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Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件

Gメン75 249話

Gメン75 249話は、デンマークロケ編!ヨーロッパ外遊中の日本政府高官(内田朝雄)が拳銃強盗に襲撃された!容疑者は田口刑事(千葉裕)の友人で元警官の反戦活動家(丹波義隆)

第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
仮題 コペンハーゲン女子留学生殺人事件(シナリオ#249)
シリーズ名 ’80ヨーロッパ縦断ロケシリーズ
放送 80.03.08
脚本 高久進(池田和雄、井口真吾)
撮影 吉田重業
監督 鷹森立一
役名(台本) 北見秀雄(丹波義隆)(25歳)
一瀬昌代(朝加真由美)(23歳)
唐沢達也
黒人兵チャーリー(21歳)
コルベリ警部
大河原
石垣
マダム
コペンの警官A
コペンの警官B
コルベリの秘書
捜査本部の刑事
留学生のホステス達
反戦の活動家達
ハムレットの声
出演 黒木 立花 中屋 島谷 田口 螢子
主演 田口刑事
ゲスト 丹波義隆
朝加真由美
遠藤征慈
内田朝雄
新橋耐子
藤木敬士(藤木孝/夜明けの刑事新夜明けの刑事・墨田俊夫刑事/噂の刑事トミーとマツ・片桐警部補<代役>)
河合絃司
ハムレットの声・大友龍三郎
ブラウニ・トンプソン
アンドリュー・ヤリナ
ワニタ・ソバーボルト
タイアップ SASスカンジナビア航空コンパスクラブツアー日新航空
HOTEL SCANDINAVIA(ノンクレジット)(現・ラディソンブルースカンジナビアホテル?)
同一テーマ バーディ大作戦 15話16話「北極に向かって大追跡!」「大雪系殺人ドライブ」
Gメン75 118話「黒人兵カービン銃乱射事件」
撮影日 1980年1月26日~16日間
ロケ地 デンマーク
コペンハーゲン(クリスチャニアアンデルセンの像中央駅アマリエンボーニューハウン)、ヘルシンガークロンボール城と港カストラップ空港
備考 デンマーク語:日本語吹き替え
エンディング:蜉蝣<唄なし>、ロール式
次回予告:通常パターンで冒頭にシリーズ名表記

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件 あらすじ(ストーリー)

国際汚職事件関与の疑惑が浮上している日本政府高官・大河原が、コペンハーゲンのホテルで強盗に遭遇。発射された弾丸のライフルマークから、使用された拳銃は5年前、田口刑事が盗まれたものと判明した。

当時、白バイ警官だった田口は同僚の北見秀雄と脱走米兵を追っていた。ベトナム戦争当時、反戦を唱え米軍から脱走したGI逮捕の任務に背いた北見は、チャーリーという米兵の逃走に手を貸した。その一件で警視庁を懲戒免職。

その彼が強盗となってコペンハーゲンにいる!インターポール(国際刑事警察機構)を通じコペンハーゲン警察から事件の照会を受けた黒木警視正は、津川螢子警部補、島谷刑事、田口を伴いコペンハーゲンへ飛ぶ。

コペンハーゲン警察のコルベリ警部の情報で、田口らは北見の行方を追ってクリスチャニアという村に向かう。そこは当時、脱走米兵が多く隠れ住んでいたヒッピー村だった。

そこで発見した脱走兵チャーリーは今は麻薬中毒患者、反戦運動家だった唐沢達也は当時の反戦活動への情熱はすっかり消え失せ、ただの無気力な男と化し北見の行方はわからないと告げる。

一方、黒木は大物政治家・大河原が宿泊しているホテルに向かった。大河原は元警視庁の副総監で黒木もよく知る人物だった。

>>別枠作品(250話・フランス編
>>別枠作品(251話・ギリシャ編

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件 解説・見どころ

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
  • 80ヨーロッパ縦断ロケシリーズ第一弾「デンマーク編」
  • ベトナム戦争終戦後目的を失った反戦活動家崩れ
  • 元反戦活動家と友人・田口刑事のぶつかりあい

今回(249話)から3回連続で放送されたヨーロッパロケシリーズは前編、中編、後編ものではなくそれぞれが独立した1話完結のストーリー。

舞台もデンマーク、フランス、ギリシャと順番に変わる構成である。この頃の海外ロケ編は現地語が登場せず、全て日本語による吹き替にしている点が残念。

せっかく海外へ行くのだから初期のように、臨場感あふれる字幕スーパーを採用。異文化圏での困難な捜査過程をじっくり描いた方がより迫力ある作品になったと思う。

第一弾のテーマは、五年という歳月は人を変えることもあるというもの。ベトナム戦争後の脱走米兵と彼らに関わる反戦活動家も然り。目的意識を失った一部の反戦活動家の転落の人生にスポットを当てた社会派作品。

同一テーマでは、Gメン75では118話「黒人兵カービン銃乱射事件」、バーディ大作戦では 15話・16話の「北海道アクションシリーズ(台本に明記)」がある。

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Gメン75 第249話・250話・251話は当初、東欧シリーズ(ギリシャ、ユーゴスラビア)の予定もあった?!

Gメン75 第249話・250話・251話

Gメン75 249話、250話、251話の「’80ヨーロッパ縦断ロケシリーズ」は当初ギリシャ、ユーゴスラビアでの「東欧シリーズ」という案もあったと思われる記事。当時、東映のスタッフさんにお尋ねしてみたところその方は聞いたことがないと仰ってた。

キイハンター」でも『キイハンター BEST SELECTION BOX』解説本でバングラデシュロケの案に触れていて驚かされたが、Gメン75・東欧シリーズもおそらく企画段階での案が間違って流れてしまった可能性が高い。

出典:週刊TVガイド

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件 当時の記事

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
※ヨーロッパを外遊中の大物政治家がコペンハーゲンで襲われ600万円を強奪された!使用された拳銃は5年前、白バイ警官時代の田口刑事が盗まれた拳銃だった。

Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
※こちらは九州地方の新聞記事より(掲載新聞不明)。ロケ場所はコペンハーゲン中心街より少し離れた場所にあるクリスチャニア

当時のロケ模様をオフ会などで千葉裕氏にお尋ねできたことがあった。デンマークは猛吹雪で氷点下10度を軽く下回っていたとのこと。底冷えのするつらいロケだったそうだ。

Gメン75製作スタッフは、暑い時は暑さが映える場所を選び、寒い時は寒さがより美しく見える場所が好まれていたと思われる。

Gメン75 第249話・250話・251話
※80ヨーロッパ縦断ロケシリーズ全3作をまとめたカラースポットが掲載された特集ページ。

出典:週刊TVガイド

Gメン75 第249話・250話・251話
※こちらは当時、雑誌購入後切り取り保存。ファンクラブ会報か各エピソード記録集に使用したため合成し当時の誌面を再現。

出典:週刊明星(1980年3月9日号)
Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
出典:朝日新聞

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Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
Gメン75 第249話 コペンハーゲン女子留学生殺人事件
※週刊テレビ番組誌では249話「コペンハーゲン女子留学生殺人事件」のシナリオ再現版がいくつかの番宣写真、ロケ便りとともに掲載されていた。撮影風景や撮影後のプライベートな様子なども紹介あり。

デンマークロケまとめ(Gメン欧州ロケ珍こぼれ話集!!)より
1日目 クリスチャニア
・気温-5℃
・元米軍キャンプ
・待機中のGメンは重ね着、カイロ、靴に唐辛子で防寒体制
・夏木マリ、千葉裕は空手まがいのGメン体操
2日目 コペンハーゲンコペンハーゲン港
・大雪
・丹波義隆撃たれ逃げ回るシーン
・義隆「早く殺して!」(震えながら)
・スタッフ「あす、もう一度撮るからね」
3日目 ヘルシンガークロンボール城
・丹波義隆たっぷり三十分かけて冷たくなる
・OK出てロケバスに逃げ込みみんなのコートを羽織る
・父、丹波哲郎は城見物、王様の椅子に座ってニンマリ
その他 お土産
・丹波哲郎/薔薇の根のパイプ
・夏木マリ/ビング&グルュンダールで陶器、家庭用品を大量買い
・千葉裕/ジョージイエンセンの銀皿
・宮内洋/銀のウィスキーボトル

※3度目のヨーロッパロケロケは、ギリシャ⇒フランス⇒デンマークという順で16日間のロケ。
ロケの詳細は「ヒーロー神髄(風塵社:著者・宮内洋)」でも読むことができる。

出典:週刊テレビ番組


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