Gメン75 34話は、津坂刑事(岡本富士太)が一人の女性(田中真理)と交わした感情、そして警官としての職務遂行の果てに待っていた非情の結末!
第34話 警視庁の中のスパイ | ||||||||||
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仮題 | ①警視庁のスパイ ②警視庁の中のスパイ(シナリオ#34) |
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シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 76.1.10 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 山本矩雄 | |||||||||
監督 | 野田幸男 | |||||||||
役名(台本) |
水沢節子 水沢道代 矢野警部補 矢野の妻 北室 浜島 野崎 黒人兵トム MP 看守 屋台の親父 刑事A 刑事B ホステス 婦人警官<岡村節子巡査>(東島佑子=エンディングクレジット:結城なほ子) |
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出演 | 黒木 | 草野 | 山田 | 津坂 | 圭子 | 小田切 | - | - | - | - |
主演 | 津坂刑事 | |||||||||
ゲスト |
田中真理 中野誠也(Gメン75 黒谷暑・片桐巡査部長) 寺田農 桜井浩子 堀田真三 佐藤晟也 大泉粱佶 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 横山繁 安達由起 山田光一(山田甲一) 山浦栄 望月太郎 比良元高 清水照夫 久地明 城春樹 高橋蔀 結城なほ子(岡村節子巡査)※小田切警視室付 ケイアモア(ノンクレジット) |
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協力 | - | |||||||||
類似作品 | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
備考 | 6人体制スタート |
Gメン75 第34話 警視庁の中のスパイ あらすじ(ストーリー)
警視庁の小田切警視は直属の部下の捜査員とともに米軍の軍用拳銃横流し事件を追っていた。GI・トムをマークし、暴力団・銀鈴会のアジトに踏み込んだがブツはなかった。捜査情報を漏らすスパイが警視庁内にいると睨む小田切はGメンに捜査協力を依頼。Gメンと合流し捜査にあたる。
その結果、捜査線上に警視庁刑事・矢野警部補が浮びあがった。暴力団とのつながりを追う小田切がマークした殺し屋の情婦・水沢節子は、過去に津坂刑事に助けられた女性だった。津坂はいつしかこの女性に想いを寄せるようになる。そのことを感じ取った黒木警視は津坂に厳しい言葉を投げかける。
そこで聴いていた響圭子刑事はある行動に出るが・・・。
Gメン75 第34話 警視庁の中のスパイ 解説・見どころ
- ネクタイを巡る津坂刑事の哀愁
- 警官としての職務と暗黒街の女への思い
- 津坂への最後の言葉
刑事が想いを寄せた女性は暗黒街に住む女性。職務と私情に揺れる刑事、その葛藤の末に待っていた結末は・・・。刑事としての哀愁をハードボイルド・タッチで描いた傑作。
Gメン75 第34話 警視庁の中のスパイ 当時の記事
「出番でーす!」
セットの中にあるGメン本部では、移動レールの上にすえたカメラが、岡本を中心にしたレギュラー出演者のからみを、ダイナミックにとらえる。カメラをのぞいているのは、B班の野田幸男監督。スタッフは、きのうのメンバーと顔ぶれがまったくかわっている。いよいよ本番。そのとたん「あっ!ボスの頭が・・・!?」
スタッフの一人が驚いたような声をあげた。丹波哲郎のヘアスタイルがきのうとは違っているのだ。
「いやー、こんなシーンが残っているとは気づかなかったから、けさトコヤへいっちゃったんだけどな~」
しきりに弁解する丹波。
「カメラさん、目立つかい?」野田幸男監督も心配そう動に尋ねる。
「シーンが若いから、大丈夫。この前とったシーンは、髪が伸びたことにしておきましょう」・・・(以下略)
33話「1月3日 関屋警部補・殉職」と並行して撮影された
34話は、33話「1月3日 関屋警部補・殉職」と並行して撮影された作品だったとのこと。ある日の撮影は、正午から午後8時までは34話、午後8時から深夜までは33話といったスケジュールであったと上記記事には記されていた。
ボス・丹波哲郎氏を囲み、和気藹々とした撮影風景が目に浮ぶよう。一方、津坂刑事役の岡本富士太氏の人気の高さにも触れられていた。当日の撮影所では女子高生ファンに質問攻めにされ、汗だくだった様子が面白可笑しく紹介されていた。
午後8時から関屋警部補役の原田大二郎氏が撮影所入り。Gメン本部で開かれる宴のシーンの撮影。撮影に用いられる酒やビールは”消えもの”といって撮影後は俳優やスタッフの胃袋におさまることになっているそうだ。関屋警部補も大いに飲みまくった様子が記されていた。そして「Gメン75」が76年3月末で終了する予定もあったが、好評を博し秋まで延長決定となった興味深い内容も掲載されていた。また、原田大二郎氏の降板後、横光勝彦(現・横光克彦)氏がレギュラー入りすることになっているとのことにも触れた一文も。
この特集記事が掲載された「平凡スタア」は2月発売、制作は1月と思われるため、制作サイドとしては、番組改変期の46話「白バイ警官連続射殺事件」を登場編として考えていたのかもしれない。(46話予告は<特報>予告)
2000年10月に「Gメン75スペシャル 帰って来た若き獅子たち」が主に「白バイ警官連続射殺事件」を下敷きにした作風だったことから推察すると、あながち的外れとも思えない。スペシャル版は当時のレギュラー登場プロットを手直したのではと推測。