Gメン75 230話は、東側某国ピアニスト(JASON GREGORY)の亡命を阻止しようとする秘密警察員たちと自由の国へ脱出させようとするGメンとの壮絶な死闘!
第230話 零下50度からの逃亡者 | ||||||||||
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仮題 | 零下50度からの逃亡者(※シナリオ#230) | |||||||||
放送 | 79.10.27 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 内田安夫 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
クローニン(ニコライ人・ピアニスト) セシル(妻) ジュリア(娘/5歳) ミカイル(ニコライ共和国・秘密警察のボス) 破壊工作員A 破壊工作員B 破壊工作員C 秘密警察員A 秘密警察員B 看護婦 女性のアナウンサー |
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出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 螢子 | 南雲 | - | - | - |
主演 | 南雲警視 | |||||||||
ゲスト |
JASON GREGORY(クリストファー・グレゴリー) CATHERINE SYDEE JERRY KUKLEWSKI(ジェリー・ククルスキー) BALERIE LAUGLIN <声:村越伊知郎、太田淑子、池永通洋、田中真弓> 久地明 鳥巣哲静 信実一徳 井上邦道 武島麻美 高田早苗 久木念 草野純三 那須清 高野隆志 石川洋子 |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:77号 |
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主題歌 |
229話~233話、235話/Gメン’75のテーマ「レクイエム」(作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:しまざき由理) —- オープニングテーマ(※本放送時) 229・230・231話:別アレンジの「Gメン75のテーマ」 232~252話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン75 第230話 零下50度からの逃亡者 あらすじ(ストーリー)
東ヨーロッパ某国・ニコライ共和国の世界的なピアニスト・クローニンは、核実験禁止運動に参加したため政府に睨まれ極寒の地に幽閉されていた。彼の一人娘・ジュリア は生まれつきの心臓病で治療もままならない生活を強いられていた。
そんな時、クローニン宛に日本政府から招待状が届いた。文化交流行事への参加を促すものだった。ニコライ共和国政府は、条件付でクローニン出国を認めた。妻セシルは本国に身を置き、娘のジュリアとクローニンのみ出国。しかも監視役として秘密警察諜報部員を同行させるというもの。セシルはジュリアに心臓病手術をさせるため本国政府の条件を飲み、クローニン親子を見送った。
東京で公演活動を続けるクローニンは、秘密警察員の監視の目を盗んで警視庁に打電。電話を受け取った南雲警視は、クローニンに接触。彼は秘密警察の監視下から逃れ亡命を要請する。
南雲は黒木警視正らGメンにクローニン親子の護衛を要請、秘密警察員から親子を保護。とある洋館にかくまうことに。Gメンの横槍に激怒した共和国領事館は秘密警察のボス・ミカイルにクローニン奪還を指令。ミカイルの指令で工作員が動き出した。彼らはGメンの目を盗みジュリアを拉致。クローニンの身柄引き渡しを日本政府に突きつける。一刻も早くジュリアを救出しなければ、命が危ない。
立花警部は、警視庁公安部のリストから日本人になりすました工作員を割り出しアジトを急襲するが既にもぬけの殻。室内で手がかりをみつけた立花らはヘリコプターで洋上の現場に急行する!
Gメン75 第230話 零下50度からの逃亡者 解説・見どころ
- 自分の国を捨てることがどんなに辛いことか、わかっているのか
- 娘の手術のため自由の国に脱出しようとするピアニストの苦悩
- 奪い返そうとする東側共産圏秘密機関とGメンの護衛
- ヘリコプターを駆使した空撮とカーアクション
ヘリコプターとカーアクションを交えたクライマックスも見物な国家的ハードボイルド・アクション編。東西冷戦時代の世相を背景に、国家反逆罪に問われた国際的なピアニスト(JASON GREGORY(クリストファー・グレゴリー))が文化交流の為、来日。秘密警察の執拗な監視の眼を掻い潜り自由の国・アメリカへ亡命するまでの過程を、親子の愛情、夫婦愛を交えて描く秀作。
この手のストーリーは、近藤照男プロデューサー、高久進氏お得意の分野。「キイハンター」タッチの展開も元祖ハードボイルドならではの切れが感じられる!
高速艇を利用し日本に潜入する某国諜報部員の不気味な暗躍は、今もなお現実に存在する日本の国家的脅威であり放送後41年を経た2020年ても何ら変わることがない点が不気味である。
島谷刑事(宮内洋)、南雲警視(川津祐介)加入当時は、沖縄問題をえぐった作品や今回のような国家間の陰謀を絡めたいわば原点回帰を思わせる作風が相次いだ。「西部警察」「熱中時代・刑事編」「噂の刑事トミーとマツ」などまだまだ個性的なドラマが凌ぎを削っていた時代。Gメン75も、ご多分に漏れず元祖社会派ハードボイルドを感じさせる作風で勝負。
尚、冒頭、東ヨーロッパの全景が映し出されるが、78年に北欧デンマークでロケした148話「ヨーロッパ特急大爆破」での風景映像が東欧某国・ニコライ共和国として流用されていた。(場所:Dragor ドラゴア)クライマックスのヨットハーバーはリビエラシーボニアマリーナで撮影。
Gメン75 第230話 本放送当時の資料
※画像は記事に添付されていたものを張り直し復元。オリジナルに「Gメン75」表記はありません。