Gメン75 307話は、シンガポールロケ第一弾!新メンバー4人加入編【鹿賀丈史・范文雀・セーラ・江波杏子】インターポール本部極東刑事課捜査官・草鹿刑事(鹿賀丈史)を撃った拳銃ワルサーから弾丸が発射された!草鹿は上司(津嘉山正種)とともにパリからシンガポールへ飛ぶ
第307話 新・Gメンの罠はヌード金髪死体 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仮題 |
新Gメンの罠はヌードの金髪死体 新Gメンの罠はヌードの金髪死体PART2(シナリオ#307.308) |
|||||||||
シリーズ名 | シンガポールロケハードボイルドシリーズ | |||||||||
放送 | 81.04.25 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業、下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 小松範任 | |||||||||
役名(台本) |
竜崎警部(※台本:国際刑事課 本編:極東刑事課) 竜崎えりか 遊佐 鬼頭⇒(※本編:Perry Kidd/英国人に変更/犯罪人カードより) サリバン警部(※本文、本編では警視/犯罪調査課課長) ゴードン<東南アジアコネクションのボス>※台本本文・本編:シンガポールコネクション レオ<配下> アラン<配下> ミルズ<配下> シンシア<運び屋の女> モニカ<運び屋の女> フランス人の秘書(※フランソワーズ) |
|||||||||
出演 | 黒木警視正 | 立花警部 | 田口刑事 | - | 草鹿刑事 | 賀川陽子刑事 | マリコ・寺岡刑事 | 津村冴子警部補 | - | - |
主演 | 草鹿刑事 | |||||||||
ゲスト |
津嘉山正種 吉田真弓 内田勝正 久地明 ジャック・マンガン フレッド・クラーク フランク・ディビス ナイジェル・リード E・リチャード レイチェル・ハガディ |
|||||||||
タイアップ |
ホテルアポロシンガポール(現・フラマリバーフロントホテル)(名称変更)、ホテルアポロセントサ(閉館?)、コンパスクラブツアー(日新航空) 【以下ノンクレジット・台本記載有】シンガポール政府観光局、日本航空、ツアーズジャパン |
|||||||||
類似プロット | Gメン75 第1話「エアポート捜査線」 | |||||||||
撮影日 | 1981年4月1日~(撮影終了日不明)※週刊明星:1981年4月30日号より | |||||||||
ロケ地 |
フランス(パリ)※86話・88話より流用 シンガポール(マウントフェーバー・チャイナタウン・アラブ人街・サルタンモスク・シンガポール川岸・パダン(クリケットクラブ)・ホテルアポロシンガポール(現在)、旧シンガポール国際空港:パヤレバ、シンガポール駅:タンジョンパガー駅<現在:閉鎖>) ※飛行機の離着陸、ヤシ並木(ニューカレドニア編213話・214話より流用) ※倉庫街でのカーアクション(横浜赤レンガ倉庫) |
|||||||||
収録 |
(1)FOREVER:〇 (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):〇 |
|||||||||
音楽 |
※サブタイトル曲:(A) ※アイキャッチ曲:(A) |
|||||||||
備考 |
※草鹿刑事、賀川陽子刑事、マリコ・寺岡刑事、津村冴子警部補登場 ※音楽:ピエールポルト(PIERRE PORTE) ※オープニング、エンディングなし(冒頭使用曲:「黄金色の嵐」(作曲:ピエールポルト) ※次回予告なし(Gメン75DVD-BOX、CSファミリー劇場では予告が存在。使用曲「Gメン75のテーマ(作曲:菊池俊輔)」) ※英語、フランス語:字幕スーパー |
Gメン75 第307話 新・Gメンの罠はヌード金髪死体 あらすじ(ストーリー)
シンガポールで一人の女性の射殺死体が発見された。彼女はシンガポール警察所属の潜入捜査官・シンシア。ヨーロッパと東南アジア全域を股にかけた国際的な犯罪組織、シンガポール・コネクションを内偵中だった。
インターポール(国際刑事警察機構)本部極東刑事課・草鹿刑事は、事件をパリで知り放たれた弾丸のライフルマークが自分を撃ったワルサーの弾丸と同一であることに色めき立つ。東京で取り逃がした殺し屋がシンガポールにいる。草鹿は上司の竜崎警部とともに、事件の真相を求めてパリからシンガポールへ飛んだ。
現地で草鹿は、竜崎警部の妹で国際線スチュワーデスの恋人・竜崎えりかと再会するがシンガポール警察のサリバン警視の指示の下で捜査を開始する。チャイナタウンにあるシンシアのアジトを捜査中の草鹿は、西洋ナイフを操る謎の巨漢・ミルズに襲われ射殺してしまう。
殺人容疑でシンガポール警察に留置された草鹿の元に、Gメンの立花警部が現れた。宝石密輸事件を追って黒木警視正らとともに現地に来ていたのだ。
釈放された草鹿は、組織のアジトと見られる人形製造工場があるアラブ人街を張込む。そこで草鹿はチャイナタウンで見かけた国籍不明の女性を発見し田口刑事がその女を追跡した。マレー鉄道のシンガポール駅へ逃げ込んだ女を追っていたとき謎の女性に行く手を遮られる!
Gメン75 第307話 新・Gメンの罠はヌード金髪死体 解説・見どころ
- シンガポールロケ編第一弾!新Gメン4人登場のプロローグ
- インターポール捜査官・草鹿刑事を撃った拳銃がシンガポールで火を吹く
- 恋人スチュワーデスと再会する草鹿
- 国際的な宝石密輸組織・シンガポールコネクション
- 潜入捜査官・賀川陽子と護衛の津村冴子
- Gメン黒木警視正らと合流する草鹿
今回より草鹿刑事(鹿賀丈史)、賀川陽子刑事(范文雀)、マリコ・寺岡刑事(セーラ)、津村冴子警部補(江波杏子)が登場する。
オープニングとエンディングがないのは、まだGメンではなくあくまでそれぞれが所属する部署の捜査官とGメンとの出会いという序章扱いのためと思われる。
長年親しまれてきたテーマ曲「Gメン75のテーマ」などの「菊池俊輔サウンド」から、新たに「ピエールポルト・サウンド」、308話からは「義野裕明サウンド」も加わり、準新番組としての再スタートをきることとなった。
新しい作曲家による劇伴も、編曲は完成度の高かった菊池俊輔サウンドをかなり意識した仕上がりで、従来からのイメージを損なわずに新しさを模索したいという思いが感じられる。
当時、近藤照男プロデューサーは「Gメン75」をリニューアルしたいという希望が強かったそうである。前週の306話「サヨナラGメンの若き獅子たち!」の仮題は「サヨナラGメン75」だったことからもうかがえる。
作品のベースは第一回「エアポート捜査線」。関屋警部補の再来とも思えるような一面を見せる草鹿刑事のキャラクターだが、「キイハンター」~「バーディー大作戦」のシリーズのライトな味わいも兼ね備えた新しさがあり期待感は高まった。
小田切、南雲両警視のポジションに津村冴子警部補と思われるが、個人的には津村警部補も「警視」として迎えてくれたらな・・・という思いだった。
シンガポール中央駅での登場の仕方は「プレイガール」のオネエ(沢たまき)風味。「警視」としての貫禄も十分感じられる。
Gメン75 第307話 新・Gメンの罠はヌード金髪死体 当時の記事
※シンガポールで潜入捜査官がワルサー銃の弾丸で消された。その弾丸は一年前インターポール捜査官・草鹿を撃った弾丸と同一だったことから草鹿は上司の竜崎警部とともにパリからシンガポールへ飛ぶ。
※シンガポール警察の調査で背後に国際的な宝石密輸組織・シンガポールコネクションが介在していることをつきとめる。
※放送当時の番組解説記事はたしか掲載されていた筈。記事毎紛失した可能性大。40年前に戻ることができたら今度は切り取らずに現代へ持ち帰りたい。この記事は別紙に張り付けてありはがしてみたが裏はアニメ「おはようスパンク」の番宣(中部版)。関東版は「タモリの今夜は最高!」だった
※関東版・週刊TVガイドは番宣写真なし。中部版は手元になく検証不可能。記憶違いでなければアポロホテルシンガポールでのプールサイドでの写真だったと思う。
※こちらも関東版より。当時の土曜夜9時番組表。Gメン75の競合番組は「池中玄太80キロ」(日本テレビ)、土曜ワイド劇場(テレビ朝日)、映画スペシャル・八つ墓村(フジテレビ)、大江戸捜査網(東京12チャンネル)。自分の周囲の話題(大学3年)としては、Gメンより「池中玄太80キロ」が多かったと記憶している。
※関東版の人気投票ランキング。番組部門ではヤング欄に「Gメン75」は20位。おとな欄の「Gメン75」は3位。タレント部門で「若林豪」氏が4位と81年も上位に食い込んでいることから立花警部人気がけん引していると思われる。
他の刑事・アクションものはヤングで「西部警察」(2位)、「太陽にほえろ!」(7位)、「俺はおまわり君」(14位)。おとなでは「太陽にほえろ!」(8位)、「西部警察」(12位)、「特捜最前線」(20位)といった作品がしのぎを削っていた。
2023年2月時点でBS、CS放送は60~80年代、90年代のドラマ再放送枠が激減しているような感じを受ける。中韓のドラマもいいけど、当時の「日本のドラマ」をもっと積極的に掘り起こしていただきたいものだと調査をしながらもつくづく思う。
準・新番組扱いの雑誌記事-Gメン75シンガポールロケ編
※準新番組扱いでかなりスペースを割いてシンガポールロケ編の解説記事が掲載された。
※”装いも新たに「Gメン75」”と称してメンバー一新が初めて告知された記事。写真は切り取って使用した後、失くしてしまったが、鹿賀丈史、范文雀、セーラ、江波杏子新レギュラーの顔写真が縦二人、横二人の四ブロック構成で紹介されていた。
ポリスアクショングラフ
黒木警視正(丹波哲郎)のもと、新メンバー4人を迎えたGメンは、より華やかによりハードに国際犯罪を撃つ!
セーラ、范文雀、江波杏子と、いっきに女性陣が3人にふえ、新Gメンはカラフルなムードがいっぱい!
インターポール捜査官できたえた草鹿刑事(鹿賀丈史)は新メンバーで唯一の男性Gメン。カーリーヘアがトレードマークで、考えるまえに突っ走っているような行動派の若手刑事だ。捜査の最前線に立って活躍する田口刑事(千葉裕)と、草鹿刑事のコンビネ-ションは、Gメンを引っぱっていくニュー・パワーになりそうだ。夏に向かって、ふたりのアクションに注目!
出典:ザ・ベストワン
※当時「ザ・ベストワン」という芸能グラビア雑誌がありテレビドラマ関係も手厚く紹介してくれた。特に「Gメン75」「Gメン82」に好意的でカラーグラビアでよく特集してくれた。ありがたい雑誌だった。手に入れる機会があればもう一度買い直したい。
夏を先取り!「Gメン75」のシンガポールロケ
新メンバーが加わって『Gメン75』(土・後9・00)はますます好評だ。連日30度を越すシンガポールにロケしたメンバーは夏を先取りして帰国したが、ラングーン海水浴場で見せたセーラ(B83・W57・H84)の水着姿はハッとしてグッドで、丹波ボスも目を細めっぱなしだった。
出典:ラブリー(TBS広報誌)
※TBS広報誌の「ラブリー」。番組改編期や海外ロケ編などをよく特集していた。
※シンガポール編もカラー見開き2ページで特集。インド人街やホテルのプールなどでくつろぐGメンの姿が紹介されていた。切り取った残骸をつぎはぎ修正し再現。
83・57・84、開放感120%
『Gメン75』ロケでシンガポールへ/セーラ
・4月1日成田発(気温10度)で撮影開始。(シンガポールは30度以上)
・食べ物もおいしくてグアムやサイパンよりステキ
・『Gメン75』は2本目のレギュラー
・カメラを向けられるのは慣れてるけどセリフは苦手
・おみやげはインド綿のワンピース
・自分の英語がスタッフの皆さんの役に立ってゴキゲン
※マリコ・寺岡刑事役のセーラ氏へのインタビューグラビアを要約。
※マスコミ向けスチール写真。初期シナリオ登場人物欄では「マリコ・寺岡刑事」が「マリ子・寺岡刑事」になっている。304話「プロ野球開幕ナイター殺人事件」の後の「GUY&GIRLS特報」も「マリ子」表記だった。
Gメン75 第307話 リアルタイム放送終了後の次回予告はなし
※リアルタイムでは次回予告編なし(マーライオンを背景にした草鹿らの画像にタイトル文字のみ)。DVD-BOXやファミリー劇場(CS)では次回予告あり(予告編音楽/菊池俊輔)。
リアルタイム時に菊池俊輔バーションで予告編は作ったものの、音楽担当変更のタイミングでお蔵入りになったと思われる。