Gメン75 154話は、勇気と暴力をはき違えてしまった男!速水涼子刑事(森マリア)の挫折と哀しみの一撃
第154話 女刑事 初めての体験 | ||||||||||
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仮題 | 女刑事・始めての体験(シナリオ#158) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 78.05.06 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、永井達郎 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
細川一郎(※21才) 白石まゆみ(※当時18才)女事務員 沢部茂夫(※22才) 秋川大造(※22才)ナイフで刺された青年 荒木巡査(※28才) 川口巡査(※23才) 捜査主任 パトロールの警官 立ち喰いそばの親父 町工場の主人 アパートの女 マネージャー 旅館のおかみ |
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出演 | 黒木 | 立花 | - | 中屋 | 山田 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 速水涼子刑事 | |||||||||
ゲスト |
鈴鹿景子 坂東正之助(河原崎権十郎 -4代目-) 沢田勝美 小鹿番(小鹿敦) 神保共子 小瀬格 きくち英一(菊池英一) 草鹿宏 浅見小四郎 森祐介 城春樹 河合絃司 章文栄 沢田浩二 清水照夫 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似プロット | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):◎ (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:52号 |
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備考 |
・主題歌「道」のレコードプレゼント告知 ・次回予告(155話)時間短縮 ・草野刑事欠場 |
Gメン75 第154話 女刑事 初めての体験 あらすじ(ストーリー)
所轄署巡査・川口の同僚・荒木巡査が何者かに刺され拳銃を奪われた。Gメンの立花警部補は川口巡査から事情を聴取し、モンタージュ写真の作成に取り掛かった。
完成した写真を見た速水涼子刑事は、どこかで見覚えのある顔であることに気づく。
一年前、涼子が扱った二百万円強奪事件の被害者・堀川一郎に似ていた。しかし涼子の知っている堀川はとても殺しのできる性格じゃない。それゆえ黒木警視に堀川一郎を知っているという事実が言い出せなかった。
堀川は当時工員として働いていたが、銀行でおろした会社の現金二百万円を秋川大造と沢部茂夫に脅され奪われてしまった。そのことが原因で会社は倒産、自殺しようとしていたところを工場の事務員・白石まゆみとともに助けたことがあった。
その後、涼子は柔道や剣道を通して堀川の臆病な性格を改善させた。
立花警部補らと初動捜査を開始した涼子だったが、堀川は恋人となったまゆみと蕎麦屋で働いていることを思い出し店へ行ってみた。
Gメン75 第154話 女刑事 初めての体験 感想・ポイント
- 速水涼子刑事の教えが裏目に出る
- 警察官としての自信と挫折、その後
- 黒木警視の鋭い断罪
- 青年と涼子のぶつかりあい
良かれと思ってしたことが裏目に出てしまうってことは実体験でもある。置かれた立場やケースは違うにせよ見終ってしばし余韻に浸った当時が思い起こされる傑作。
速水涼子刑事(森マリア)の場合、自分が自信を持って行ったことが一人の人間の死と二人の人生が狂うという結果に繋がってしまった。
そんなはずはないと思い本部を後にする速水涼子刑事を演じる森マリア氏の後ろ姿。いい感じに気持ちが伝わってくる演技、演出である。
警察官としての逸脱した行為と初動捜査への支障、1年の時の流れで好転したと思っていたことが暗転した現実。
自分に突き付けられた事実、課せられた様々な苦難に対してどう決着をつけて行くか、人間として警官としての速水涼子刑事の素顔が丁寧に描かれている。
草野刑事(倉田保昭)は欠場。倉田保昭氏の日本・香港映画「中華丈夫」出演によるためか。
それと、当時エンディングが終わった後、新曲「道」(作詞:佐藤純弥、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:島かおり 1978年4月1日発売)のEPレコードプレゼント告知があった。そのため次回155話「浴槽に浮かんだ死体」の予告編は時短バージョンとなった。
「Gメン75DVDコレクション(デアゴスティーニ)」では52号に収録予定となっている。(2021年3月時点)全国発売&全号発売祈願!
Gメン75 第154話 女刑事 初めての体験 当時の資料
※勤務先の現金を奪われ倒産へと繋がった結果を悔い死を決意した青年。強く生きられるよう指導したことが裏目に出てしまった速水涼子刑事の苦悩。
※速水涼子刑事(森マリア)が一郎(坂東正之助)と対峙するシーンの画像があったと思う。