キイハンター 101話は、裏切り者の烙印を押されたUNIPOL・国際警察潜入捜査官(岡田真澄)の背後に存在する恐るべき思想改造の罠!一縷の望みをかけて解き放とうとする津川啓子(野際陽子)の目前で大空へ
第101話 裏切り者の墓標 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | 裏切り者の墓標(シナリオ#98) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 70.03.07 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 村山新治 | |||||||||
役名(台本) |
田宮史男 ライト将軍 クララ バラン 森本 大統領 同志 医者 紳士 用心棒A 見張りA |
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出演 | - | 啓子 | 吹雪 | 島 | ユミ | 風間 | - | - | - | - |
主演 | 津川啓子・吹雪一郎 | |||||||||
ゲスト |
岡田真澄 国景子 永山一夫(権秉純) 植田灯孝 片山滉 佐藤晟也 清水正 ロバート・ダンハム(ダン・ユマ) 中屋敷鉄男 飯塚実 池田保 石丸強志 水上和宏 ジョセフ・トーヤ(※ノンクレジット 大統領役) |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | - |
キイハンター 第101話 裏切り者の墓標 あらすじ(ストーリー)
世界平和会議が日本で開催されることになり、某国大統領が来日した。彼はその席上で、独裁政権の陰謀を暴き独自に平和を取り戻そうと計画。
本国から陰謀粉砕に必要な軍事機密書類を運んでくるライト将軍を待っていたが、将軍は羽田空港を出たところで何者かに拉致されてしまう。
大統領の警護を担当していたキイハンターの津川啓子と吹雪一郎は将軍と瓜二つの男がいることをつきとめる。その男は国際警察の秘密捜査官・田宮史男だった。
田宮はライト将軍暗殺を企む秘密組織に潜入した後5年も消息を絶ってしまった。そのため国際警察を裏切った男という烙印を押されていた。
そんなとき、ライト将軍からの連絡が新聞に載った。啓子は指定された場所へ向かい、大統領の秘書・クララと会う。クララは将軍が秘密組織に捕らえられたことを告げる。
啓子は大統領の密使に化け、クララの手引きで将軍の救い出しに成功。秘密書類を確認した啓子は、大統領と無線マイクで話す将軍の左手小指に不審な点を発見する。
キイハンター 第101話 裏切り者の墓標 解説・見どころ
- 心に影を残したスパイの葛藤と将軍の二役(岡田真澄)
- 年月をかけ人格を麻痺させ都合のいいように思想改造する狂乱国家の恐怖
- スパイに身を落とした人間の末路
- セスナ機を使った空中アクション
セスナを使ったアクションシーンもあるハード・ボイルドタッチのスパイアクション編。今回は諜報部員の宿命と裏切りへの苦悩、そしてその末路を意外性に富む展開でスリリングに描く。
ゲストの岡田真澄氏が某国大統領配下の将軍と、彼に瓜二つの諜報部員の二役を好演。心理描写が多い今回の内容をいたく気に入られたとか。この回の視聴率をぜひ聞かせてほしいとスタッフに頼まれたという裏話が週刊TVガイド誌に記載されていた。
週刊TVガイド誌によると、実はこの作品の撮影は1月中旬で2月上旬の放送予定であったが、TBS側の事情で延期されていたらしい。自分の演技に原因があるのでは?と心配されていた岡田氏の芸熱心な姿にTBS宣伝マンも驚いたそうだ。
囚われの身となり強制的にスパイに洗脳され、かつ組織に信用すらされてないことが身に染みた元国際警察潜入捜査官の心の揺れ動きと、彼に似た顔を持つ将軍。ただの二役ではない岡田真澄氏の演技力は見ごたえあり。
それにしても、現代のテレビドラマでは岡田真澄氏のような真剣みが感じられる俳優はいるのだろうかとつい思ってしまった。
シナリオとの大きな相違点はないが、ラストのシーン51。空を見上げるキイハンターは、津川啓子、吹雪一郎、風間洋介、島竜彦、谷口ユミの5人の予定だったが、本編ではユミちゃんを除く4人に変更された。
今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
キイハンター 第101話 裏切り者の墓標 放送当時の記事
※裏切り者の烙印を押された国際警察潜入捜査官にしかわからない恐るべき国家の精神改造を目の当たりにする津川啓子。さらに運命までも握られていることを知った啓子は・・・。