Gメン75 234話は、チャップリンに憧れるパントマイムの青年(頭師佳孝)とスリ常習犯だった暗い過去を背負う女(山本みどり)!大都会に生きる若い男女を特別企画風に描く青春哀歌
第234話 女たちの拳銃泥棒 | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 79.11.24 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 螢子 | - | - | - | - |
主演 | 津川螢子警部補 | |||||||||
ゲスト |
山本みどり 頭師佳孝 早崎文司(Gメン75 昭福軒・亀田虎次郎) 辻シゲル(辻三太郎、辻しげる) 宮川みつ子 高品正広(高品剛) 町田政則 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山口正一郎 武田博志(当時の「若林プロモーション」関係者) 木下雅代 佳島由季 熊谷真利子 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | バーディー大作戦 53話「ニセ追出刑事質屋猫ババ事件」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:78号 |
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主題歌 |
229話~233話、235話/Gメン’75のテーマ「レクイエム」(作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:しまざき由理) —- オープニングテーマ(※本放送時) 229・230・231話:別アレンジの「Gメン75のテーマ」 232~252、255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | 「ウィング」(作詞:伊達歩 作曲:戸倉俊一 唄:夏木マリ) | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | エンディング:ロール式、挿入歌 |
Gメン75 第234話 女たちの拳銃泥棒 あらすじ(ストーリー)
風邪で気分がすぐれない津川螢子警部補は、バスで乗り合わせた若い女性・弘美に拳銃をスラれてしまう。螢子が気づいたときはすでに遅く女はバスを降りた後だった。
バスを緊急停車させ弘美を追い問いただすが拳銃は所持していない。警視庁捜査三課を訪れた螢子はスリの手口から複数犯の犯行ではないかと告げられる。
犯罪者カードを照合していた螢子は見覚えのある女の顔を発見した。その女はバスの車内で螢子の真後ろに立っていたことを思い出す。
捜査員によると女は中山敏子というスリの常習犯だったが、自首し今は更生しているはずと言う。現行犯逮捕が鉄則のスリ捜査なので螢子は手がかりをもとめて捜査を開始した。
中華料理店に勤めている敏子は、恋人の杉坂健一とともにささやかながらも幸せな暮しをしていた。健一はチャップリンにあこがれるマイムアーチストの青年で、パリでパントマイムの勉強をする夢を持っていた。
敏子のもとを訪れた螢子は拳銃の行方を問いただそうとするが、要領を得ず途方にくれる。健一は敏子がスリから足を洗っていたので、偏見に満ちた螢子の捜査方法に怒りをぶつける。
Gメン75 第234話 女たちの拳銃泥棒 感想・ポイント
- バスの車内で拳銃を掏られた津川螢子警部補
- ホシとみられた女から物証が得られず捜査三課に協力を求める
- 捜査線上に浮かんだ女は元スリの常習犯だったが足を洗っている
- 女の恋人はチャップリンに憧れるマイムアーティストだった
今回は新曲「ウイング」(夏木マリ)の披露も兼ねた特別企画的な作品。エンディング主題歌と差し替えで「ウィング」が流れる。しかもスタッフ・キャストのエンディングクレジットは海外ロケ編のようなロール式という豪華さだ。
作品のベースになったプロットは、バーディー大作戦 53話「ニセ追出刑事質屋猫ババ事件」のもの。Gメン流にお色直ししているがネタモトを知ってる方も知らない方も心揺さぶられる傑作だと思う。
「バーディー大作戦」バージョンを知っている方にとってはSF映画のジャンルにあるパラレルワールド(並行世界)と思って観ても面白い。描き方が異なっているのだ。
「バーディー大作戦」でのネタ元をご存知ない方なら、負の過去を背負った若い女が、夢を持ち大都会で懸命に生きる男と出会い暮らしを育んで行く姿、運命に引き込まれると思う。
キイハンター 208話「さらば超望遠銃の標的」などから始まった近藤照男プロデューサーが描く若い男女のエピソードはどれも当時の世相が反映されていて見ごたえいっぱい。