Gメン75 132話は、日本政府・内閣情報室極秘指令<前編>東南アジア経済援助を巡る黒い資金の証人ユダヤ系金融ブローカー(エロル・シュナイダー)が極秘来日!国会で爆弾証言されたくない闇の勢力が仕向けた謎の国際暗殺団が動き出す
第132話 Gメン恐怖の四日間 | ||||||||||
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仮題 |
Gメン恐怖の四日間 死体の首を折る男(シナリオ#133.134) |
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シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 77.11.26 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
松宮利夫(松宮外科病院・院長・医学博士/60歳) 松宮朝子(女医・27歳) 麻生信行(内閣情報室・室長) 内海甲子雄 門馬委員長 野沢(救急隊員) 児島(救急隊員) 捜査主任 刑事A 白バイA 白バイB 銃砲店の経営者 特殊部隊の責任者 交通係の係長 女の秘書 ジョゼフ・シュナイダー(ユダヤ系の国際金融ブローカー) 米軍将校(※登場人物欄漏れ・本文記載でセリフ有) |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | 小田切 | - | - | - |
主演 | 黒木警視/Gメン全員・小田切警視 | |||||||||
ゲスト |
高橋昌也 根上淳 有吉ひとみ 溝口舜亮(滝俊介/江戸川乱歩シリーズ明智小五郎、明智小五郎) 高月忠 横山繁 相馬剛三 峰洋子 エロル・シュナイダー(ノンクレジット) ジェリー・ククルスキー(将校:ノンクレジット) |
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タイアップ | - | |||||||||
類似プロット | キイハンター 84話「殺人狂騒曲」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 山梨(富士山麓・河口湖周辺) | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:〇 (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):〇 |
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備考 | - |
Gメン75 第132話 Gメン恐怖の四日間 あらすじ(ストーリー)
日本の東南アジア各国に対する経済援助で不正な金が動き、日本政府高官にバラ巻かれた。その国際汚職事件を国会で取上げ摘発に乗りだそうとする男がいた。その男は内閣情報室の室長・麻生信行で元警視庁の警察官僚。黒木警視とは旧知の仲だった。
麻生に呼ばれた黒木は、4日後に開かれる国会まである外国人の身柄をどこにも知らせず預かって欲しいと告げる。国際金融ブローカーのジョゼフ・シュナイダーは国会の特別委員会に証人として出席するため、アメリカから極秘に来日するという。
警視庁内部にも口外出来ない捜査の為、小田切警視もGメンの一員として極秘任務を遂行する。
米軍基地で将校からシュナイダーの身柄を預かった立花警部補らは、隠れ家として用意した富士山麓の山荘に向う。その途中、農夫に化けた何者かの狙撃を受けシュナイダーは負傷。草野、中屋両刑事が狙撃者を追跡するが山中で見失ってしまう。
緊急治療を要するシュナイダーのため立花らは奔走し松宮外科病院を発見するが、その病院は手術ミスの裁判沙汰で開店休業中。渋る院長・松宮利夫を懸命に説得し全てを託した手術が始まった。
黒木と小田切はシュナイダー暗殺未遂の事実を隠し、国会開催までの4日間に暗殺者と背後に蠢く政界の黒幕を焙り出そうと試みる。
Gメン75 第132話 Gメン恐怖の四日間 解説・見どころ
- ロッキード疑獄事件をヒントに企画された国家犯罪を暴くシリーズの前後篇
- 黒木警視と旧知の内閣情報室の男から極秘依頼
- 警視庁の小田切警視もGメンの一員として行動する
- 国際金融ブローカーを狙うプロの暗殺者
- 富士山麓でのロケ
放送当時政財界を揺るがしたロッキード疑獄事件を元に企画された国家犯罪を暴くシリーズの前後篇。富士山麓を背景に奏でられる劇伴「闇に蠢く陰謀」(作曲:菊池俊輔)が実にスリリング。
FBI(アメリカ連邦捜査局/Federal Bureau of Investigation)から米軍を通じ国際金融ブローカーの身辺警護を担当するGメン。日本の国会で疑獄事件の証人として証言台に立つまでの四日間をスリリングかつ重厚に描く傑作。利害関係にある政府高官の黒幕とGメンの死闘が見もの。
シリーズ名はシナリオにも打ち出されていないが、二作通して史実を虚構に持ち込みサスペンスタッチいっぱいに仕上げる高久進脚本の真骨頂が堪能できる。
このシリーズの特色は、ボス・黒木警視を軸に小田切警視も含めGメン総動員での隠密作戦。狙撃されたシュナイダーの安否を巡って真相を探ろうとGメンに迫る正体不明の国際暗殺団の行動が不気味。
後編で暗殺者の素性が明かされるが、国家の中枢に巣食う黒い闇の存在も見え隠れする展開は妙にリアル。
作品のプロットは、キイハンター 84話「殺人狂騒曲」が源泉と思われる。スリリングな展開はそのままで当時の世相を新たに融合させた渾身の高久進脚本、見ごたえある筋書きに命を吹き込む演出サイド、名キャスト陣の底力は「Gメン75SELECTION一挙見Blu-ray」(2020年11月11日発売)でも見ることができる。
Gメン75 第132話 Gメン恐怖の四日間 当時の記事
※東南アジア経済援助に纏わる黒い資金ルート解明の証人を日本政府からガードするよう極秘依頼されたGメン・黒木警視
※米軍将校から承認の身柄を引きうけた小田切警視らは富士山麓に用意した秘密の隠れ家まで護衛する!
※マスコミ向けスチール写真(米軍のヘリコプターから降り立つ証人・シュナイダーと身柄を警護する速水涼子刑事、立花警部補)
※前編・後編の合本だがシリーズ名は特に記されていない。(キイハンター161話・162話と同様)