Gメン75 298話は、悪魔に取りつかれたような極限状態の揺れ動く心理を追ってゆく恐怖活劇!立花警部(若林豪) VS 所轄署ベテラン刑事(横森久)
第298話 ヌードカメラマン殺人事件 | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 81.02.21 | |||||||||
脚本 | 西島大 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 堀長文 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 吹雪杏子 | - | - | - | - |
主演 | 立花警部 | |||||||||
ゲスト |
横森久 佳那晃子(大関優子) 原良子 前田昌明(前田健) ポール牧 佐古雅誉(佐古正人) 会田由来 伊達弘 相馬剛三 斉藤司 山浦栄 木村修 久木念 鎌田功 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似プロット | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 横浜 | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:100号 |
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音楽 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン75DVDコレクション収録予定:100号
Gメン75 第298話 ヌードカメラマン殺人事件 あらすじ(ストーリー)
売り出し中のカメラマン・牧村光次とモデルは情事を重ねていた。モデルは警視庁管内の所轄署・宮前署捜査員・宇野刑事の娘だった。
娘の交際を快く思わない宇野は牧村を尾行していた。娘と別れた現場を押さえた宇野は、牧村を問い詰めもみ合ううちに誤って死亡させてしまう。
その事実に恐れおののいた宇野は犯した罪を隠蔽しようと画策する。まず牧村の浮気相手のホスト・庄司がマンションから出てきたのを利用し、犯人に仕立て上げようと考えた。
翌朝、殺しの現場である高級マンションの地下駐車場で牧村の変死体が発見され宮前署とGメンが捜査を開始した。立花警部は宮前署の捜査に合流した。
牧村の派手な交友関係に事件の手がかりがあると睨んだ立花だったが宇野刑事は牧村の妻・春代の浮気相手に真相が隠されていると断言し捜査の矛先をかわそうと試みる。
Gメン75 第298話 ヌードカメラマン殺人事件 当時の話題・感想
- 手の内を視聴者に明かし追いつめられる側の心理をえぐる恐怖活劇
- 悪徳刑事にならねばならなかった刑事
- 演者の熱演と心を焙り出してゆくカメラワーク
手の内を視聴者に明かしながら展開するという後のスーパーポリス 第9話「一万円札ミステリー案内」にも受け継がれた極限の心理状態を描いて行く。
隠蔽を重ねる細かな心理状態を丹念に拾ってゆく下村和夫カメラマンとベテラン・横森久氏の熱演が見もの。
最初っから悪徳刑事じゃなく、悪事に手を染めてしまわざるを得なかった心の弱さをベースに先回りして隠蔽して行くという難しい役柄。宇野刑事役(横森久)は誰でもカンタンにできる役じゃないと実感。
演者も制作側も人間を知り尽くしてないと描けない手法のミステリーサスペンス。
Gメン75 第298話 ヌードカメラマン殺人事件 当時の記事
※隠蔽せざるを得なかった捜査畑30年のベテラン刑事に囁きかけるように憑りつく悪魔。
※横森久さんはこの作品が放送されて約2か月後に他界されたんですね。草野刑事(倉田保昭)降板編・草野泰明(中国名:汪雲龍)の育ての親も好演された。演技力のある俳優さんで好きな俳優のひとりだった。(1981.4.18)