あらすじ

キイハンター 第30話 死体を抱く人形

キイハンター 30話は、催眠術をかけられるユミちゃん(大川栄子)!国際法を無視し細菌を密かに軍事利用しようとする東側某国諜報機関の暗躍

第30話 死体を抱く人形
(共同調査:NWP夏目プロダクツ)
仮題 ママ、人形が怖い!(台本#30)
シリーズ名
放送 68.10.26
脚本 高久進(池田和雄、井口真吾)、佐藤肇佐藤肇・回顧録
撮影 村上俊郎
監督 佐藤肇
役名(台本) 早坂力
影山
穴吹
キャシィ
マリア
ダグラス
ハミルトン
織田
外人の殺し屋A
外人の殺し屋B
スチュアデス
スチュワード
警官
出演 黒木 啓子 ユミ 風間
主演 風間洋介、谷口ユミ、島竜彦
ゲスト 川辺久造
服部マリ
大塚国夫
宮口二朗(宮口二郎、非情のライセンス/坂井刑事)
パトリシャ・クレベンジャー
ジョー・マーシャル
ジョーセ・トーヤ
都健二
木川哲也特別機動捜査隊/佐野刑事)
川田信一
梅津千恵子           
某国 ボリドニア
マネキン協力 ベベ工芸(現・株式会社 ベベ/平成18年に改名)
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備考

キイハンター 第30話 死体を抱く人形 あらすじ(ストーリー)

黒木鉄也は風間洋介らに、日本人科学者・早坂力の護衛を説明していた。早坂は実績を外国資本に買われイギリスのCBR研究所で、抗生物質の研究に励んでいた。しかしその課程で生み出した人体に影響を及ぼす細菌。この研究成果が悪用されれば最終戦争へと発展しかねない。情報を嗅ぎ付けた東側西側の諜報機関の魔の手が伸び、ノイローゼ気味となった早坂は中立国のボリドニアへ亡命しようとする。

早坂は恋人のキャシイとともに日本へ帰国し、そのまま中立国のボリドニアへ亡命申請。受理された早坂とキャシイを無事大使館に送り届けるのが風間らの任務だ。

早坂は恋人のキャシィと共に細菌カプセルを西洋人形に隠しイギリスを脱出。だが機内トイレで早坂を監視していた国籍不明の外国人が消音銃をつきつけ脅迫。揉み合ううちに外国人が死亡。その一部始終を少女マリアに見られてしまう。羽田空港で空港警察の警官が実況見分を行ってる最中、細菌を隠した人形をマリアに持ち去られてしまう。マリアは東欧の動乱がらみでボリドニア大使のハミルトン書記官に保護されるため来日した少女だった。

キイハンター 第30話 死体を抱く人形 解説・見どころ

キイハンター 30話
  • 少女が持ち去った細菌を隠した人形を巡る諜報戦
  • メトロノームで催眠術をかけられるユミちゃん
  • 催眠術を駆使する諜報機関との死闘

東西冷戦時代ならではの国家的なストーリー。偶然生み出された細菌を軍事利用しようとする国の諜報機関の暗躍、亡命。当時も今も形や国を変えてのスパイの脅威にさらされる日本。細菌兵器の恐怖催眠術を操る謎の組織との死闘を幻想的にスリリングに描いて行く異色作。

メトロノームで人形から催眠術をかけられるユミちゃんのシーン。CSのモノクロ版再放送で、当時小学生時代の記憶が蘇ってきた。人形の顔のつるっとしたなめらかさが妙に記憶に残ってる。

今見るとごちゃごちゃ詰め込みすぎた設定だなぁというのが第一印象。佐藤肇回顧録で佐藤肇氏が語られたように高久進氏、佐藤肇氏共同脚本の第一作。両巨匠の若き時代、それぞれの得意分野の持ち味がぶつかり合ったかのような国際問題+ファンタジー。いろいろな意見や手直しが積み重なってできた作品だと記されてあったが改めて見直してみて実感する。

劇中に流れる曲は当時人気を博した「ザ・テンプターズ」の「エメラルドの伝説」(作詞:なかにし礼 作曲:村井邦彦 編曲:川口真)。歌詞なしのメロディが催眠術シーンで使われている。

メルヘンタッチのユミちゃんキャラが生みだされた初作品でもある。

キイハンター 30話 当時の番宣写真

キイハンター 30話 死体を抱く人形
出典:佐賀新聞
キイハンター 30話 死体を抱く人形
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