Gメン75 347話は、’82女のサスペンスシリーズ第一弾!死んだはずの女は5年前インターポール・シンガポール支局に派遣されていた賀川陽子刑事(范文雀)が知り合った女に酷似?!
第347話 生き返った5年前の死体 | ||||||||||
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仮題 |
生き返った5年前の死体 生き返った5年前の死体PARTII(シナリオ#347・348) |
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シリーズ名 | ’82女のサスペンスシリーズ | |||||||||
放送 | 82.02.06 | |||||||||
脚本 | 佐藤純弥(佐藤純彌) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
牧村美沙子(※手書き:奈良富士子) 滝口辰也(※:石田信之) 野村雄一(※:堀内正美) 邦子(局長の娘) 行田技官 靴磨きの安次 アベックの男 アベックの女 西川所轄刑事 タクシーの運転手 警官A 病院の医者 病院の看護婦 アパートの管理人 滝口の隣室の主婦 スナックのマスター(※:リチャード) 偽ドルの外人 マイク(シンガポール刑事)(※:ナイジェル) デイブ(シンガポール検査官)(※:レオ) ×糸のジャンパーの男 ××署捜査一課長 ××署 真田刑事(※:江角英) ××署 立川刑事 浅野(地回り)(※:冷泉公裕) 佐山(地回り) ハンター 警官B ××商亊人事課長 |
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出演 | 黒木 | 立花 | - | 古田 | 風間 | 陽子 | - | - | - | - |
主演 | 賀川陽子刑事 | |||||||||
ゲスト |
奈良富士子 石田信之 堀内正美 袋正 川辺久造 江角英(江角英明) 奥村公延 藤直子 中村浩二 六井ゆり 山本緑 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山口正一郎 山浦栄 ナイジェル・リード サーバー・モロス レオ・メンゲッティ リチャード・エスピノーサ |
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タイアップ | - | |||||||||
類似プロット | 32話「死んだはずの女」+125話「ウソ発見器」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | シンガポール実景:マウントフェーバーからの展望、旧マーライオン公園・(307話、308話より流用)(一部213話ニューカレドニア編よりヤシ林流用)※本編撮影:逗子マリーナ | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- |
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備考 |
欠場:草鹿刑事 英語:字幕スーパー |
Gメン75 第347話 生き返った5年前の死体 あらすじ(ストーリー)
深夜、帰宅途中の賀川陽子刑事が何者かに刺された。第一発見者の証言によると、容疑者はベージュのコートを着用していたという。警視庁とGメンは非常線を敷きローラー作戦を展開した。
古田刑事らは検問に引っかかった車から不審な女性を発見し取り調べを開始する。
女のコートから陽子の血液型と同じ血液反応が出たことで、立花警部と古田、風間刑事が尋問する。しかし、女は警察への不信感を露にすると共に身元照会をかたくなに拒否する。
彼女の写真を見た陽子は五年前の出来事を思い出した。5年前、潜入捜査官としてシンガポールに派遣されていた陽子は、インターポール(国際刑事警察機構)シンガポール支局捜査官らと共にドル紙幣偽造ルートを追っていた。その捜査中に知り合ったのが牧村美沙子で写真の女性と瓜二つだった。
だが、美沙子は5年前に死んでいて生きているはずがない・・・。
紙幣偽造の事件解決後、陽子は美沙子が務めていたレストランを訪ねたが彼女は日本へ帰国したという。しかも勤務先への連絡は本人ではなく男の声で電話のみ。不審なものを感じた陽子はシンガポール警察に捜査協力を申し出る。美沙子は当時、日本大使館に勤務する外交官・滝口辰也と付き合っていた。
Gメン75 第347話 生き返った5年前の死体 解説・見どころ
- 帰宅途中の賀川陽子刑事が何者かに刺され負傷
- 捜査線上に浮かんだ女のモンタージュは5年前シンガポールで死んだはずの女?!
- ポリグラフ検査の真意
作品のベースはGメン75 32話「死んだはずの女」とGメン75 125話「ウソ発見器」のミックス。
過去の自分の捜査は正しかったか?誤認逮捕の疑惑も見え隠れする中、真実を求めて再捜査を開始する賀川陽子刑事がメイン。当時脚光を浴びた2時間サスペンスドラマに対抗するかのような前後編。
Gメン75最後のシリーズもの。苦悩を抱かえつつも真実を追求するという”警官”と”人間”の狭間に揺れ動く賀川刑事と、心の中に潜む人間の愛憎との対峙が面白い。
過去の傑作の良さを融合させたスリリングな展開となっている前編。幕引きも予告編も謎めいた真実を伏せたまま後編へとバトンタッチする手法は見事。
しかし、ベースとなった作品を知っているファンにとっては、結末もなんだか予想できてしまいがち。ある程度予想される結末だが実際のところはどう?って後編への期待感が高まるところで「つづく」。
冒頭、ついてないなぁ・・とぼやきながら靴の修理にむかう賀川陽子刑事の姿は妙に親しみがわく貴重なシーンである。
※シンガポールのシーンは307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」からのシンガポールロケ編での実景と逗子マリーナでの屋外ロケを合成。
Gメン75 第347話 生き返った5年前の死体 当時の記事
※深夜帰宅途中の賀川陽子刑事が何者かに刺され負傷する!容疑者として捜査線上に上がった女は・・・
※5年前陽子がシンガポールに派遣されていた時出会った女が生きている?!
※殺人罪で起訴しシンガポール刑務所で服役している日本大使館の外交官は本当に殺人を犯したのか?苦悩する陽子は再捜査する。
Gメン75 地下取調室ってどこ?
Gメン75 1話から登場する「地下取調室」はどこで撮影されていたのか?
設定では警視庁庁舎の地下のような描き方だが、セットではなく新宿の小田急百貨店などにある実際の「地下駐車場」などで撮影されていた。
放送当時、撮影見学に行った大泉・東映撮影所でスタッフさんにお尋ねしたことがある。キイハンターのカラー編オープニングでも使用された小田急の他に、浜松町や池袋、神奈川県のどこかのビル地下でも撮影したと教えていただいた。
※キイハンター カラー編オープニングより
撮影スケジュールや現場の状況によりいくつか移動して撮影されたそうだ。
テレビ番組雑誌などに記載された記事があったと記憶しているが、いくら探しても資料がみつからないのでシナリオの中に手書きされた画像で一例を記しておきたい。
新宿・小田急(百貨店 地下駐車場)
出典:台本 Gメン75 347話、348話「生き返った5年前の死体」
浜松町(ビル名不明 地下駐車場)
出典:台本 Gメン75 33話「1月3日 関屋警部補・殉職
池袋(ビル名不明 地下駐車場)
出典:台本 Gメン75 135話「死んだ人からの緊急電話」
ちなみに平成時代に放送された「Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件」では東京ドームの地下三階駐車場が使用されていた。
東京ドーム(地下三階駐車場)
出典:台本 Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件