Gメン75 205話は、フレッシュGメン登場(夏木マリ・有希俊彦・千葉裕)!白バイを盗まれた若き警視庁・交通機動隊員・田口巡査(千葉裕)が全てを賭けてホシを追う!
第205話 新Gメン対ニセ白バイ警官 | ||||||||||
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仮題 | 新Gメン対ニセ白バイ警官(※シナリオ#205) | |||||||||
特報文字 | フレッシュGメン登場! | |||||||||
放送 | 79.05.05 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
関警部補 水上牧子 25歳(鳥居恵子)※準レギュラー 水上亜子 18歳(遠藤真理子)※準レギュラー 遊佐 里見 神島 塚本隊員 永岡隊員 捜査主任 白バイの隊長 白バイ警官 警官A 警官B 交通機動隊員 |
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出演 | 黒木警視正 | 立花警部 | 中屋刑事 | 小田切警視 | 津川螢子警部補 | 村井刑事 | 田口巡査 | - | - | - |
主演 | 田口巡査 | |||||||||
ゲスト |
鳥居恵子<水上牧子> 遠藤真理子(香山まり子)<水上亜子> 小林稔侍(バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部) 佐藤仁哉 南城竜也 栗田八郎 升元泰造 今泉芳夫 かすやたくじ 武田博志(当時の「若林プロモーション」関係者) 野上裕 鹿地史郎 井上邦道 |
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台本設定 |
①店名無しのスナック(※本編:COFFEE柿の木) ②ママ(牧子)の主人が殉職警官(※本編:姉妹の父が殉職警官) |
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昇格 |
黒木:警視⇒警視正 立花:警部補⇒警部 ※中屋:警部補・見送り(出典:週刊テレビ番組) ※田口刑事の階級:巡査 |
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加入 |
津川螢子警部補(夏木マり):警視庁国際刑事局 村井刑事(有希俊彦):警視庁SP隊 田口刑事(千葉裕):警視庁交通機動隊 |
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挿入歌 | さよならの鐘(唄=夏木マリ/作詞・作曲=中島みゆき/編曲=船山基紀 CBS・ソニー 06SH 468)※エンディングでクレジット無 | |||||||||
備考 |
リアルタイム、再放送:オープニングなし DVD-BOX:オープニングあり |
Gメン75 第205話 新Gメン対ニセ白バイ警官 あらすじ(ストーリー)
湾岸の幹線道路で白バイ訓練に励む警視庁交通機動隊所属の若き隊員・田口巡査。彼の眼前に猛スピードで突っ込んでくる一台の外車があった。取り締まるべく猛然とアタックしたが車内から出てきたのは警視庁SP隊の関警部補と部下の隊員・村井。彼らは東京で開催される先進国首脳会議(東京サミット)の警備の下調べをしている矢先だった。
その後田口はGFの水上亜子と姉の水上牧子が経営する「COFFEE柿の木」へ立ち寄った。彼女の父親は元警官で殉職。その慰労金で開店した店だった。休息中、田口は自分の白バイが無くなっていることに気づく。そんな時、警視庁警察官の給料を運ぶ現金輸送車が襲撃され2億7000万円が強奪されるという事件が発生。
警視庁の小田切警視、Gメン本部の立花警部らも現場に急行する。犯行に使われた白バイは田口のものと判明。現場に出向いた田口は自分の白バイに付着したガムを見てなぜか顔を曇らせる。
Gメン75 第205話 新Gメン対ニセ白バイ警官 解説・見どころ
- 加入(津川螢子警部補・村井刑事・田口刑事)
- 白バイ隊の集団走行
- 準レギュラー・水上牧子、亜子姉妹による田口巡査の私生活
- ビルとビルの飛び越え
- 羽田空港近くでのクライマックス
今回はニューフェイス3人(津川螢子警部補、村井刑事、田口巡査)が出会いGメンの一員として迎えられるまでを描くシリーズ4期のプロローグ。
長年Gメンの顔として定着した草野泰明刑事【汪雲龍】(倉田保昭)、山田八兵衛刑事(藤木悠)、速水涼子刑事(森マリア)が相次いで降板した1979年春。「Gメン75」は77年以来2年ぶりのメンバーチェンジとなった。裏番組は当時人気を博した「熱中時代」(日本テレビ)の新作・『熱中時代・刑事編』がスタート。Gメン75は1975年スタート以来苦戦を強いられる時期の幕開けでもあった。
この時期に新風を吹き込もうとニューフェイスが登場。「キイハンター」以来、初のオープニングテーマなしという構成も斬新で、度肝をぬく白バイ部隊の集団走行シーンからドラマは始まる。(一部のシーンは46話「白バイ警官連続射殺事件」からの流用とも思える。)
TBS側プロデューサーの樋口祐三氏が、週刊テレビ番組誌記事(下記出典資料)にて語られたように、特に田口巡査の性格付けはGメン75に新たな歴史を刻むこととなった。
2004年3月21日に発売されたDVD-BOX第一弾では、本放送時及び、東海地方の地上波再放送時、ファミリー劇場でのCS放送では存在しなかったオープニングが本編に添えられていた。
Gメン75 205話 本放送当時の資料
※某地方局の番組宣伝テロップ。番宣写真の撮影場所はTBS社屋の屋上のどこかと思われる。
制作者からひと言 プロデューサー樋口祐三<TBS>
『Gメン75』は、スタート以来、社会的な問題になったニュースをネタに”社会派刑事ドラマ”の路線を追求してきました。今後もこの姿勢は貫いていくつもりです。ただ、五月のメンバー交代で、性格が多少変わりました。千葉裕、有希俊彦、夏木マリの加入で、平均年齢が下がったため、アクションがふえ、ヤングにも受け入れられやすくなったのではないでしょうか。
また、従来のGメンたちは猟犬のように鋭い目つきをした”笑顔”のない刑事でしたが、今回から千葉裕に”おっちょこちょい”な性格を持たせ、”笑い”の部分も取り入れています。新メンバーは、レギュラー陣にもいい刺激となりました。特にいままで”新人”だった伊吹剛に、”兄貴”の風格がでてきたことは、大きな収穫だと思います。新刑事たちもレギュラー同様応援してやってください。
新入りGメンよろしく【こちら本番前】
東京新宿のロケで夏木が群衆に囲まれると、有希と千葉がすぐにガードマンをつとめていた。(撮影:水谷昭士写真部員)
拳銃は3人ともコルトローマンMK2
田口刑事は柔道、空手ともに初段。「実際にA級ライセンスももってるし迫力あるカーチェイスをやりたいですね」
津川刑事は美人で才媛。歌は玄人だしスタイルと華麗なファッションが自慢。
村井刑事は頭脳明せき。甘い風貌に似ずクールなナイスガイ。
拳銃は3人ともコルトローマンMK2
※新メンバーを加えた番組宣伝のカラースポットは下記朝日新聞の記事と同じものが使われていた。
白バイに護衛された現金輸送車が襲われた
ブラウン管のキャリアウーマンたち
夏木マリが、紅一点の女刑事として新加入する。・・・(略)・・・刑事といっても潜入捜査官ということで、高級クラブの歌手になったりして、本業の歌も披露する。こうなると完全に二毛作だ。彼女のドラマ出演はこれで二度目。
(資料協力:関屋二郎さま)
フレッシュGメン
※1979年6月1日発行、TBSテレビ番組番組宣伝部による広報誌。新メンバー3名の基本情報が紹介されている。
放送回数200回を越えて、土曜の夜のお茶の間にスリルとアクションをとどけて好評の「Gメン’75」が、恒例の人事異動で、3人のフレッシュGメンを迎えた。
三代目女性Gメンになる夏木マリと、千葉裕、有希俊彦の3人。「頼もしい!」と目を細める丹波哲郎の黒木ボスも、警視から警視正へ階級アップ。
「偉くなるっていうのは、何でも気持ちのいいもんだよ、ワッハッハ」このボスを中心に小気味よい活躍をする新Gメンに声援を!
フレッシュ新任刑事
※「大空港」とともにミニコラムでGメンの人事異動についても触れた記事があった。今号(1979年7月号)では津川螢子警部補役の夏木マリ氏にスポットライトが当たっていた。
※こちらも「ザ・ベストワン」誌に掲載された記事の一部だが記事は紛失。
Gメン75全スタッフの狙い
ひとこと 高久進【ドラマ創刊号より】
犯人側の動機をハッキリと描き、人間としての刑事と対決させる。そこから生じる、さまざまな問題を人間として生きる苦しみ哀しみ、そこに焦点を合わせたハードなドラマ作りをめざしている--それがGメン75の全スタッフの狙いである。