バーディ大作戦 15話は、北海道アクションシリーズ第一弾・ベトナム戦争末期!大雪山ルートで脱走米兵をカナダに逃亡させる反戦委員会、その二年後の姿・・・!
第15話 北極へ向って大追跡! | ||||||||||
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仮題 |
<前編>北極へ向って大追跡! <後編>大雪渓!殺人ドライブ(シナリオ#16・17) |
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シリーズ名 | 北海道アクションシリーズ | |||||||||
放送 | 74.08.17 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 竹本弘一 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、原弘男(TBS) | |||||||||
音楽 | 菊池俊輔=主題歌<愛と死のパスポート>作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:嶋崎由理、コロムビアP-359 | |||||||||
劇伴 |
Gメン75 86話「パリ警視庁の五百円紙幣」以降へ流用(※東京-パリ旅客機離陸) Gメン75 89話「警視庁拳銃盗難事件」(※ウィリアムス射殺時) Gメン75 201話「Gメン対香港カラテ軍団」以降へ流用(※カラテバトル) |
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役名(台本) |
【前編】【後編】 仁科秀一(※反戦委員会) 水木しのぶ(※仁科の恋人) ジョー(※ベトナム戦争に反対するアメリカ兵) キャサリン(※ジョーの恋人・バージニア州在住) 滝口(※道案内の地元の青年) 重原(※脱走米兵狩りの指揮官) 遠藤(※同・殺し屋) 新海(※同・殺し屋) ホテルのフロント 反戦委員会の女 チンピラA チンピラB 女の係員 配下A 配下B |
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出演 | 桜田 | 裕二 | 典介 | 三平 | マリ | - | 追出 | 行内 | - | - |
主演 | 伊吹裕二、原田三平、追出刑事、行内刑事 | |||||||||
ゲスト |
峰岸隆之介(峰岸徹、秘密のデカちゃん/松岡刑事課長) 土井かつえ 名和宏 八名信夫 松原光二(松原緑郎、特別機動捜査隊/松山刑事) 久地明 西本良治郎(現・株式会社ジャパンアクションエンタープライズ代表取締役副社長) 山岡淳二 竹下誠治 永野明彦 足立義夫 田中智子 船川剛寿 田辺節子 (※ノンクレジット) ジョー(※脱走米兵) キャサリン(※ジョーの恋人) |
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タイアップ |
※ノンクレジット(シナリオに記載有) 全日空 ホテル大雪(アクセス) |
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ロケ地 |
【北海道】 ・札幌 千歳空港(新旧)<アクセス> ・旭川 大雪山山系(層雲峡ロープウェイ、黒岳方面、層雲峡) |
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類似テーマ |
Gメン75 118話 「黒人兵カービン銃乱射事件」 Gメン75 249話 「コペンハーゲン女子留学生殺人事件」 |
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類似シーン |
キイハンター 161話 「荒野の列車大襲撃作戦」(※爆破) アイフル大作戦 14話 「真夏に死人はスキーする!」(※線路上) |
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流用シーン | キイハンター 225話「大空のギャング 現金強奪作戦」(※雪渓転落シーン<千葉真一>)※「ザ・ボディガード」9・10話アメリカロケにも流用 | |||||||||
備考 | 欠場:ココ(和田アキ子) |
バーディ大作戦 第15話 北極へ向って大追跡! あらすじ(ストーリー)
ベトナム戦争末期、戦争に反対する脱走米兵を北海道の大雪山ルートでカナダへ逃亡させる組織があった。反戦運動家によって米兵を大雪山からヘリコプターで輸送し、オホーツク海に停泊している船舶に乗せ出港させる極秘ルートだ。
アメリカのバージニア州から一人の女性・キャサリンが来日し追出刑事がバーディ探偵局に連れてきた。追出の英語が通じず桜田局長を頼ったとのこと。キャサリンは北海道で行方不明になった恋人・ジョーを探していると告げた。
2年前、ジョーも大雪山ルートでカナダへ逃亡しようとしたらしいが、北海道から投函した手紙を最後に消息不明となっていた。
伊吹裕二らは手掛かりを求めて当時の反戦委員会のアジトを当たるが、メンバーに以前のような志はなく戦争終結とともに無気力な姿をさらけ出していた。
一方、桜田は真相を知っていると見られる反戦委員会のメンバー・仁科秀一を割出した。裕二と原田三平は仁科とその恋人・水木しのぶと共にジョーの足取りを追って北海道の大雪連峰へ飛ぶ!
<<後編へつづく
バーディ大作戦 第15話 北極へ向って大追跡! 解説・ポイント
- 北海道大雪山ロケの前編
- 二年前米軍基地から脱走した米兵の恋人が来日
- カナダに逃亡した筈が消息不明になっていた
- 裕二らは当時の反戦委員会メンバーを尋ねる
ナイスショット15打目は、真夏の北海道大雪山山系で大掛かりなロケを展開したハードアクション巨編!
過去のアクションシリーズである「キイハンター」や「アイフル大作戦」の北海道ロケで見られたアクションの再現とともにベトナム戦争末期の反戦運動家の成れの果てや男女の年月を隔てた心の移り変わりを描写している。
真夏の澄み切った大雪山の大自然を背景に、前編ではジープでの山岳アクションや背後で炸裂するダイナマイト爆破、現地の鉄道路線を駆使したアクションが画面狭しと展開する。
警視庁組の追出刑事(藤木悠)や行内刑事(小林稔侍)も現地入りしバーディスタッフとともに事件の真相を追ってゆく。
特にドデカこと追出はアイフル大作戦 14話で危機に陥った方法で今度は原田三平(川口厚)がピンチに陥る姿を目の当たりにする。
何でオレの英語が通じないんだとぼやくドデカのシーンは必見?!
いつもより頼もしく感じる行内(小林稔侍)のヒトコマも。
リアルタイム時に感じたスリルは今見ても迫力満点!現代のドラマじゃこんな捨て身のアクションなどできんでしょう、、と改めて感じる貴重なシーンの数々。
当時の国際情勢を思い起こしながら堪能してしまった。こんな劇場映画のような手作りのダイナミックな映像を見て感じながら10代をすごせたことは実に恵まれた環境だった。
さらにきれいな映像で再び鑑賞できる現代にも感謝!
大雪山雪渓での転落シーンは、キイハンター 225話「大空のギャング現金強奪作戦」での千葉真一氏が演じたアクションから流用。当時は録画や市販DVD鑑賞など考慮されてない時代ゆえバレてしまうシーンもあり。よく見ると落下しているのは風間くんなのだ。
このシーンは同じ東映の「ザ・ボディガード」9話、10話のロサンゼルスロケ作品でも流用されている。
バーディ大作戦 第15話 放送当時の資料
※予告編でもシリーズ名はナレーションされてないが、実際には「北海道アクションシリーズ」と表示されていた。キイハンターの沖縄ロケ編も本編ではシリーズ名が語られなかったが「沖縄シリーズ」と記されてある。