Gメン75

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声

Gメン75 61話

Gメン75 61話は沖縄シリーズ第三弾!普天間基地に逃げ込んだ米兵引き渡しを求め沖縄米軍に乗り込む黒木警視(丹波哲郎)と小田切警視(夏木陽介)

第60話 暑い南の島沖縄の幽霊
仮題 ①東京-沖縄 縦断捜査網(シナリオ#59、60)
暑い南の島の幽霊
———
②東京-沖縄 縦断捜査網(シナリオ#59、60、61)
日本領土 沖縄の幽霊
沖縄に響く痛恨の銃声
シリーズ名 沖縄シリーズ
放送 76.07.17
脚本 高久進(池田和雄、井口真吾)
撮影 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)
監督 鷹森立一
役名(台本) ①前後編2部作
黒木、草野、津坂、山田、圭子、小田切
—–
新里哲夫
新里純(※本編では「ケン」)
新里みゆき
新里りえ
新里かね
安仁屋刑事
安仁屋朱実
具志堅
リチャード・スミス一等兵
マーチン軍曹
支配人
全日空女子社員A
全日空女子職員B
刑事A
警官A
バーテン
暴力団員
通訳
裁判官(外人)
司令官(外人)
副官(外人)
兵隊A(外人)
米兵B(外人)
黒人(外人)
新里の父
新里の母
出演 黒木 津坂 山田 圭子 小田切
主演 響圭子刑事・小田切警視
ゲスト 川地民夫
范文雀Gメン75Gメン82/賀川陽子刑事、プレイガール/ユーミン・ダロワ、ハン・ザ・摩耶)
織田あきら刑事物語 星空に撃て!/伊達浩介刑事)
森川千恵子
原泉
中田博久
小林稔侍バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部)
河合絃司
久地明
比良元高
相馬剛三
伊藤慶子
鈴木真代
D.フリードマン(デヴィッド・フリードマンデビッド・フリードマンデビット・フリードマン
ユセフ・オスマン(オスマン・ユセフ、ジョニー・ユゼフ、オズマンド・ユセフ)
テレンス・ヘリー
タイアップ 全日空(ノンクレジット/シナリオに記載有)
沖縄ヒルトンホテル(旧沖縄ヒルトンホテル
類似シーン 一部プロット継承:Gメン82 1話「GメンVS白バイ強盗団
撮影日
ロケ地 沖縄(那覇市沖縄市宜野湾市万座毛真栄田岬泡瀬
備考 欠場:草野刑事(台本では登場予定)
当初の予定:三部作ではなく前後編の二部作

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声 あらすじ(ストーリー)

新里哲夫の実家を張り込んだ響圭子刑事は炎天下の中で舞い戻った哲夫を発見し、逮捕した。だが格闘中にケンの骨壺を蹴飛ばしてしまい祖母・新里かねは圭子に憎悪の刃を向ける。気を取り直したかねの姿に、圭子は詫びるしかできなかった。

哲夫を連行する途中、圭子はアダンが生い茂る雑木でハブに噛まれてしまった。二時間以内に血清を打たねば命が危ない。安仁屋朱美は憎悪のこもった目で圭子を見つめたが、哲夫の姉・みゆきが圭子の傷口から毒を取り圭子は一命を取り留める。

一方、軍用拳銃横流しルートを内偵中の那覇署・安仁屋刑事は、普天間基地内に逃げ込むマーチン軍曹を捉えようと基地内へ踏み込んだ。その時、MPが放った自動小銃の弾丸で命を落とす。圭子が怒りの銃を向けようとしたとき、小田切警視に制止される。

米軍の武器横流し事件の主犯、マーチンが米軍基地内に匿われていることを知った黒木警視は、米軍司令官と交渉すべく沖縄へ飛ぶ。

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声 解説・見どころ

Gメン75 61話
  • ハブに噛まれた響圭子刑事!
  • 米軍基地内へ逃走した元GI引渡要求で黒木警視も沖縄入り!
  • 青い沖縄の海に散るクライマックス

歴史と日米国家間の渦に巻き込まれた家族の憎悪と怒り、悲劇的な結末を目の当たりにした響圭子刑事が一弾に全てを込める!痛恨のクライマックス。高久進脚本の真骨頂

準備稿段階では三部作ではなく二部作。

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声 当時の記事

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声
出典:毎日新聞
Gメン75 61話
出典:週刊TVガイド

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声
※沖縄米軍の横流し武器の隠し場所を急襲する小田切警視と那覇署・安仁屋刑事

出典:週刊テレビ番組

Gメン75 第61話 沖縄に響く痛恨の銃声
※9月に第三弾の番宣写真を使った夏木陽介氏のコラムが掲載された。

出典:週刊テレビ番組



※61話放送週の刑事・アクションドラマでは「太陽にほえろ!」「Gメン75」がおとな、ヤング部門でランクインしていた。両番組が当時の人気を二分していたことがわかる。

出典:週刊TVガイド 1976.3.26号

【当時のアクションジャンルの番組/関西】
土曜日
19:30~「部長刑事/海の鎮魂歌(オールスター戦中止の場合)」(朝日テレビ)
21:00~「Gメン75/沖縄に響く痛恨の銃声」(毎日テレビ/TBS)
日曜日
22:30~「事件記者コルチャック/地底怪獣ワニトカゲの影」(読売テレビ/日テレ)USAドラマ※特撮ホラージャンル
月曜日
19:30~「刑事くん<4部>/兄の詩(女性アクションスターシリーズ・志穂美悦子編)」(毎日テレビ/TBS)
火曜日
21:00~「大都会・闘いの日々/恵子」(読売テレビ/日テレ)
水曜日
20:00~「夜明けの刑事/現代・四谷怪談」(毎日テレビ/TBS)
22:00~「特別機動捜査隊/赤ちゃんの詩」(朝日テレビ/NET)
木曜日
22;00~「非情のライセンス/兇悪の孤独<第2部>」(朝日テレビ/NET)
金曜日
20:00~「太陽にほえろ!/栄光」(読売テレビ/日テレ)
~~~~
再放送
月~金
15:00~「TOKYO DETECTIVE二人の事件簿/深なさけ殺人事件~女医誘拐事件(終)」(朝日テレビ/NET)
月~金
16:00~「俺たちの勲章/射殺~刑事くずれ」(読売テレビ/日テレ)※火曜スタート

出典:週刊TVガイド
Gメン75 第60話 暑い南の島沖縄の幽霊
※準備稿二部作は合本。草野刑事欠場なし

Gメン75ロケ地考察|61話 沖縄に響く痛恨の銃声 老婆・新里かね(原泉)自決、具志堅(中田博久)爆殺などのロケ地

Gメン75 61話

Gメン75沖縄シリーズ三部作の新里かね(原泉)自決や具志堅(中田博久)爆殺、マーチン軍曹(D.フリードマン)を小田切警視(夏木陽介)や安仁屋刑事(川地民夫)が追跡するクライマックスに繋がるシーン。ここは日本本土で撮影したのではないか

大海原を背景にしたパノラミックな場所は沖縄にあるのか?という思いで沖縄に二度、三度と足を踏み入れたことがある。

しかし、実際に訪れてみた沖縄本島や別件で行ってみた石垣島に限っては似たような場所を見つけることができなかった。

(こちらは画像検索調査だが、よく似た雰囲気の地形がある粟国島。断崖絶壁のヤヒジャ海岸は本編映像と比較して短く地層も異なることからロケ地ではない可能性あり)

以下は推測だが、撮影場所をよく見て見ると千葉県にある屏風ヶ浦かもしれないという思いがふつふつとわき上がってきた。

本放送当時は沖縄本島の南部や糸満周辺にある断崖か、名護市や北部のやんばる、59話で登場した中部の万座網周辺と思い込んでいた。しかし、爆破シーンを撮る事、延々と続く絶壁があることを考えると本土での撮影ではないかと思えてならない。

千葉県にある「屏風ヶ浦」。ここは他のドラマやCMでもよく使われるロケ地のようだ。ここと現地沖縄のどこかの海岸との合成と思えて仕方ない。

屏風ヶ浦」とGoogle画像検索してみると完全一致と思える場所ではないが、何やら似た雰囲気の写真がいくつか出てくるのだ

本放送当時から約半世紀近くの時の流れも考慮し、あくまで自分の推測の範疇であるが、クライマックスへ続くこれらのシーンの撮影地は屏風ヶ浦ではないかと考えた。機会があれば実地検証してみたいものである。

もし屏風ヶ浦での撮影なら、同じロケ地を複数回使う傾向にあるGメン制作陣のこと。Gメン82 1話の沖縄ロケのクライマックスも屏風ヶ浦の可能性が高まる。

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