Gメン75 237話は、追跡と逃亡のカースタント!銀行内部に共犯者がいるのか?レーシングテクニックに長けた銀行強盗団から解放された人質の女(范文雀)はなぜか要領を得ない証言をする。
第237話 カーアクション強盗団 | ||||||||||
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仮題 | カーアクション強盗団(シナリオ#236) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 79.12.15 | |||||||||
脚本 | 掛札昌裕 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山口和彦 | |||||||||
役名(台本) |
風見冴子(※26才/銀行員)本編:大友銀行・赤坂支店 風見悟(※24才/冴子の弟)カーレーサー 風見修吉(※54才/冴子の父)巡査部長 田島耕造(※42才/ギャング)大友銀行元ガードマン 北川健次(※26才/ギャング)暴走族レッドパイレーツ 小山(※東洋銀行支店長代理)本編:大友銀行・赤坂支店 山崎(※仝・行員)本編:大友銀行・赤坂支店 医者(総合病院) 看護婦 守衛 警官A 警官B 警察医 中年の男 行員 支店長(※東洋銀行××県××支店)本編:大友銀行千葉支店 —– ※登場人物欄に未記入 捜査主任 指令(※警視庁通信指令室) 刑事 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 螢子 | - | - | - | - |
主演 | 立花警部以下全員 | |||||||||
ゲスト |
范文雀(Gメン75、Gメン82/賀川陽子刑事、プレイガール/ユーミン・ダロワ、ハン・ザ・摩耶) 古尾谷康雅(古尾谷雅人、ニュータウン仮分署/堀内功巡査長) 重田尚彦 永谷悟一 辻萬長 山本清 小笠原弘 近藤準 河合絃司 内藤路代 島本宏 洲屋晋吾 猪野剛太郎 今村均 山口正一郎 伊達弘 寺島幹夫 井上邦道 立川良一 |
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タイアップ | - | |||||||||
カースタント | 高橋レーシングチーム(現・有限会社タカハシレーシング) | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
筑波サーキット 新東京国際空港 |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:79号 |
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主題歌 |
エンディング:主題歌の代わりに挿入歌「ウィング」(236~248話まで) —- オープニングテーマ(※本放送時) 229・230・231話:別アレンジの「Gメン75のテーマ」 232~252、255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | 「ウィング」(作詞:伊達歩 作曲:戸倉俊一 唄:夏木マリ) | |||||||||
劇伴特記 | 「アイフル大作戦」より1曲 | |||||||||
備考 | - |
Gメン75 第237話 カーアクション強盗団 あらすじ(ストーリー)
三人組が銀行を襲撃し行員の風見冴子を人質に2億円を強奪!駆けつけた警官・金山巡査と西山巡査をライフルで射殺しレーシング用に改造したバラクーダで逃走した。
逃走途中、解放された冴子に螢子は証言を求めたが、なぜか要領を得ない。
一方、田口刑事らは沖縄へ逃亡しようとした強盗団を追跡したが一味の一人が死亡。さらにもう一人も死亡。残った犯人は凶器と化した改造車で大暴走!
田口らのGメン車とすさまじいカーチェイスを繰り広げる!
三人組強盗団にはどうしても2億円を急いで手に入れなければならないのっぴきならぬ事情があった。
Gメン75 第237話 カーアクション強盗団 感想・ポイント
- 銀行を襲撃した三人組が改造車で逃走する
- 田口刑事(千葉裕)のオートバイアクション
- 田口刑事(千葉裕)のカーアクション
- 追跡と逃亡のカースタント
今回はカーアクションを全面に押し出したハードアクションが展開する。レーサーのスキルを持つギャングという設定でカースタントの協力は高橋レーシングチーム。
そしてGメンにはA級ライセンスの千葉裕氏が扮する田口刑事。期待するなという方がムリというハードアクション編。
1979年秋から始まった「西部警察」(石原プロ、テレビ朝日)に注目が集まった時代だったが、「キイハンター」を源流とする元祖アクションシリーズの遺伝子を受け継ぐ「Gメン75」。東映の精鋭スタッフ陣の面目躍如といった傑作。
しかし、銀行ギャングに走った三人組には犯行に走らざるを得ない切羽詰った事情があった。
Gメン75の面白いところは、根は犯罪に走る人物じゃなかったが犯行に手を染めざるを得ない状況に置かれ選択肢を誤ってしまい転落して行く人物の心を描ききる点だと思う。
情状酌量の余地もない悪党もいるが、
その犯人と法の番人である「Gメン」と対峙させることで浮き彫りにされる何かを感じ取れるような作りになっている点が上手い。視聴者である自分たちも選択肢を間違ってしまえば明日は我が身であることがひしひしと伝わってくる。
それはGメンたちも同じで、必ずしもメンバーはスーパーマンではないのである。
エピソード(66話「警視庁の中の密室殺人」、216話「口裂け女連続殺人事件」など)によっては、揺れ動くGメンを目の当たりにした黒木警視・警視正(丹波哲郎)が警察官としての行動の本質を捉え感情を加えることなくズバッと断罪する。
さまざまな人間模様を切り取ってハードボイルドタッチで見せてくれる製作手法は他の刑事アクションものではあまり味わえないのではと思う。