Gメン75 118話は、ステファニー特別出演!GIと反戦活動家崩れたちの末路。小田切警視(夏木陽介)の旧知の米兵(チコ・ローランド)が米軍兵舎を占拠。説得する小田切の前でカービン銃に怒りの弾丸を込める!
第118話 黒人兵カービン銃乱射事件 | ||||||||||
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仮題 | 黒人兵カービン銃乱射事件(シナリオ#118) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 77.08.20 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、新井光 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 山口和彦 | |||||||||
役名(台本) |
トム・ギルバート キャサリン(18歳) 宇田川 花山 ハル子 戸村公彦 高山民子 刑事A 警官A 警官B チンピラA 老婆 歩哨数名 米軍特別捜査官 ライアン一等兵 ——— 【未記入】 ステファニー少尉(米軍特別捜査官・将校の秘書) |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | 小田切 | - | - | - |
主演 | 小田切警視 | |||||||||
ゲスト |
チコ・ローラント(チコ・ローランド) ガブリエ・サンダース 伊藤高 内田勝正 島崎奈々 高橋英郎 北原ひろみ 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山浦栄 畑中猛重 城春樹 宮地謙吾 武智豊子 ヤン・エリック(YAN ERIK) ジョー・ララー ===== ステファニーSTEFFANIE(特別出演) |
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タイアップ | - | |||||||||
同一テーマ |
バーディ大作戦 15話・16話「北極に向かって大追跡!」「大雪系殺人ドライブ」 Gメン75 249話「コペンハーゲン女子留学生殺人事件」 |
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撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
備考 | 英語:字幕スーパー |
Gメン75 第118話 黒人兵カービン銃乱射事件 あらすじ(ストーリー)
元米軍軍人、トム・ギルバートが米軍西東京基地内に侵入、カービン銃を乱射し米兵ライアンと日本人三人を射殺するという事件を引き起こした。
現場に急行した黒木警視らGメンは警視庁の小田切警視と合流、小屋に立てこもったトムの説得に当たるがトムはことごとく銃を乱射し抵抗を試みる。
トムはベトナム戦争当時、脱走兵として小田切に逮捕され米軍に引き渡された過去があった。その後軍隊を不名誉除隊となったトムは故郷のニューメキシコへ戻ったが、再び日本に舞い戻って来た。
来日の目的は日本女性・高山民子との間に生まれた娘・キャサリンの行方を探すこと。民子は基地の町でホステスとして働いていた時トムと知り合ったが、トムのベトナム行きが決まり沖縄基地へ派遣されたことを境に死別していた。
娘がお腹にいた頃の別れだったのでトムは娘の顔を知らないまま従軍したことを小田切は思い出す。
Gメン75 第118話 黒人兵カービン銃乱射事件 解説・見どころ
- ステファニーが少尉役で特別出演
- ベトナム戦争終戦後目的を失った反戦活動家崩れ
- ベトナム戦争が分断した恋人と娘
在日米軍基地を舞台にした作品の第一弾。第二弾は120話「覗かれた女の部屋」。
当時の時代背景としてのベトナム戦争。そのベトナム戦争の終戦とともに反戦活動家だった一部の若者たちが目的意識を失い、転落の道をたどるといったテーマが盛り込まれている。
同一テーマでは、キイハンター 203話「突撃!ニッポンどぶねずみ強盗団」、バーディ大作戦 15話・16話の「北海道アクションシリーズ(台本に明記)」、Gメン75 249話「80ヨーロッパ縦断ロケシリーズ コペンハーゲン女子留学生殺人事件」がある。
戦争が隔てた恋人、娘との別れ、裏切りを絡めて一人の米兵、反戦活動家の生き様を描いて行く社会派作品。
怒りを込めて発射される弾丸と対峙する小田切警視の表情に複雑な気持ちが感じられる。予告編で見せたシーンをバッサリ切った編集がいい。余韻が残る幕引きになっている。
この作品もDVD化されず誠に残念。。
ステファニー少尉役:特別出演 ステファニー(STEFFANIE)
予告編でゲスト出演者が名前入りで紹介されたのは、「Gメン75」では海外ロケ編の「特報」のみ。本放送当時、予告編を見て期待感が高まった。ステファニー(STEFFANIE)氏を知るきっかけになったのが今回のゲスト出演だった。
ステファニー(STEFFANIE)氏の出演はシナリオ段階では予定されてなく、配役も設定なし。急きょ決まった出演のようだ。本編での役名は「ステファニー少尉」。
本編での登場場面は、2つ。シーン29「基地の建物・将校宿舎」:特別捜査官(ヤン・エリック)と語る小田切警視の場面で追加。
もうひとつは、シーン49「Gメンの部屋」:米軍西東京基地の通行許可証を持参してくる場面。速水涼子刑事と英語で語るシーンが追加されている。
※東映大泉撮影所での1ショットが掲載されていた。写真のみ切り抜いた為、記事紛失が悔やまれる。
ステファニー
Steffanie Reiko Borges
1977年カネボウ水着イメージモデル。1997年以降は活動拠点をロサンゼルスに移す。
出典:Idol.ne.jp 70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト
トム・ギルバート役:チコ・ローラント(Chico Lourant)
「Gメン75」では54話「密航船」でもゲスト出演。役名は「トム」が多いとチコ・ローラント氏ご本人も「テレビ探偵団」(TBS)で語っておられたが「キイハンター」のみならず「Gメン75」でも同じ。
54話「密航船」ではトム・ニコルソン。今回はトム・ギルバート。
アンクルトムのような親しみやすいお人柄のイメージだからであろうか。1987年9月13日放送「テレビ探偵団」を当時見ていて感じた。
チコ・ローラントさんエピソード
Gメン75 54話「密航船」ゲスト出演|テレビ探偵団(1987年9月13日放送/TBS系)
Gメン75 第118話 黒人兵カービン銃乱射事件 当時の記事
※軍隊を不名誉除隊となったトムが日本に舞い戻って来た理由。小田切警視の賢明な説得が続く。
※来日中のステファニー(Steffanie Reiko Borge)氏が米軍将校の秘書役で特別出演したことが掲載されていた。英語の撮影現場でGメン悪戦苦闘。
※昭和52年(1977年)12月号「中一時代」での「Gメン75」特集。紹介写真にステファニー氏がゲスト出演した118話も掲載された。
※昭和53年(1978年)「中学一年コース」4月号付録「テレビジャンボ」に掲載された記事の一部に今回の様子がわかる画像が掲載されていた。