- Gメン75 106話は、香港・マカオロケ第二弾!草野刑事(倉田保昭)と速水涼子刑事(森マリア)が追っていた麻薬の運び屋暗殺!皇家香港警察隊CID(黃元申、張雷、何壁堅、任達華)を率いる香港地区警察警部(杉江廣太郎)と涼子らは東洋の魔窟・九龍城砦へ
- Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 あらすじ(ストーリー)
- Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 解説・見どころ
- 注目!九龍難民街や香港の雑踏のシーンでの演出
- Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 東洋の魔窟「九龍城砦」ロケ-22年目の同窓会-
- Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 当時の記事
- 「Gメン75」×「CID(当時の香港刑事ドラマ)」共演
- 香港電視(香港のテレビガイド誌)の表紙に登場した「CID」/1976年453号
- 皇家香港警察隊 CIDテーマ曲?
- Gメン75 新メンバー・立花警部補・中屋刑事・速水涼子刑事のスポット広告
- Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課「シナリオ登場人物欄(速水涼子刑事の家族・祖父、祖母の氏名)」
Gメン75 106話は、香港・マカオロケ第二弾!草野刑事(倉田保昭)と速水涼子刑事(森マリア)が追っていた麻薬の運び屋暗殺!皇家香港警察隊CID(黃元申、張雷、何壁堅、任達華)を率いる香港地区警察警部(杉江廣太郎)と涼子らは東洋の魔窟・九龍城砦へ
第106話 女刑事殺人第一課 | ||||||||||
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仮題 | 女刑事殺人第一課(シナリオ#106) | |||||||||
シリーズ名 |
シナリオ表記:香港-マカオ.ロケシリーズNo.2 特報予告表記:香港-マカオ・ロケシリーズ 特報予告音声(1):Gメン75特別番組 香港-マカオ・ロケシリーズ 特報予告音声(2):Gメン75特別番組 香港-マカオ・シリーズ |
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放送 | 77.05.28 | |||||||||
脚本 | 西島大、高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
メアリイー(※本文別表記:メアリー) ジェームズ・タイロン(※本文別表記:ジェイムズ) 陳警部 呉啓明 神本邦男 浅見 李愛花(※九龍スターナイトクラブの歌手) 殺し屋・張 肉屋の主人・揚(※本文全て:楊) 速水清太郎(※速水刑事の祖父/本編:カット) 速水信乃(※速水刑事の祖母/本編:カット) |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | 小田切 | - | - | - |
主演 | 速水涼子刑事 | |||||||||
ゲスト |
ジャネット八田(ザ・スーパーガール/江本律子) 杉江廣太郎 林ゆたか きくち英一 久地明 梁碧玲(※九龍スターナイトクラブのダンサー) 紅島(※殺し屋・張) 陳炳熾(※詳細:香港影庫)(※肉屋の主人・揚<楊>) |
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タイアップ |
コンパスクラブツアー(日新航空) HONGKONG HOTEL PLAZA JALホテルシステム H.K.TVB NETWORK ノースウェスト航空 TOURS JAPAN LTD |
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類似作品 | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
香港 ・啓徳空港(現・啓徳郵輪碼頭 周辺) ・ネイザンロード(彌敦道) ・尖沙咀渡輪 ・湾仔 ・中環 ・九龍城(現・九龍公園) ・銅羅湾 マカオ ・モンテの砦 ・ペンニャ教会 ・聖ポール大聖堂跡 |
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備考 |
英語・広東語:字幕スーパー 収録:DVD-BOX(3) |
Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 あらすじ(ストーリー)
インターポール(国際刑事警察機構)パリ本部から麻薬シンジケート摘発の為、香港へ派遣されていた速水涼子刑事。五億円強奪事件を解決した後、小田切警視、草野刑事とともにGメンとして任務遂行にあたることになった。
日本から香港啓徳空港に到着した麻薬の運び屋・神本邦夫をマークしていた涼子は、草野とともに神本を逮捕。香港地区警察の陳警部の許可のもと取り調べをするが物証が出てこずやむなく釈放する。
しかし、その神本が香港島の銅羅湾で死体となって発見された。香港地区警察の陳警部と合流した涼子と草野は九龍にあるクラブで李愛花という女に事情を聞く。愛花は神本と繋がってると見られたが証拠不十分で捜査は進展しない。
草野と涼子は小田切に報告の上、陳警部ととも愛花を泳がせ尾行を開始。草野らは暗黒街の巣窟と呼ばれる無法地帯<九龍城砦>へ行く。
そこで涼子はうっかり難民に拳銃の入ったバッグを奪われてしまうが、現地の医学生・呉 啓明に救われ無事手元に戻った。しかし、愛花は神本と同じ手口で殺され死体で発見される。
Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 解説・見どころ
- 新メンバー加入!速水涼子刑事の初主役編・初夏の香港、南国のマカオでロケ
- 東洋の魔窟と言われた「九龍城」でのロケ
- 速水涼子刑事成長への第一歩
- 炸裂!倉田保昭VS紅島・カラテアクション
速水涼子刑事は前回の105話「香港-マカオ警官ギャング」でGメンに捜査協力をする形で初登場。
謎めいた登場の仕方だったが、実は警視庁外事課所属の国際捜査官。インターポール(国際刑事警察機構)の研修を終えた後、その組織の一員として香港に潜入していたことが明かされた。
香港の実業家の犯罪に手心を加えてしまったため付け込まれた五億円強奪事件の捜査を機にGメン入り。
今回は香港で内偵していた麻薬組織摘発をGメンや香港地区警察と協力しながら遂行し、速水涼子刑事としての第一段階を乗り越える過程が描かれている。
加えて明るみになった涼子自身の肉親の素性も追うことになり、人としても辛い出来事を経験する初回活躍編。
涼子は、草野刑事についてまわる新人的な部分が強調されているが、今回の立花警部補、中屋刑事、速水涼子刑事加入で草野も一回り成長した「先輩」的な面も打ち出されている。
78話「土曜日の幼稚園ジャック」や98話「女子大生の中のニセ刑事」などで見せた人間的な弱さを克服した草野に兄貴的な頼もしさが追加されたことも見どころの一つ。
草野刑事(倉田保昭)のカラテアクションも見どころで、殺し屋・張(紅島)との死闘をマカオ・モンテの砦、香港の九龍城で展開。倉田保昭VS現地アクションスターの構図は「Gメン75」ならではの迫力!
なお、現地ゲストの紅島は後の267話、268話「Gメン対世界最強の香港カラテ」、328話、329話「香港カラテVS赤い手裏剣の女」、Gメン82 13話「赤いサソリVS香港少林寺」でも後のGメンと激しいバトルを繰り広げてくれた。
(速水涼子刑事加入後の初主演作は2020年11月11日発売の「一挙見Blu-ray」や発売済DVD-BOX、セレクションでも見ることができる。)
クライマックスのシーン:178話「速水刑事を射つ男たち」の回想シーンで使われる。
注目!九龍難民街や香港の雑踏のシーンでの演出
特筆すべき演出ポイントがココ。草野刑事(倉田保昭)、速水涼子刑事(森マリア)、陳警部(杉江廣太郎)が香港の雑踏をかき分けるように捜査するシーン。
香港へ行かれた方ならわかると思うが、広東語が飛び交う街中の会話の声の大きさ。広東語は声調が最大9つあるほどの言語なので大きな声で話さないと伝わりにくい場合もあると聞く。
その雑踏の声を拾って前面に押し出しながらカメラを回してゆく手法が卓越である。字幕スーパーではなく吹き替えになった後の香港ロケ編では見られなくなった臨場感あふれる演出だ。実に丁寧に作られた作品だと改めて実感する。
Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 東洋の魔窟「九龍城砦」ロケ-22年目の同窓会-
今回の見どころのひとつ。香港の九龍城砦ロケ。今は公園として整備されているが、当時は入ったら出られないと言われていた難民街「九龍城砦」でのロケが話題だった。
1997年に放送された「22年目の同窓会-あの人に逢いたい」のGメン75特集でも、倉田保昭氏によるロケの難しさが語られていた。
香港映画でも九龍城では撮影が難しい場所だったそうで、香港政庁(当時)でも手が出せない無法地帯だったとのこと。現地通の倉田氏ならではの力で撮影ができたそうだ。
Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課 当時の記事
※小田切警視と草野刑事は速水涼子刑事が香港で内偵していた麻薬シンジケートを追う!
「Gメン75」は香港でも半年おくれで放送されている人気番組とあってどこも黒山の人だかり。なかでも”チョンティ・ポーチュン”の名で香港の空手映画に30本も出演している倉田保昭は大モテ。撮影もしばしば中断したほどだ。【出典:週刊TVガイド】
「Gメン75」×「CID(当時の香港刑事ドラマ)」共演
香港での「Gメン75」
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番組名(香港)
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猛龍特警隊 |
放送日時(香港)
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日曜夜8:30~9:30 (日本と1年<半年?>遅れで放送) |
視聴率(香港)
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30%超え |
当時の国際交流
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Gメンと香港地区警察との顔合わせシーンからの推測だが、上記画像のメンバーが「CID」のメンバーかもしれない(あくまで推測)。一部のメンバーが陳警部(杉江廣太郎)と共に行動するシーンもある。
日本では「CID」に出演した「Gメン75」の姿を見ることができる機会はなかったが、本当に「CID」のメンバーだったとしたら貴重な映像である。
イギリス領だったころ何度か香港へ行った時、ビデオかDVDがないか探したことがあるが見つからず。いつの日か鑑賞できる日が来る日を願わずにはいられない。
【追記/2024.08.31】
106話でGメンと共演した「CID」(当時の香港人気刑事アクションドラマ)は、やはり上記の銅羅湾での香港地区警察顔合わせシーンの4人であることが判明した。以下の「あわせて読みたい」にリンクした香港の方(薇之作 • Weiさま)のサイトに記されてある記事を参照いただきたい。
香港ドラマ「CID」の記事がわかるサイトはこちら
以下一部抜粋
香港「警察」三會猛龍特警的地點是銅鑼灣避風塘岸邊,無綫「 CID」劇集四主角均參加「 猛龍特警隊」演出,扮演香港CID,檢驗一具毒販的屍體,並協助猛龍特警向水上居民追查死者被殺經過,張雷與任達華更從岸上躍下一艘離岸邊丈外的小艇上,身手敏捷,日籍工作人員不禁相顧低呼:「 功夫㗎?」
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香港「警察」三評議会Gメン75(猛龍特警隊)のロケ地(?)は、銅鑼湾台風保護施設の海岸にあります。TVB の「CID」シリーズの主人公 4 人は全員、香港の CID の役を演じて「Gメン75」のパフォーマンスに参加しました。麻薬売人の遺体を調べ、Gメンを支援 特別警察は、死者の殺害を水辺の住民に突き止め、岸から10フィート離れた小さなボートに飛び降りた。彼らの機敏な動きに日本のスタッフは顔を見合わせて「カンフー?」とささやきました。
————————–(Google翻訳より)
※広東語や中国語に精通してるわけではないため、Google翻訳を活用して記事を抜き出してみた。
香港スター・黃元申さんのファンサイトと思われる。コンテンツの一つに1977年「Gメン75」が初めて香港にロケし、香港の人気ドラマ「CID」と共演した様子が記録されている。貴重な当時の記事画像も掲載されており、倉田保昭氏の姿や撮影風景も観ることができる。広東語に詳しい方はぜひ原文で味わってみて下さい。
「Gメン75」と「CID」の撮影風景や当時の雑誌記事を紹介して下さったことに感謝します!
感謝分享雜志資源的粉絲 /Heaps of thanks to a fan for sharing these articles!
出典:黃元申粉絲頁面 WONG Yuen Sun fan page
香港電視(香港のテレビガイド誌)の表紙に登場した「CID」/1976年453号
※こちらの画像は1976年に発売された香港のTVガイド誌「香港電視」の表紙に登場した「CID」メンバー。
※画像の出典先は香港の販売サイト(直接会って取引する「meet up」が主流のCarousell カルーセル グループの香港版サイト)です。次の出典先をクリックすると「接続のセキュリティを確認する必要がある」との表示が出ます。必要事項を入力しないと詳細ページへは行けないため、クリックして確認する場合は自己責任でお願いいたします。
皇家香港警察隊 CIDテーマ曲?
「CID」のテーマ曲(1976年版)と思われるオープニング動画が香港のYOUTUBEのようなところで見ることができる。登録しないと最後まで視聴はできないのであくまで推測だがメンバーが黃元申、張雷、何壁堅、任達華とクレジットされているので可能性大。
試聴してみると実にカッコイイ音楽、オープニングである。
日本のCSやBSなどで最近、アジア圏のドラマも数多く鑑賞できるようになったが、この「CID」もいつの日か放送してもらえることを願いたい。
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當日「 CID」正在拍攝首輯,由該劇集監製劉芳剛親自執導,所拍攝的内容是CID四虎將 黃元申、張雷、何壁堅、及任達華 與猛龍特警 倉田保昭、若林豪及伊吹剛在警察總部研討一宗謀殺案的綫索,港日「 警員」共聚一堂,雙方以粵語及日語交談,….以下略
———————-(出典:黃元申粉絲頁面 WONG Yuen Sun fan page)
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この日は『CID』の第1話の撮影が行われており、シリーズプロデューサーのリウ・ファンガン氏が監督を務め、撮影内容はCIDの4虎である黃元申、張雷、何壁堅、任達華が撮影するというものだった。警察本部での猛龍特警隊(Gメン75)の特別警察官、倉田保昭、若林豪、伊吹剛らとの会談 殺人事件の手がかりを求めて香港と日本の「警察官」が集まり、双方は広東語と日本語で交差して会話した。….以下略
======================Google翻訳
黃元申粉絲頁面 WONG Yuen Sun fan pageによると、Gメン75 106話を機に将来「CID」も日本ロケを行うことも期待できると記されてあった。実現したかどうかはわからない。
Gメン75草野刑事(倉田保昭)在籍中に「CID」と「Gメン」の合同捜査モノを全面に押し出した企画がほしかった。日本、香港との国際交流も深まりお互いのファン層もさらに高まったと思う。
以上の情報を50年程前のリアルタイム時に得ていたら、105話、106話の感想と共に、Gメン75スタッフに企画案としてお伝えしたかった。
なお、シナリオ制作段階では九龍スターナイトクラブのダンサー・李愛花(梁碧玲)と殺し屋・張(紅島)、肉屋の主人・揚<楊>(陳炳熾)の記載は有るが、皇家香港警察隊CIDの4人は記されていない。今回の特別番組・香港-マカオロケシリーズの企画が進んで行く過程で「CID」の出演が決まったと思われる。
Gメン75 新メンバー・立花警部補・中屋刑事・速水涼子刑事のスポット広告
立花警部補、中屋刑事、速水涼子刑事の初期設定はノベルズ2巻に記されている。新メンバー紹介のまとめはこちら。
Gメン75 第106話 女刑事殺人第一課「シナリオ登場人物欄(速水涼子刑事の家族・祖父、祖母の氏名)」
放送当時、高校生だったが放送後の月曜日。廊下ですれ違った女子高生二人組がきゃっきゃと騒ぎながら「女刑事殺人第一課」の話で盛り上がってたのをよく覚えてる。学校内でも「Gメン75」は「太陽にほえろ!」「夜明けの刑事」などとともに人気があった番組。