アイフル大作戦 56話(最終回)は、総決算・岸涼子(小川真由美)!一生に一度は国家権力と闘わなければならないときがある!
第56話 最終回 卒業式・サヨナラ涼子という女 | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 74.05.04 | |||||||||
脚本 | 小山内美江子 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 佐藤純弥(佐藤純彌) | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、小野耕人、原弘男(TBS) | |||||||||
音楽 | 菊池俊輔=主題歌<VIVA!アイフル>作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:小川真由美、コロムビアSAS-1679- | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 涼子 | 裕二 | 大介 | 三平 | マリ | - | 追出 | 桜田 | - | - |
主演 | 岸涼子 | |||||||||
ゲスト |
中尾彬 水上竜子 北川めぐみ 清川新吾 大泉滉 森みつる 中村孝雄 松枝錦治 佐藤由美 山本緑 河合絃司 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 川鍋智香 田沢祐子 三上よう子 |
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タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | Gメン75へ流用される劇伴(145話~) |
アイフル大作戦 最終回 卒業式・サヨナラ涼子という女 あらすじ(ストーリー)
アイフル探偵養成学校で設立1周年記念パーティが開かれた。警視庁側からは桜田警部、追出刑事も参加。和気藹々としたムードの中、桜田らはある事故に思いを馳せる。
子煩悩な冬木という男は妻と娘・ひろみを交通事故で亡くし、そのショックで精神傷害者となってしまった。加害者・高瀬は脇見運転だった。この事故は桜田警部にとってもやりきれない思い出である。
冬木は加害者である高瀬に娘の身代わりに高瀬の子供を要求する。しかしそんな要求が呑めるはずも無い。かなわぬ要求と知ると今度は金で子供を買いたいという。
冬木に同情した岸涼子は、児童養護施設のルリ子という子供に会わせた。ぜひ養女に・・と告げるがそんなことが叶うはずもない。
ある日、冬木はルリ子とともに姿を消した。そしてこともあろうことに銃砲店から銃を奪った冬木はある店舗に押し入った。
冬木の暴走に驚いた涼子は、彼の救出を賭けて三平らに一計を提案する。
アイフル大作戦 第56話 卒業式・サヨナラ涼子という女 解説・ポイント
- アドベンチャーカリキュラムの最終章「総決算」
- 法律と現実とそれぞれの感情
- 校長・岸涼子の人間としての総決算
- 丘大介、井口マリ、原田三平・卒業式
アドベンチャーカリキュラム最終課は、人間・岸涼子総決算!一生に一度は国家権力と闘わなければならないときがある。
最終回のテーマは実に奥深い。法律と現実の不条理さ。人間のあたたかな気持ち、醜い欲望をブラックユーモアを交えて幻想的に描写している。
校長・岸涼子(小川真由美 現・小川眞由美)の人間としての内面の葛藤の描き方がとにかくいい。舞台演劇を見ているようで心に訴えかけてくるような描写だ。
桜田警部(丹波哲郎)の一撃にも社会に対する痛烈な想いが込められていたことが印象深い。
そしてラストシーン。今はあのGメンの去り方がかぶさってくるが実にいい幕引きである。これぞ最終回!人間”岸涼子”の新たなる旅立ちの余韻にしばし浸ってしまった。
「アイフル大作戦」の最終回は、本放送時に見ておらずそのため「バーディ大作戦」の第1回予告も当然記憶がない。
おそらくナイターでも見に野球場に行ってたかもしれない。
しかし、本放送時に鑑賞していてもたぶん中学二年の頃の「自分」では十分理解できなかったと思う。当時見逃していて結果的にはよかったと思った。
2007年4月のCSファミリー劇場での放送が初見だったが実に胸アツな最終回だった。いいものを見せていただいて感謝です。ありがとうございました。
アイフル大作戦 第56話 放送当時の資料
※最終回の番宣スチール写真。「刑法第39条」と現実の不条理さ、それぞれの感情への思いが交錯する。