キイハンター 74話は、真夏の山岳アクション編!特別休暇中の風間洋介(千葉真一)が登山に出かけた山岳地帯でセスナ機墜落!国際密輸団から押収した金塊が消える
第74話 大渓谷に着陸せよ (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | 大渓谷に着陸せよ(台本#74) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 69.08.30 | |||||||||
脚本 | 三芳加也 | |||||||||
撮影 | 坪井誠 | |||||||||
監督 | 竹本弘一 | |||||||||
役名(台本) |
花村次郎 西本夏絵 矢頭健三 ピッケルの哲 大倉 税関係官 |
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出演 | - | 啓子 | - | 島 | ユミ | 風間 | - | - | - | - |
主演 | 風間洋介 | |||||||||
ゲスト |
夏川かほる 高津住男 穂高稔 松山照夫 相馬剛三 |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | 三ツ峠(山梨) | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | 撮影日:1969年8月7日-13日 |
キイハンター 第74話 大渓谷に着陸せよ あらすじ(ストーリー)
時価2億5千万円の金塊が密輸され税関に押収された。この金塊を護送するセスナ機が警視庁係官をを乗せたまま山中に墜落した。
税関員の西本夏絵がパイロットの花村次郎とボーガンの名手・矢頭健三の3人で仕組んだ金塊奪取計画。花村は金塊の詰まったケースを上空から落そうとして機体のバランスを失い墜落したことから計画が狂ってしまった。
ちょうどそのころ、夏季休暇で夏山を楽しんでいたキイハンターの風間洋介は、登山中にセスナ墜落現場を目撃。墜落した機体から花村を助け出したが、矢頭は花村が裏切ったと思いこみ憎悪に燃える。
現場ではセスナ墜落現場を目撃したもうひとりの男・ピッケルの哲という男が現れる。
キイハンター 第74話 大渓谷に着陸せよ 解説・見どころ
- 真夏の三ツ峠
- ほぼ全編、風間くんワンマンショー捜査線!
真夏の断崖絶壁を舞台にした山岳アクション編。冒頭のセスナを使ったスカイアクション、山岳モノらしく立体的な画面が迫力満点。
「千葉真一特集号(近代映画社)」によると、今回のロケで千葉真一氏が負傷。アクションの要でもあり、当時人気を博した風間洋介役だっただけに心配された。舞台の山梨県・三ツ峠で約1週間(1969年8月7日-13日)のロケ。格闘シーンを撮影中に誤って共演者のナイフに触れ左腕に長さ8センチ、深さ3センチの傷を負った。
ロケは当初、谷川岳を予定していたが、交通の便と以前にもロケをしたということで、山梨県の三ツ峠に変更された。
今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)、FBI(川口浩)※サブタイトル別出演ランキングはこちら
ボスの黒木鉄也(丹波哲郎)は欠場だが、その場にいるようなセリフや設定が嬉しい描写もある。
キイハンター 第74話 大渓谷に着陸せよ 放送当時の記事
週刊TVガイド番組表
※放送週の土曜夜9時番組欄より
キイハンターの競合番組は、日本テレビ「巨人・中日/後楽園」、フジテレビ「ズバリ!当てましょう」、NETテレビ「映画/楽園に帰る(米国)」、東京12チャンネル「映画/銃火奉行」。
わが家での視聴番組は、番組表のサブタイトルなどで記憶を辿って行くと、
18:35~「夕やけ番長」日本テレビ
19:00~「巨人の星/大リーグボール誕生」
19:30~「奥さまは魔女/こんどは人間の子?」
20:00~「素浪人花山大吉/中年の魅力で売っていた」
21:00~「キイハンター/大渓谷に着陸せよ」
人気ランキング|週刊TVガイド
※この週に掲載された人気ランキング
番組部門の4位に「キイハンター」、9位に「ザ・ガードマン」と国産アクションドラマがランクイン!当時の捜査アクションものは両番組が人気を二分するほどであった。
人気タレント部門では、千葉真一氏、谷隼人氏、野際陽子氏が「キイハンター」からランクインしていた。番組の人気の高さがうかがえる。
キイハンター第2の星・谷隼人特集|週刊TVガイド
※さらに、今週は見開き4ページで「谷隼人」大特集!「薩摩っぽさの魅力をフルに生かして キイハンター第2の星」23才と数か月で人気急上昇中の島ちゃんにスポットライトが充てられていた。
日本人離れした谷隼人氏の容貌から、東映入社後の足跡、人間性や役者としての今後の展望などが綴られてある。
島ちゃん(キイハンターの役名)はカッコいいし、女性にも親切です。ただ、カッコいいというだけじゃなく、明るさもあるわね。島ちゃんといっしょに仕事をしていると、とても楽しくなっちゃう」というのは大川栄子。
近代映画「千葉真一特集号」69年10月増刊号
※ロケ地(山梨県・三ツ峠):近藤照男アクションドラマでは三ツ峠か群馬県の谷川岳あたりがよく使われている。
※ストーリー小説化
千葉さんにとって山岳ロケは二度目、以前も同じくキイハンターで谷川岳へ行ったことがある。それだけに山男ぶりも板についたもの。山頂付近にある屏風岩でのロック・クライミングのシーンでは自衛隊のレインジャー部隊と一緒になり、隊員も舌をまくくらいの鮮やかなアクションだった。海抜1783メートルの三ツ峠にはすずらん、リンドウ、釣鐘草と高山植物が満開。さらに付近には野猿が生息し、千葉さんのアクションにキャッキャッ。思わぬファンに見守られてのロケに思わず苦笑いと楽しいロケ風景もみられた。(千葉真一特集号より)
尚、この特集号巻末に、今回のダイジェスト版ストーリーが掲載されていた。千葉真一氏へのインタビュー記事”ズバリ!94時間お尋ねします”では、ハワイ・ロケの企画がこの頃(1969年秋)検討されていたことも話題として紹介されていた。
「17、趣味は。釣りと車。もしかすると、近く『キイハンター』のロケでハワイにゆけるかもしれないんです。もし、行けたら、半日でもいいから船を出し、トローリングをやって来たいですね。(千葉真一特集号より)」
見たかったですね、、。どうせハワイロケをするなら室長も含めて全員参加の企画をお願いしたかった。
※準備稿
キイハンター海外ロケ企画秘話
幻の海外ロケといえば、発売済みの「キイハンターBEST SELECTION BOX」特典、解説本によるとバングラデシュでも企画があったとか。バングラデシュへロケハンまで行われたそうだが、実現ならず。流れた理由等の詳細は解説本で。