Gメン75 117話は、長崎ロケ第二弾!第二次世界大戦(大東亜戦争)中、満州で生き別れた母子(目黒幸子・西田健)の再会と元日本軍特務機関の男(南原宏治)に今も使われる父(加藤嘉)の悲劇
第117話 日本降伏32年目の殺人 | ||||||||||
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仮題 | 日本降伏32年目の殺人(※シナリオ#117) | |||||||||
放送 | 77.08.13 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
豊田正夫(33歳・孫 明生) 豊田藤作(67歳) 大野ヤス 江上トシ子(33歳) 君島竜三(65歳) 片倉衛 佐久間 浅見 山室 捜査主任 警官A 警官B 鑑識課員 店員 長崎県警の警官 長崎県警の刑事A 長崎県警の刑事B |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 草野刑事・中屋刑事 | |||||||||
ゲスト | 緑魔子(プレイガール/ 一條マコ) 西田健(アイフル大作戦/丘大介) 加藤嘉 目黒幸子 南原宏治 根岸一正 力石孝 山田甲一(山田光一) 亀山達也 横山繁 山浦栄 城春樹 藤原益二 高野明彦 |
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協力 | 東亜国内航空、長崎県野母崎町観光協会 | |||||||||
備考 | 長崎ロケ(長崎市・野母崎・軍艦島) 北京語⇒字幕スーパー |
Gメン75 第117話 日本降伏32年目の殺人 あらすじ(ストーリー)
タイのバンコックから密輸されたヘロイン密輸ルートを内偵中のGメン。ヘロインは元空港職員の手によって保管倉庫から持ち出され、経済研究所を表看板にしている君島竜三のところへ持ちこまれていることが判明。君島は第二次世界大戦(大東亜戦争)中、満州で特務機関のボスとして暴利をむさぼっていた男だった。昔の部下・豊田藤作や売人の片倉を通じヘロインを売りさばいていた。
その時、Gメン本部に片倉が殺されたという情報が入った。現場に出向いた草野刑事は片倉の死体に合掌している男を発見。事情聴取を試みるが、一言も喋ろうとはしない。藤作の屋台を手伝っているトシ子が取調室に入って来た。男は正夫といって藤作の息子で、32年ぶりに中国から帰国した戦争孤児だという。中国名を孫明生といい日本語がうまく喋れないため、ささいなことで警官と揉めたことがあった。それ以来日本語を話さないらしい。
正夫とトシ子を帰した数日後、所轄署に豊田藤作が自首してきた。ヘロインの売人・片倉を殺したのは自分だと証言する。以後、正夫とトシ子の消息は途絶え、住んでいたアパートから血痕が発見される。
Gメン75 第117話 日本降伏32年目の殺人 解説・見どころ
- 長崎ロケ第二弾(長崎市、野母崎、軍艦島)
- 中国残留孤児役・西田健氏熱演
- 南原宏治氏・近藤照男アクションドラマ最後の出演
- 第二次世界大戦(大東亜戦争)による中国残留孤児問題と戦時下の悲劇
- 正夫と生き別れた母親との再会
- Gメン草野、哀しみと怒りの銃声一発!
長崎ロケ第二弾は、人間の生と死を”戦争”に絡めて描いた傑作。第二次世界大戦(大東亜戦争)による中国大陸での悲劇が、今もなお尾を引いているという描写が圧巻。
タイの麻薬密輸ルートに絡んだ元日本軍特務機関員の男(南原宏治)とその元部下(加藤嘉)を軸に、歴史に翻弄され分断された親と子の悲劇的な再会劇を、挿入歌「蜉蝣」のインストゥルメンタルが包み込んで行く。
人間の生と死を見つめた長崎編二作がDVD化の選別に漏れたのは残念でならない。Gメン75は、香港カラテや白バイアクション等のイベント作品も力作が多いが忘れてはならないのが単発作品。単発モノにもGメンならではの傑作が数多く存在する。ぜひ、次回DVD化がなされた暁には、収録候補に上げていただければと思う。
今回のストーリーの背景にある事件は史実に基づくものであり、概略だけでも目を通しておきたいと思う。
葛根廟事件とは
葛根廟事件(かっこんびょうじけん)は、1945年8月14日、満州国興安総省の葛根廟付近において日本人避難民約千数百人(9割以上が婦女子)が攻撃され、1,000名以上が虐殺された事件。避難民の約9割以上が女性や子供であった。ソ連軍が去った後に、生存者も自決したり中国人暴民やソ連兵などの襲撃を再び受けたりして、日本帰還を目指す多くの日本人居留民が犠牲となった。(以下略)
出典:WIKIPEDIA
追記:なお、デアゴスティーニ「Gメン75DVDコレクション」では39号に収録される予定である。(2022年8月14日時点)
Gメン75 第117話 日本降伏32年目の殺人 雑誌記事
※長崎ロケ 第一弾、第二弾特集ページ
長崎地方では50%をこえる視聴率。そのためかロケ地の平戸では、地元ファンに記念撮影やサインを求められるなどの大歓迎ぶり。長崎出身の若林豪(立花警部補)も十年ぶりの帰郷で大ハッスルしていた。
出典:週刊TVガイド
※関西地方の番組解説記事
※放送週の番組人気ランキング。Gメン75はヤング部門で19位。ランクイン番組はGメン75の他は、ヤング部門で「太陽にほえろ!」3位(おとな部門4位)、「大都会PARTII」13位、「華麗なる刑事」18位だった。おとな部門でランクインしたのは「太陽にほえろ!」のみだった。
放送週の刑事ポリスアクションジャンルのドラマ(関西)
土曜日:部長刑事「32年目の夏に・・・」(関西地方)、Gメン75「日本降伏32年目の殺人」
日曜日:-
月曜日:華麗なる刑事「黒衣の女」
火曜日:新幹線公安官(第一シリーズ)「ひかり最終便」、大都会PARTII「狙われる」、刑事コジャック「運び屋は地球の天使」
水曜日:新・夜明けの刑事「パパは強盗じゃない!」、特捜最前線「刑事を愛した女」
木曜日:-
金曜日:太陽にほえろ!「ゴリ、爆発!」
※関西地方の再放送では、深夜に「ザ・ガードマン」午後に「新・二人の事件簿」(第59回全国高等学校野球選手権大会中止の場合)、「怪奇大作戦」などが放送されていた。
※その他この週の「読者のひろば」では視聴者の疑問に樋口祐三プロデューサー(TBS)が応えるコラムもあった。Gメン75はメンバー同士が”〇〇刑事”というように、ニックネームではなく役名の名字と職名をつけて呼ぶことにこだわったということが記されてあった。