結城警視正
 

Gメンではなく、警視庁幹部である。No.13「
バスストップ」より登場。
当初は、Gメンに協力するというより、Gメンの行動を監視するような側面が見られた。
現場捜査官の立場を理解するというより、世論や警察のメンツを気にするという官僚
ならではのカラーを打ち出していた。
この性格ゆえ、初回から小田切警視やGメンに反感を持たれる事も多かった。
冷酷非情なイメージは払拭できないが、アダルトな大人の男性の魅力があった。
No.307「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」で女性Gメンが一挙に三名となり、男性的な
ハードボイルドさが薄れた時、結城警視正が登場する事で、画面がぐっと引き締まる
効果もあった。

No.201「
Gメン対香港カラテ軍団」のように、黒木警視の辞表を受け取るシーンがたまに
見られたことから、黒木の直属の上司であると思われる。
しかし、上司であるにもかかわらず、No.66「
警視庁の中の密室殺人」などでは黒木に
タメ口を聞かれる事もたまにあった。
部下に対等な口で話をされても、そのことで気分を害するということはなく、寛容な一面
も見られた。
一戸建の豪邸に住んでおり、書斎の棚には多くの洋酒が並んでいたことから、なかなか
お酒にはうるさそうな感じでもある。料亭での会食もお好き。

No.205「
新Gメン対ニセ白バイ警官」で黒木が警視正に昇進したあたりからは、黒木は
結城に敬語を使う事はなくなった。
世間体を重視する性格は、変わる事はなかったが、No.317、318「
女の裏窓24時間」前後編
ではGメンに協力的な面を見せる事もあった。
No.331「
新GメンVSニセ白バイ軍団」では、黒木や副総監ともども狙撃の標的にされると
いうこともあった。
No.355「
サヨナラGメン75 また逢う日まで」を最後に「Gメン75」シリーズを降板する。

フルネーム:結城澄男(劇中の書面では澄男と読める。「女が見ていた焼殺事件」)

  
朝日新聞2009年4月29日版より

 
結城警視正役で好演された中丸忠雄さんが永眠されました。
 
生前のご活躍を偲び、ここにご冥福をお祈り申し上げます。 



 

                                      ☆戻る

                                      ☆TOPへ戻る