あらすじ

キイハンター 第14話 贋札つかいの墓標 

キイハンター 14話は、村岡特別室長(仲谷昇)秘密指令!日本に派遣されてきたFBI捜査官殺しを追う黒木鉄也(丹波哲郎)が挑む人質交換!

第14話 贋札つかいの墓標
(共同調査:NWP夏目プロダクツ)
仮題 (1)虎穴に入れ!(※準備稿シナリオ#14)
(2)贋札を買う男(※シナリオ#14)
放送 68.7.6
脚本 長谷川公之
撮影 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)
監督 山内柏
役名(台本) 【準備稿】
小池秋子
ジョセフ・ケント
磯部健
楊 英明
部下A
部下B
ヘンリィ・ヤマガタ
ホテルのクラーク
中年男(刑事)
レストランのウェイター
パトロールの警官
タクシーの運転手
=====
【決定稿】
小池秋子
玄田(※準備稿になし)
陳 英明(※楊⇒陳 変更)
ジョセフ・ケント(※本編ではノンクレジット
ヘンリー・山形(※ヤマガタ⇒山形)
クラブのバーテン(※準備稿になし)
クラブの歌手(※準備稿になし)
クラブのボーイ(※準備稿になし)
出演 黒木 啓子 ユミ 村岡特別室長
主演 黒木鉄也
ゲスト 稲垣美穂子(稲垣光穂子)
渥美国泰
渡真二
石橋雅史
久保比左志
高須準之助
光城くみ
某国
類似作品
備考 巨人戦ナイターの実写もふんだんに使用

キイハンター 第14話 贋札つかいの墓標 あらすじ(ストーリー)

東南アジアで暗躍するドル紙幣偽造組織を追って日本へ派遣されたFBI捜査官・ヘンリー山形が、自動車事故を装って殺された。国際警察の村岡特別室長は黒木鉄也を野球場に呼び出した。東南アジア一帯で出回っているニセドル紙幣を密造する組織を極秘に洗い出して欲しいという。

ヘンリー捜査官が東京のアジトを突き止めた矢先の殺しだ。事件の手掛かりはニセドルの印刷原版とクラブのクレジットカード。黒木はクレジットカードからヘンリーが通った高級クラブを当たる。黒木はヘンリーの友人を装い彼が生前よく会っていた宝石店のマダム・秋子を割り出す。

黒木は津川啓子を伴って兄妹を装い秋子の宝石店に出向く。宝石をお値打ちに買えた啓子は、お礼に秋子を高級クラブに招待する。そこは秋子がヘンリーとよく通っていた店でもあった。黒木は秋子に自分はヘンリー殺害事件を捜査していると打ち明ける。秋子と別れた黒木は何者かに拳銃をつきつけられ地下室に監禁されてしった。

黒木を拉致したのはヘンリーが追っていた組織の一員・玄田だ。玄田たちは黒木がFBI捜査官・山形の仲間だと思い込み締め上げる。だが、黒木は偽ドルを買いに来たバイヤーだと言い張る。

黒木が取引できるバイヤーかFBI捜査官なのかを見極めようと組織のリーダーであるジョセフは黒木を釈放。泳がせることにした。組織は今度は秋子を誘拐し黒木に揺さぶりをかけてきた。

キイハンター 第14話 準備稿、決定稿、本編での主な変更点

  • 黒木、村岡密会シーン:準備稿、決定稿/サッカー場⇒本編/ナイター野球場
  • 黒木が啓子を招待する場所:準備稿/レストラン⇒決定稿・本編/ナイトクラブ
  • 黒木への警官の職務質問:決定稿・本編/カット
  • クライマックスの場所:準備稿/貨物船⇒決定稿・本編/河原
  • 炎上の中の救出劇:炎上シーンは本編のみ

キイハンター 第14話 贋札つかいの墓標 解説・見どころ

キイハンター 14話
  • 野球場での黒木、村岡密会シーン
  • 拉致された黒木の孤軍奮闘
  • 虎穴に入らずんば虎児を得ずで組織に罠を仕掛ける黒木
  • 深夜の人質交換と炎上する場所からの脱出
  • 黒木と宝石店マダムとの絡み

黒木鉄也(丹波哲郎)と村岡特別室長(仲谷昇)の密会シーンは今回は長め。野球場ナイターを背景にした指令のやりとりは洋画風味な味付けで洒落た感じに仕上がってる。

当時、国産ドラマでありながら西洋のスパイ映画をイメージさせる数少ないドラマのひとつが「キイハンター」だ。モノクロ作品だからこそできる光と影のカメラワークは絶妙。この密会シーンだけでも気分は十分高まるから不思議。

兄は香港、妹は東京。一方が裏切れば、一方を殺す。人質を巧妙に利用してダイヤを密輸しドルを偽造する組織に、敢然と挑戦するキイハンター。東南アジアに暗躍するドル密造組織を洗う黒木たちの活躍をハードボイルドタッチで描く。風間洋介(千葉真一)は今回もお休み。

オープニングテーマ曲のアレンジ変更

今回と15話のオープニングテーマは、エレキギターをメインにしたライトアレンジのものに変更された(16話から元に戻り最終回まで曲は変更なし)。テーマ曲ラストの仕上げもカラー編と同じまとめ方に変更されている。こちらは曲が元に戻っても仕上げは最終回まで同じ。

オープニングテーマ映像の変更

映像では霞ヶ関ビル全景から5人のメンバーを紹介するカットまでの部分と黒木鉄也、島竜彦(谷隼人)、谷口ユミ(大川栄子)のアクションショットも一新。合間に挿入される激動の世相を感じさせるカットやプールでくつろぐ5人のシーンが新たな幕開けを予感させる仕上がりとなっている。

当時、1クール目は視聴率的に苦戦したとのことでありテコ入れの一環だったと思われる。個人的には、1クール目の作風が受け入れられなかった理由がよくわからない。ストーリー展開や登場人物の描き方等、どれを取っても質感の高さが感じられる。時代を先取りしすぎたせいであろうか?

ともあれ、今回から第2クールに突入。新生キイハンターの活躍やいかに?

キイハンター 14話 放送当時の資料

キイハンター 14話 贋札つかいの墓標
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