アイフル大作戦 55話は、南条京太郎最終編!国家間の謀略に巻き込まれた男と女の非情な末路と丘大介の妹の失踪事件
第55話 探偵専科 愛と死のたわむれ | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 74.04.27 | |||||||||
脚本 | 佐藤純弥(佐藤純彌) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 佐藤肇(佐藤肇・回顧録) | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、小野耕人、原弘男(TBS) | |||||||||
音楽 | 菊池俊輔=主題歌<VIVA!アイフル>作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:小川真由美、コロムビアSAS-1679- | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 涼子 | 裕二 | 大介 | 三平 | マリ | 南条 | 追出 | - | - | - |
主演 | 南条京太郎、丘大介 | |||||||||
ゲスト |
北林早苗 麻田ルミ ケン・サンダース 浜田ゆう子 轟謙二(特別機動捜査隊/桃井刑事) 浜田晃 フランツ・グルーバー(フランツ・グルーベル) 田辺進三(田辺宏章) 田川恒夫(田川勝雄、田川勝男、特別機動捜査隊/田川鑑識員、水野鑑識員) 奥野匡 河合絃司 西本良治郎(現・株式会社ジャパンアクションエンタープライズ代表取締役副社長) 木村修 安達由紀 朋みはや |
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タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | 霊南坂教会 | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 |
Gメン75へ流用される劇伴(145話~、171話~他) Gメン75「追想」の原曲(キイハンター 208話で初めて使用) |
アイフル大作戦 第55話 探偵専科 愛と死のたわむれ あらすじ(ストーリー)
警視庁公安三課から追出刑事に廻ってきた一枚の女性の写真。それは一匹狼の私立探偵・南条京太郎にとっては苦い過去に関わっていた。
5年前、<追わないで・・>とのメモを残し、挙式会場から姿を消したフィアンセ・前田悦子の姿だった。当時、南条は警視庁の捜査員で同僚とともにある誘拐事件を追っていた。悦子はその時関わった被害者側の施設職員だった。
南条はそれが縁で悦子との交際が始まったが挙式当日、某国(メリア)大使館員とともに忽然と姿を消していた。
スパイ活動に甘い日本の脆弱な国家体制を利用し、メリアは敵対する東側大国(リトバニア)を相手に日本国内で諜報活動を展開していた。悦子は警視庁の動向を探るためメリア諜報機関が南条に接近させたスパイだった。
真相を求めて大使館へ不法侵入した南条の行為は国際問題となり、問題が拡大するのを嫌った日本政府、警視庁上層部の圧力で南条は懲戒免職処分。
その悦子が日本に戻っている。しかもメリアの諜報活動の重要参考人として警視庁公安三課からマークされていた。南条は真相をつきとめようと動き出す。
その頃、アイフル探偵学校の生徒・丘大介は妹・美代子が「探さないで」というメモを残して失踪したことに悩んでいた。
アイフル大作戦 第55話 探偵専科 愛と死のたわむれ 解説・ポイント
- 一匹狼の私立探偵・南条京太郎が警視庁を辞職した理由
- 東西陣営に巻き込まれた男と女の悲劇
- 南条京太郎、丘大介の試練
- アイフル大作戦終焉二部作とも言える展開
アドベンチャーカリキュラム第55課は、日本を舞台にした国家間の謀略に巻き込まれた男と女の非情な末路を描いた南条京太郎最終編。
南条京太郎の素性と丘大介の悲劇的な運命をGメン75<追想>の原曲に載せてハードボイルドタッチで描いて行く。
<追想>の原曲は、キイハンター 208話 「さらば超望遠銃の標的」で初めて使われアイフル大作戦、そして後のバーディー大作戦でも流用された。
この回で、丘大介(西田健)の妹・美代子(麻田ルミ)が登するが事件に巻き込まれてしまう。
参考:麻田ルミ
1970年に始まった富島健夫原作のテレビドラマ「おさな妻」に主演し芸能界デビュー。妻、母、学生の三役をこなす高校生役で人気が出た。
出典:1970年代モノクロームビューティー写真集
その他:Gメン75 143話 「午前2時に拾った女」
そして、刑事くずれの謎の探偵・南条京太郎(杉浦直樹)の正体が全て判明する。
警視庁を辞職した理由、フィアンセ・前田悦子(北林早苗)との悲劇的な過去がシリアスに描かれる。(アイフル大作戦にしては珍しくコミカルなシーンは抑え気味。)
南条の警官時代の回想シーンは見どころの一つ。今までのような色男のイメージはなく、Gメン75タッチのハードな演技はアイフル大作戦では貴重。
南条京太郎の設定は、同じ近藤照男プロデューサーの作品「一匹狼 ローンウルフ」の主役・響裕二(天知茂)をベースにしていると思われる。この設定はのちの「Gメン93春 第一級殺人の女」唐沢警部(中村雅俊)に継承されている。
また、ラーメン屋での下宿という南条の生活設定とGメン75・草鹿刑事(鹿賀丈史)の設定ともども「土曜夜9時・近藤照男アクションシリーズ」の一連の同じ息遣いが感じられた。