Gメン75 72話は、草津高原ロケ・山岳スぺクタル!脱獄囚(尾藤イサオ)を護送中、消息を絶った草野刑事(倉田保昭)救出劇。停止し占拠された高原ロープウェイの内外を巡る空と陸の攻防戦!
第72話 恐怖のロープウェイ | ||||||||||
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仮題 | 恐怖のロープウェイ(※シナリオ#72) | |||||||||
放送 | 76.10.02 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 林七郎 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) | 井口健治 加代 正夫 とく 金森 大賀 古屋 柿田 看守長 看守A 署長 ロープウェイの係員A ロープウェイの係員B ロープウェイの係員C ロープウェイの係員D ロープウェイの係員E 警官A 警官B 乗客A 中年の客 村の女 |
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出演 | 黒木 | 草野 | 津坂 | 山田 | 圭子 | - | - | - | - | - |
主演 | 草野刑事・津坂刑事 | |||||||||
ゲスト | 尾藤イサオ 田坂都 平泉征(現・平泉成、平泉征七郎) 原口剛 伊藤高 矢野間啓二(矢野間啓治) 高野真二 清水照夫 久地明 美原亮三 小甲登枝恵(小甲登志恵、小甲登志枝、小田登枝恵) 昼間仙岳 赤石富和 佐藤幸二 比良元高 正村隆二 徳田優之 高橋蔀 田中英司 小野崎光生 菅原輝夫 高橋正昭 |
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協力 | 草津高原ホテルヴィレッジ ヘリコプター東邦航空株式会社 草津白根山ロープウェイ |
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備考 | - |
Gメン75 第72話「恐怖のロープウェイ」あらすじ(ストーリー)
脱獄囚・井口健治を追って単身、信州・草津高原へ飛んだ草野刑事。草野の消息が途絶えたことを知った黒木警視は、山田刑事、津坂刑事、響圭子刑事を現地に派遣した。
停止した高原ロープウェイの内外を空から確認して行く緊迫した状況下、宙吊りになったゴンドラの中には草野とともに閉じ込められた井口の姿があった。
仲間の強盗団は井口の妻と熱に犯された子供を人質に、山頂にあるロープウェイ運転所をジャック!ゴンドラの中の井口に揺さぶりをかけるべく脅迫を続けていた。
井口が隠した一億5千万円の行方を吐かねば妻と子の命はない。
強盗団と地元警察との硬直した時間が経過する中、黒木も現地へ飛んだ。ヘリコプターでゴンドラに接近を試みた津坂は、ゴンドラの中にいる草野を発見する。
一方、山田と圭子は地元警察機動隊とともに占拠された山頂ロープウェイ運転所へ近づき、強行突破を試みようとチャンスを伺う。
Gメン75 第72話「恐怖のロープウェイ」解説・見どころ
- 草津高原白根火山ロープウェイを借り切っての地上・空の大ロケーション
- 消息を絶った草野刑事救出劇
- ロープウェイジャック!
番宣写真は本編にはないシーン。連合赤軍による浅間山荘事件を彷彿とさせるダイナミックなアクション編。白根火山ロープウェイを借り切り、ヘリコプターを使った映画並みのダイナミックな空撮。1976年秋の番組改編期特番。
「Gメンの誓い」「Gメン75のテーマ」をバックにセリフ、効果音入りだった前週の「特報予告編」も期待感を盛り上げる。
黒木警視(丹波哲郎)も黒ソフト、黒スーツの正装で現場直行。緊迫した捜査の陣頭指揮を取る!山頂の運転所ジャックと停止したロープウェイでの息詰まる死闘!
この時、ヘリコプターの旋回シーンごとにかかる新しい劇伴「闇に蠢く陰謀」は、221話「海抜3170米の空中ブランコ」(若干アレンジ変更)、241話「囚人護送」まで何度か使用された。
この曲をベースに後の328話、329話「香港カラテVS赤い手裏剣の女」冒頭の曲が作られたと思われる。
白根火山ロープウェイの現在
※この放送のTVガイド誌ではないが、使われている写真は72話「恐怖のロープウェイ」の番宣写真。山頂駅周辺での撮影。
残念ながら白根火山ロープウェイは閉鎖され、2020年9月時点ではゴンドラに乗ることもできなくなってしまった。
参照:行かれた方のブログ「おでかけポコ」
参照:WIKIPEDIA「白根火山ロープウェイ」
Gメン75 72話 放送当時の資料・雑誌記事
※週刊TVガイド誌(中部版)には番組解説記事が掲載されていたが文字のみで番宣写真はなかった。記事は紛失。
以下は関東版のTVガイド誌記事。こちらは番組宣伝写真付き。
※TVガイド誌は地方によって記事の構成が異なるため、番組のスチル写真があったりなかったり、関東とは全く違う写真が掲載されることもあった。
今回は期首特番ということで大掛かりな空撮を交えたダイナミックな作品。TV誌はとかく秋の新番組にスポットを当てたがるが、従来から放映されている作品の特番にもカラーグラビアなどでPRがあってもよかったのではと思う。
「コードナンバー108 7人のリブ」に丹波哲郎御大出演?!1976年秋の番組改編期
「コードナンバー108 7人のリブ」(関西テレビ・SMC1976年10月5日~12月28日【全13回】)
パイロットフィルム映像「コードナンバー101」
(パイロットフィルム:スポンサーへ売り込むための作品紹介映像)
1976年秋にGメン75が終了していたら、丹波哲郎御大は新番組「コードナンバー108 7人のリブ」(フジ系関西テレビ、SMC)のレギュラーになっていたかもしれないという資料がコレ。
この映像は「7人のリブ」のブルーレイボックスに収録されている映像特典である。その驚愕の映像は必見!
本編はこのような顔ぶれだったが、準備段階では丹波哲郎(ボス?)、東島佑子(Gメン75 小田切警視秘書・岡村節子巡査)、さらに下沢広之(現・真田広之)両氏も登場する予定だったのである。
パイロットフィルムは数分の映像だがセリフ入り。ヘリ旋回、ビル屋上で待ち受ける男と会う野際陽子氏。パイロット版「コードナンバー101」各メンバー(野際陽子、牧れい、ミッチーラブ、東島佑子、奈美悦子、下沢広之)のアクションシーン、そして最後に丹波御大登場といった構成である。
実に興味深い資料と言えよう。(参考:発売元 ベストフィールド社)