfqj0cy
— くらしを応援 (@ruchishogun) July 29, 2018