Gメン75 265話は、人間の感情と法が護るモノの現実!立花警部(若林豪)の発砲は正当防衛ではなかったと偽証する女の謎
第265話 死化粧の女 | ||||||||||
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仮題 | 死化粧の女(シナリオ#264) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 80.06.28 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、樋口祐三(TBS) | |||||||||
脚本 | 西島大 | |||||||||
撮影 | 内田安夫 | |||||||||
監督 | 小松範任 | |||||||||
役名(台本) |
堀井八重子【手書:岩本多代】 堀井哲夫(※その良人)【:六本木真】 大河内明【:塩見三省】 勇(※暴走族)【:川島祐介】 隆志(※暴走族)【:今井久】 久男(※暴走族) 次郎(※暴走族) 刑務所長【:河合絃司】 看護婦【:山本緑】 医者【:高野隆志】 主婦【:谷本小夜子】 住職【:近松敏夫】 運転手【:伊達弘】 教誨師(※神父)【:山田光一】 看守【:山口正一郎】 酔客たち【:〃】 暴走族たち |
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出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 杏子 | - | 結城警視正 | - | - |
主演 | 立花警部 | |||||||||
ゲスト |
岩本多代 六本木真(現・六本木誠人、六本木倫彬) 塩見三省 河合絃司 近松敏夫 中田譲治 川島祐介 今井久 加藤和夫 中真千子 伊達弘 山本緑 山田光一(山田甲一) 高野隆志 山口正一郎 小林徹也 —- 中丸忠雄(キイハンター/小田切慎二、Gメン75/結城警視正) |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | Gメン75 35話「豚箱の中の刑事」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:89号 |
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主題歌 |
エンディング 「遥かなる旅路 Wandering man」(作詞:竜真知子 作曲:ミッキー吉野 編曲:川上了 唄:ポプラ/コロムビアレコード) —- オープニングテーマ 255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 |
・特報「80香港カラテロケシリーズ」(表記:80香港ロケ カラテシリーズ) ・特報「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」(特報文字無) |
Gメン75 第265話 死化粧の女 あらすじ(ストーリー)
Gメン・立花警部は一人の女性・堀井八重子に会いに行った。大河内 明という受刑者からの預かり物を渡す為だった。
数年前、大河内は銀行を襲撃し逃走途中に八重子の夫と子供をひき逃げしたことがあった。当時捜査一課・捜査員だった立花に逮捕された大河内は、今は八重子の夫と子を殺した罪を悔い改め刑に服していた。
服役中に作った十字架を八重子に届けたいと詫びの気持ちを添え立花に託したが、受け取りを拒否される。
その帰路、暴走族の抗争事件に遭遇した立花はやむをえず拳銃を発砲するが、未成年である暴走族の少年を傷つけたことから世間の非難を浴びることになる。
警視庁幹部の結城警視正は、査問委員会が開催されるまで立花に謹慎を命じた。被害者である少年は改造拳銃を所持していたが、事件を目撃した八重子はなぜか立花とは違う供述をしていた。
無防備な少年に立花が発砲したという点に警視庁上層部は注目する。黒木警視正は全責任は自分が負うと結城に告げ、立花に真実を証明するよう厳命する。
Gメン75 第265話 死化粧の女 感想・ポイント
- 夫と息子をひき逃げされた被害者を訪ねた立花警部
- 手の付けられなかった受刑者が改心し更生の道を歩んでいた
- 犯した罪を悔い改め木彫りの十字架を掘った受刑者
- 生涯許すことはできないと突っぱねる女
- やり場のない感情は加害者だけではなく警察、社会へと矛先を向けて行く
夫と子供を殺され残された家族(岩本多代)の心情と、罪を悔い改め更生した受刑者(塩見三省)の心情。そして存在する法律が護ろうとするモノについて、リアルタイム時に自分が被害者家族だったら、加害者だったら・・・?と自問自答したことが思い起こされる。
法と秩序を守る「警察官」なだけに立花警部(若林豪)の心情も複雑であろう。立花警部のGメン75初回エピソードも知っておくとより深みを感じるはず。
プロットはGメン75 35話「豚箱の中の刑事」とほぼ同じだが、1976年、1980年、そして今、見直してみてもどちらの作品も色あせてないテーマだと感じる。
江戸時代の様に仇討が許される時代ではないだけに、誰しも自分の身に実際に起こり得る身近な問題として受け止めることができる社会派作品だと思う。
Gメン75 第265話 放送当時の資料
※番宣写真はなぜか253話「白バイに乗った暗殺者たち」から。
特報!80香港ロケ カラテシリーズ(特報Aパターン)
※劇伴と効果音のみの「特報」がエンディングテーマの後に流れた。表記は「80香港ロケ カラテシリーズ」だが実際は「80香港カラテロケシリーズ」となっている。
次回予告!「特報クラス」の予告編・266話「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」
香港カラテシリーズの特報後のCMを経て次回予告も「特報」クラスで流される。特報文字はないが劇伴と効果音で盛り上げる!同じ日に違った作品がダブルで「特報予告」として放送されるのも珍しい。
Gメン75は予告編も同時に味わいたい作品だと思うし、予告はいいからと安易にカットしてもらっても困る位の仕上がりなのだ。自分の家が映画館のような錯覚を覚える。