Gメン75 259話は、警視庁捜査一課時代に迷宮入りとなったOL殺し!被害者遺族の願いを胸に秘め再捜査を誓う立花警部(若林豪)
第259話 銭湯帰りのOL殺人事件 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仮題 | 女湯帰りOL殺人事件(シナリオ#258) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 80.05.17 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、樋口祐三(TBS) | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 林順一郎 | |||||||||
監督 | 小松範任 | |||||||||
役名(台本) |
折原幸子(※当時18才・OL) 折原八重(※当時45才/幸子の母) 折原善作(※当時50才/幸子の父) 折原和子(※当時16才/幸子の妹) 加賀美雅夫 魚谷健一(※当時16才/出前の少年) 北川警部(※捜査一課・立花の元上司/現在は警視) 恩田巡査部長(※第一発見者)本編:巡査長 中華店の親父 中華店の女房 加賀美の女 医師 問屋の主人 主婦 |
|||||||||
出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 杏子 | - | - | - | - |
主演 | 立花警部 | |||||||||
ゲスト |
今福将雄(今福正雄) 菅井きん 久富惟晴(Gメン75・302話/長野県警・川野課長) 陶隆司(陶隆) 市川夏江 水島美奈子 藤田宗久 岸正明 奥村公延 奥野匡 森田理恵 相馬剛三 山口正一郎 武田博志(当時の「若林プロモーション」関係者) |
|||||||||
タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 設定:山梨(バス路線) | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:87号 |
|||||||||
主題歌 |
エンディング 「遥かなる旅路 Wandering man」(作詞:竜真知子 作曲:ミッキー吉野 編曲:川上了 唄:ポプラ/コロムビアレコード) —- オープニングテーマ 255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
|||||||||
挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン75 第259話 銭湯帰りのOL殺人事件 あらすじ(ストーリー)
立花警部のもとに山梨県の折原八重から贈り物が届いた。八重は立花が警視庁捜査一課の捜査員だったころ知り合った老婆だった。
八重の娘・幸子は4年前、何者かに自室で殺され未だに犯人は逮捕されていなかった。それは一課所属時代の立花と中屋が手がけた事件でもあった。
現場には犯行に使用された凶器と犯人のものと思われる遺留指紋が残されていた。手がかりの多い事件にも関わらず捜査は難航し、迷宮入りとなって立花たちは苦汁を飲まされる結果となった。
最後の願いを立花に託そうという八重の気持ちを受け止めた立花は、当時の目撃者の証言を下に事件を洗い直すことにする。
殺人現場の部屋に行った立花は、そこで八重と幸子の妹に出会った。
Gメン75 第259話 銭湯帰りのOL殺人事件 感想・ポイント
- 山梨県の被害者遺族から届いた山菜に込められた願い
- 捜査一課時代の迷宮入り事件の洗い直しを決意する立花警部
- 4年前の捜査で見逃していた事実が判明する
「Gメン75」には様々な顔がある。
警察内部や政界の汚職を摘発する公安警察的な側面、国境を越えた広域捜査に従事する架空の国際警察的な側面、所轄署のような地道な捜査活動を見せる側面など、警察の中の警察「Gメン」というスペシャリスト捜査グループは動きに制約を課されることがあまりない。
「本庁の所轄」や「県警、道警、府警」などのように捜査における縛りもなくフレキシブルに動ける特権のようなものをもつ「秘密警察」的な組織だと改めて感じる。
今回は、立花警部(若林豪)が4年前に在籍していた捜査一課時代の迷宮入り事件をボス・黒木警視正(丹波哲郎)に願い出て再捜査する「刑事ドラマ」である。
被害者家族の心情、警察官としての執念を軸に、暗礁に乗り上げた捜査の過程をひも解くように丹念に描いて行く刑事ドラマに仕上がっている。最後に真犯人の動機が判明するが、被害者家族の思いを考えればあまりにも哀しい。
ラストのまとめ方も心に迫ってくるものがある傑作。
「Gメン75」を手掛ける近藤照男プロデューサーは50年代、60年代に美術スタッフとして関わった「警視庁物語」(東映)の流れを汲む「刑事さん」(東映)を企画したことでも知られる。
「刑事さん」を鑑賞する機会には恵まれなかったが、「第一発見者」「捜査会議」「遺留指紋」「面識」・・など字幕とともに進行する今回は、ドキュメンタリー風味な色彩が強い「警視庁物語」や「刑事さん」タッチなのであろうか。
ドキュメンタリー的な刑事ドラマに寄せた作品であろうと、キイハンター的なスパイアクション風に彩られた作品であろうと、悲哀を交えた人生や社会の重みを感じる作風があるからこそ「Gメン75」はいいのだ。
新しく初めから見る方も、途中のシーズンに思い入れがある方も、過去のシリーズの面影を感じながら見る方も、現在の1クールドラマに何か飽き足らなさを感じるなら一度は見ておいてよい作品だと思う。
Gメン75 第259話 放送当時の資料
※同じTVガイド誌でも地方によっては写真が有ったりなかったりする。ちなみに59話「東京-沖縄縦断捜査網」は中部版では写真がないが、DVDボックス「(2)BEST SELECT」に封入されているブックレット記載の関東版TVガイド誌記事には番宣写真が存在する。
※当時の土曜日夜9時のテレビ番組欄
※つづきの記事紛失
※続きは以下の記事と思われる。