Gメン75 136話は、スパイ映画風味!殺しの容疑者は警視庁捜査四課警視(内田朝雄)。アリバイを立証できる人物はなんとGメン・速水涼子刑事(森マリア)と山田刑事(藤木悠)だと言い放つ!
X’マスイブ21時のトリック | ||||||||||
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仮題 | X’マスイヴ21時のトリック(シナリオ#136) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 77.12.24 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
田島信一郎警視(57歳) サンタ 木村 警官A 警官B 解剖医 看守 柴田保(※登場人物欄に記載なし 本文に有/絞殺される被害者) |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 中屋 | 山田 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 速水涼子刑事 | |||||||||
ゲスト |
内田朝雄 蟹江敬三(Gメン75/望月源治・柿崎源造、さすらい刑事旅情編II~山崎五郎巡査部長) 横山繁 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 城春樹 山田光一(山田甲一) 佐川二郎 早瀬れい子 岸川清美 佐竹祥一 渡辺真六 遠藤茂夫 清水照夫 小沢朋子 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似プロット | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 山梨(河口湖畔) | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- |
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備考 | - |
Gメン75 第136話 X’マスイブ21時のトリック あらすじ(ストーリー)
立花警部補、速水涼子刑事らGメンは警視庁捜査四課警視・田島信一郎を取り調べていた。
クリスマスイブの夜のサンタクロース殺しの容疑だ。
速水涼子刑事は三年前、新米警官だったころ自分をチンピラから救ってくれた田島警視の邸宅を訪ねていた。そこへサンタクロースに扮したひったくり事件の容疑者が乗り込んできた。
犯人はサンタ姿で、何人かのOLのハンドバックを奪い取っていた男だった。男は田島と涼子に拳銃をつきつけ籠城。犯人と格闘中負傷した涼子は気を失ってしまう。
意識を取り戻した涼子は隙を見てGメン本部にモールス信号で救援を求めたところ、男に見つかってしまう。拳銃で撃たれた涼子はそのまま気を失ってしまう。
ふたたび意識を取り戻した涼子は、サンタクロースの男が射殺されていることに気づく。田島は正当防衛で射殺したと証言する。
黒木警視らGメンは正当防衛を主張する田島を取り調べるが、彼には完璧なアリバイがあった。しかもそれを証明できるのは速水涼子刑事と山田刑事だと言う。
Gメン75 第136話 X’マスイブ21時のトリック 解説・見どころ
- スパイ映画風の大掛かりなトリック殺人事件
- 49話「土曜日21時のトリック」でGメンを煙に巻いた利根弁護士並みのしたたかな警視
- Gメンが証明したアリバイをどう突き崩してゆくか・・・
今回はキイハンターのようなあっと驚く結末や、スパイ映画風の救援信号、トリックなど外国の探偵映画のような毛色の変わった作風が見どころ。
出だしからショッキングな展開にドッキリ。クリスマスイブの放送らしく、クリスマスメロディーやサンタクロースに扮した拳銃強盗も登場しミステリアスに展開するサスペンス活劇!
人はとかく権威がある者や自分によくしてくれた者の発言をうのみにしてしまう傾向にあるが、ニュートラルにギアを入れておいて見極めなきゃいかんなと当時感じた作品。
今回は警視庁幹部の証言に何かを感じ取った黒木警視たち、自分を助けてくれた警視庁幹部が殺しなどするはずがないと疑心暗鬼になる速水涼子刑事の心の動きも見どころ。
多感な10代後半にいろいろ人生勉強もできるなぁ・・・としみじみ思いながら見た「Gメン75」だった。
Gメン75 フルネーム|黒木警視:黒木鉄也 立花警部補:立花慎一からの考察
黒木警視や立花警部補のフルネームが放送開始後、今回で初めてハッキリわかる逮捕状大写しシーンも。
ビデオを所有してなかった77年当時でもハッキリ読み取れたので後に判明する「黒木哲也」とわかるまでずっとキイハンターのボス「黒木鉄也」と同じだと思い込んでいた。
このシーンはシナリオでは「シーン46 もとの地下取調室」。机の上にある逮捕状(指名記載)を叩くシーンでの逮捕状大写しのカットは明記されていない。
なお、シナリオ上では自分の知る限りでは291話、250話、247話、201話、202話のように、今回は登場人物役名欄や本文には明記されていない。
82年か83年当時、東映大泉撮影所に見学に行った際、スタッフの方にお尋ねしたがフルネームは特に決まってない、企画書のようなものに書いてあったかなぁ、、くらいのコメントだった。
「哲也」だよという声もあったが直に確認できる資料は確認していない。
黒木警視をはじめ男性Gメンの氏名は、特に明確にシナリオにも記載されてない(鬼沢警部率いる平成Gメンは黒木以外明記)。なのでライターや現場スタッフによってはその都度決めてしまうことも稀にあるようだ。
Gメン75のCDや東映チャンネルなどでは「黒木哲也警視」「警視庁警視 黒木哲也」と記載されることもある。
本編内では、Gメン82 9話「私は殺される!」では「黒木哲也(也 が顕花で隠れる)」。251話「Gメン対エーゲ海の骸骨」では「T.Kuroki」。立花警部補は、その後156話「女子大生誘拐!」で「一郎」、その他「吾郎」、「五郎」といくつか登場するもメインは最も多い「立花吾郎」。
黒木警視・黒木哲也・黒木鉄也【考察】
近藤照男プロデューサーや関係者は「Gメン93春 第一級殺人の女」(1993年4月13日放映)が好評であればシリーズ化したいという希望があったことが週刊TVガイド(93年1月29日号)でも記されている。
その準備枠とも思える時間帯で「Gメン93春 -」のメンバー一部を流用させた職業ドラマ「新幹線物語93夏」開始。横並びのエンディングシーンや開始当時の番宣記事の丹波哲郎御大のネーミングを見るにつけ「丹波哲郎=黒木哲也=新Gメン・・・」という無念の思いを感じずにはいられなかった。
ちなみにキイハンター 14話「贋札つかいの墓標」でも「鉄也」と「哲也」混在といったこともあった。
Gメン75 第136話 X’マスイブ21時のトリック 当時の記事
※クリスマスイブを警視庁幹部邸で過ごしていた速水涼子刑事たちの前にサンタクロースに扮した男が押し入ってきた!
※警視庁幹部の殺人容疑は真実か間違いか?アリバイ証明は全て完璧。しかも証人は涼子と山田刑事?!