Gメン75 173話は、【’78スカイアクション.シリーズ第二弾】(後編)孤島に不時着したエアロスバルJA3546!機体修理後死んだ機長(頭師孝雄)の代わりにエアロスバルの操縦桿を握り新島空港へ着陸を試みる速水涼子刑事(森マリア)
第173話 大空からの脱出 | ||||||||||
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仮題 |
大空のギャング 大空からの脱出(シナリオ#172・173) |
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シリーズ名 | ’78スカイアクション.シリーズ | |||||||||
放送 | 78.09.16 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
子安管制官 子安民江 子安俊一(※小学5年生) 若尾機長 ヘンリー湯沢(※米軍キャンプ雑役係) 田辺健司(※ヘロインの運び屋) 平本(※ヘロインの運び屋) 米川医師 杉原(※新島警察署捜査員) 看護婦 少年 汽船会社の女事務員 署長(※新島警察署) 航空会社の女事務員 職員A ひったくり犯人 機長 |
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出演 | - | 立花 | 草野 | 中屋 | 山田 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 速水涼子刑事 | |||||||||
ゲスト |
小坂一也 頭師孝雄 藤木敬士(藤木孝/夜明けの刑事・新夜明けの刑事・墨田俊夫刑事/噂の刑事トミーとマツ・片桐警部補<代役>) 稲葉義男(ザ・ガードマン・吉田隊員) 戸部夕子 中越司 佐藤京一 根岸一正 名倉嘉子 大古守 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 中井徹 内堀和晴 |
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タイアップ |
中央航空(現・新中央航空) 新島観光協会 |
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類似プロット | キイハンター 196話「1972紅の翼大空を行く」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
新島(東京都新島村<新島警察署、新島港、新島空港>) 調布飛行場 |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:58号 |
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音楽特記 | - | |||||||||
備考 |
【使用機材】 単発機:エアロスバルFA200型(シナリオより) 双発機:ブリテン・ノーマンBN-2アイランダー(?) 【欠場】 黒木警視(丹波哲郎) |
Gメン75 第173話 大空からの脱出 あらすじ(ストーリー)
病院職員に化けたヘロイン密輸グループのボス・ヘンリー湯沢によってハイジャックされたエアロスバルJA3546。機内で起きた拳銃発砲によりキリモミ状態で太平洋へ降下して行く。
若尾機長は間一髪、南海の孤島へ不時着させることに成功したが、機体は故障し離陸不能になってしまった。
機長は孤島からSOS信号を発信し救援を待とうとしたが、ヘンリーは信号機を破壊。機長自らが機体を修理し離陸することを強要し、若尾機長と速水涼子刑事、ヘンリー湯沢の三人は本土や新島との連絡手段を絶たれ窮地に陥る。
一方、逃亡犯二人組(田辺健司、平本)が立てこもっている新島の小安管制官宅では中屋刑事も敵の手に落ちていた。二人組も小安家同様、ヘンリーが乗ったエアロスバル機の到着を待ちわびていた。心臓病の輸血用血液到着が遅れれば俊一の命が危ない。
中屋は小安家の危機を外部に知らせる為、ある作戦を思いつく。その頃、孤島ではヘンリーに抵抗し撃たれた機長が最後の力を振り絞ってエアロスバル機を離陸させる。そして涼子に自分の代わりに操縦桿を握らせ操作方法を教えようとする。
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Gメン75 第173話 大空からの脱出 感想・ポイント
- ハイジャックされ故障したエアロスバルJA3546
- 南海の孤島で撃たれた機長は離陸後死亡
- 逃亡犯が立てこもる管制官家族の家
- 涼子が操縦桿を握りエアロスバル機着陸を試みる
- (Gメン75)⇒(キイハンター)
速水涼子刑事⇒島竜彦
立花警部補⇒吹雪一郎
ヘンリー湯沢⇒ジェラール三上
好評を博した「’78ハードアクションシリーズ」(158話・159話・165話)<視聴率(関東):下へスクロール>の一環として企画された太平洋上空に展開するスぺクタルの後編。
キリモミ状態で南海の孤島に不時着した単発機。機体修理中に発生した拳銃発砲で機長が負傷。ここから速水涼子刑事(森マリア)が最大の危機に直面する。
エアロスバル機の操縦訓練など受けたことがない涼子が操縦桿を握り目的地新島まで飛行。さらに機体を着陸させることになるのだが、地上は地上で中屋刑事(伊吹剛)と子安管制官(頭師孝雄)に大きな試練が待っている。
一ひねりした心理描写と大空の決死飛行が最大の見どころ。
Gメン75ではセスナなどの単発機を使った作品はこれが最後になるが、アクション面では355話の中でひときわ輝き心に刻み込まれる作品となった。
なお、シナリオによると初期段階では遭難機捜索のため飛び立つ双発機に黒木警視(丹波哲郎)も搭乗する予定になっていた。そして機内から速水涼子刑事(森マリア)に無線でボス自ら声かけするのだ。
本編ではGメン本部に在席したまま。(後編では欠場)
173話は、「Gメン75DVDコレクション(デアゴスティーニ)」で58号に収録予定。(2021年3月時点)全国発売&全号発売祈願!
Gメン75 第173話 大空からの脱出 当時の資料
※孤島に不時着させたエアロスバルは故障。機体修理中、ハイジャック犯に抵抗した機長が撃たれ速水涼子刑事がエアロスバル機の操縦桿を握ることになる。
高校三年の時この作品を見て空を飛んでみたくなった。放送翌日、名古屋空港へ行きセスナ遊覧飛行のチケットを買おうとしたが同乗者が無いとダメと断られ断念。翌年再度トライし初飛行を体験した。車が空を飛ぶといった感覚のセスナによる名古屋市内遊覧飛行は快感だった。
当時1フライト15~30分で5,000円/人だった。
1978年を中心にこの頃の「Gメン75」は飛ぶ鳥を落とす勢いで安定した人気を保っていた。資金面でもかなり潤っていたのか大作が目立つ。
アクション作品だけでも、171話「太平洋大捜査網」172話「大空のギャング」
そして今回、続く緊迫した空撮の174話「母ちゃんは地獄へ行け!」そして175話・176話の「香港カラテ対Gメン」。
令和のテレビラマでは見ることができないような大掛かりな作品の連打であった。
大空からの脱出!ホントに起こった?!実録スカイアクション事件
実は172話・173話のストーリーは、「キイハンター 196話・1972紅の翼大空を行く」も含めてフィクションが現実になった「空の救出劇」。
掲載:朝日新聞(1986年5月30日朝刊)
場所:イタリアのジェノバ
日時:1986年5月28日午後6時40分頃
機種:小型セスナ
状況:気を失った操縦士に代わって操縦経験のない乗客の一人が操縦桿を握る
別のセスナで救援に駆け付けたパイロットの無線指示、横にくっついて操縦指導で着陸させる
しかも横のセスナで無線指示をしたパイロットは、イタリア空軍の元パイロット。
救出に向かった吹雪一郎(キイハンター 196話)はFBI時代の元上司にゼロ戦とやり合った米軍人がいた。
キイハンターもGメン75も終了してからの実際の出来事だったので、ホントに驚いた。
特報!’78香港マカオロケシリーズ(175話・176話)
173話「大空からの脱出」のエンディング終了後、175話・176話「香港カラテ対Gメン」の特報予告編が流れた。
劇伴新曲、効果音(車両衝突、銃声)のみ。ナレーションが全くないニュータイプの予告編で視覚的効果を全面に打ち出した内容だった。