Gメン75

Gメン75 第16話 Gメン皆殺しの予告

Gメン75 16話は、深作欣二監督作品・第15回日本テレビ技術賞受賞(1975年)!警視庁を脅迫する声の手に落ちた響圭子刑事(藤田美保子)に迫る命のタイムリミット!

第16話 Gメン皆殺しの予告
仮題 Gメン皆殺しの予告(※シナリオ#16)
放送 75.09.06
受賞 第15回日本テレビ技術賞受賞(1975年)
撮影:下村和夫
録音:岩田広一
脚本 池田雄一
撮影 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)
監督 深作欣二
役名(台本) 男「海野耕作」
学生風
鉄道公安官
スリの男
レジの女
ボーイ
警視庁の交換手
技師
出前もち
警官A
犯人A
犯人B
守衛
銀行員
支店長
医者
看護婦
=====
婦人警官「岡村節子巡査」(東島佑子)※準キャスト
出演 黒木 関屋 草野 津坂 山田 圭子 小田切
主演 響圭子刑事
ゲスト 川津祐介スパイキャッチャーJ3/J3壇俊介、ザ・ガードマン/荒木隊員、ワイルド7/草波勝、トリプル捜査線/夏木)
六本木真(現・六本木誠人、六本木倫彬)
佐藤仁哉
奥野匡
相馬剛三
伊達弘
山田光一(山田甲一)
山浦栄
亀山達也
城春樹
峰洋子
木村修
高月忠
畑中猛重
矢野みち
高橋みどり
五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力)
横山繁
東島祐子(結城なほこ)<岡村節子巡査>
類似作品
備考 本編:登場人物のモノローグ定着の初回(台本段階ではモノローグなし)

Gメン75 第16話 Gメン皆殺しの予告 あらすじ(ストーリー)

現行犯で逮捕したスリが取った財布の中から銀行の見取り図が発見された。見取り図の書かれた用紙が、過激派の間に流布されている爆弾経典の裏表紙だったため、過激派による銀行強盗が計画されていると睨んだ黒木警視らGメンは、見取り図に書かれた銀行を探すべく、都内の銀行を当っていた。

そんなとき、警視庁の小田切警視宛てに男から電話がかかってきた。「警視庁で一番頭の切れる女刑事を出せ」という。小田切は電話をGメンの響圭子刑事に回してしまった。電話を取った圭子は一人の男から矢継ぎ早に質問を浴びせられたうえ現金で三億円用意しろと脅迫される。いたずら電話かとあしらう圭子に要求を呑まねば女の血が流れると告げる。午後三時、新橋に現金を持ってこいと語り電話は切られた。

つまらない電話を回してきた小田切警視に怒りを感じながらも圭子は予定していた銀行回りに出かける。午後三時。男の電話が気になった圭子は男が指定した喫茶店へ出向く。

その時、店員に呼ばれた圭子は受話器を取る。男はレジで圭子宛ての包みを受け取れと言う。包みを受け取った圭子が中身を確認すると赤い血液で満たされた注射器が入っていた。男は再び「三億円を用意しろ」と言い放つ。それは「警視庁の義務」だと叫ぶ。警視庁科学捜査研究所で中身を調査した結果、赤い液体は人間の血だという結果が出た。

Gメン75 第16話 Gメン皆殺しの予告 解説・見どころ

Gメン75 16話
  • 劇中にモノローグが添えられた初回作品
  • 響圭子刑事に回された電話の主は警視庁を脅迫してきた
  • 送った血は「響圭子」のものだと聞かされ敵の手に落ちる響刑事
  • 響刑事の命のタイムリミットがGメンの知らない場所で刻まれて行く

Gメン75・深作欣二監督 第一回作品。ストーリーはミステリータッチの展開を得意とする池田雄一氏、構図、心理描写、カメラワークの鋭さに定評のある下村和夫カメラマンが中心となって制作された特別企画作品とも言える傑作。Gメン75ノベルズ第一巻にも収録済み。第15回日本テレビ技術賞受賞作品(受賞:撮影・下村和夫/録音・岩田広一) 

ゲストに後の南雲警視として加入する川津祐介氏。響圭子刑事を人質に警視庁相手に不気味な挑戦を試みる男を好演している。なぜ男が大胆な犯行を実行せざるを得なかったが判明するクライマックスは、じっくりと堪能してみたい。

この作品から、レギュラー刑事のモノローグを多用するGメンスタイルが確立された。無駄のない展開が見る者をさらに惹きつけて行く。このスタイルは、当時他局の刑事ドラマではあまり見られなかっただけに、強烈な印象を持って観ていたことが思い起こされる。

Gメン75 16話 雑誌記事

Gメン75 16話 Gメン皆殺しの予告
出典:毎日新聞
Gメン75 6話 Gメン皆殺しの予告
※当時のテレビ主題歌集LPより 衣装から16話撮影時に撮ったものと思われる。
Gメン75 16話 Gメン皆殺しの予告
RELATED POST よく読まれる関連記事