Gメン75 231話は、病院の「裏窓」!探偵気取りの覗き見婆さんが失踪?!同室の津川螢子警部補(夏木マリ)は向かいのアパートの異変に気づく
第231話 危機一髪!車椅子の女刑事 | ||||||||||
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仮題 | 危機一髪! 車椅子の女刑事(シナリオ#231) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 79.11.03 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
庄司明男(※手書き:小野川公三郎/漫画家) ミキ(※手書き:児島美ゆき/明男の恋人) 田中すみ(※手書き:大塚道子/覗き趣味のお婆さん) 武井元吉(※手書き:里木左甫良/武井鉄工所社長) 医者(※手書き:近藤準) 看護婦A 看護婦B ウェイトレス 警官A 老警官 タクシー運転手 主婦 編集部員 若い男 若い女 交換手の声 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 螢子 | - | - | - | - |
主演 | 津川螢子警部補 | |||||||||
ゲスト |
大塚道子 児島美ゆき 小野川公三郎 里木佐甫良(里木三郎、里木左甫良、里木三朗、里木三甫良、黒木三郎、黒木三朗、黒木左甫良、黒木佐甫良、悟木三郎など) 十勝花子 北川たか子(北河多香子) きくち英一(菊池英一) 里見和香 小川露里(沙川露里) 浅見小四郎 近藤準 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 名川貞郎 泉福之助 伊藤慶子 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン |
キイハンター 59話「車椅子の男」 Gメン75 23話「車椅子の女刑事」 |
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撮影日 |
※台本メモより 1979年10月3日~10月16日 |
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ロケ地 |
※台本メモより 銀座・松屋デパート表 数寄屋橋 青山 高井戸 八幡山(アパート、病院実景) 渋谷(病院の玄関) 福生(病院の階段、廊下) 信濃町(トンネル) |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):◎ (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:77号 |
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主題歌 |
229話~233話、235話/Gメン’75のテーマ「レクイエム」(作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:しまざき由理) —- オープニングテーマ(※本放送時) 229・230・231話:別アレンジの「Gメン75のテーマ」 232~252、255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン75 第231話 危機一髪!車椅子の女刑事 あらすじ(ストーリー)
漫画家志望の庄司明男がようやくとある雑誌社に認められた。自作のマンガの連載が決まり早速恋人のミキに連絡をしようと有頂天。その時明男は電話BOXでアタッシュケースを拾い交番に届けたが、交番の警官は緊急事態で出動したのか不在だった。
仕方なくアタッシュケースを持ったままタクシーに乗った明男。アタッシュケースの持ち主・武井鉄工所社長の武井元吉は、明男を社用車で追跡する途中に津川螢子警部補をはねてしまった。
明男の自宅へ押し入った武井は調理中の明男に詰め寄るが、何が何だかわからない明男はもみ合っているうちに誤って武井を刺してしまう。
螢子がかつぎこまれた病院は明男のアパートが見渡せる場所だった。同室のお婆さん・田中すみは覗きが趣味で明男の部屋の異常に感づきはじめ螢子の望遠鏡での観察を勧める。
Gメン75 第231話 危機一髪!車椅子の女刑事 感想・ポイント
- 車にはねられた津川螢子警部補
- 入院した病室のお婆さんは覗きが趣味
- 向かいのアパートの一室の異変に気づく
- お婆さんが失踪する
228話はヒッチコックの名作「裏窓」がベースになったサスペンスアクション編。プロットはキイハンター 59話「車椅子の男」、Gメン75 23話「車椅子の女刑事」から流用されているが味付けは作品毎に異なっている。
どの作品も違った味わいがあるので見比べてみても面白い。
今回は拾得物を持ち込んだ交番に警官さえいたら漫画家志望の青年(小野川公三郎)の将来は全く違うものになっていた筈。たとえ警官に落ち合えなくてもそこで待つ余裕があれば犯罪者にならずにすんだかもしれない。
社会に生きる人間は偶発的に身に降りかかる災難と隣り合わせだし、その時の判断次第では、もし自分が青年(小野川公三郎)と同じ行動をとっていたらこんな運命のはざまに吸い込まれてしまうかもしれないという恐怖も描いている。
Gメン75の大きなテーマは二つある。ひとつは「真実との対峙」、ふたつめが「犯罪捜査のテクニックは諸刃の剣」。
ふたつめのテーマの流れと同類である「紙一重の運命」が今回のテーマである。犯罪者とは縁遠い生活をしていても意に反して犯罪者に転落してしまう可能性、危険性が誰にでもあるということ。
あの時あの場合、自分ならどうする?と自問自答する余韻も味わえる傑作サスペンスだと思う。
ちなみにGメン75の大きなテーマは最終回で謳われている。前者はGメン75最終回スペシャル、後者は、Gメン82最終回。
津川螢子警部補(夏木マリ)が部屋に侵入する時の鍵開けシーンは「キイハンター」風味のスパイ映画タッチ。深夜核心に迫ろうと車椅子であの場所に行く螢子のシーンはスリルいっぱい!