スーパーポリス 1話は、赤いバラを残す狙撃者を追ってロサンゼルスから東京へ飛んだ沢村警部補(三浦友和)とロス市警アジア特捜課のジミー・佐藤巡査部長(ウガンダ)
SUPER POLICE 第1話 今晩は!ヤクザINアメリカ | ||||||||||
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仮題 | ヤクザ IN USA(シナリオ#1) | |||||||||
放送 | 85.04.13 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 下村和夫 | |||||||||
製作 | 近藤照男プロダクション | |||||||||
製作協力 | 東映株式会社 | |||||||||
役名(台本) |
津上謙吾(※赤いバラの狙撃者/元警視庁捜査員、沢村の旧友、ロスオリンピック射撃選手) 永島彩子(※日本人ホステス) 内海(※ギルバートの配下) 浜崎(※ギルバートの配下) 鷲尾(※証人の日本人) ギルバート(※輸入商) ダン・中島課長(※アジア特捜課・ジミーの上司) 刑事A(※深町警部の部下) 刑事B(※深町警部の部下) 婦人警官(※瀬島警視正の秘書/金沢美津子婦警) アナウンサー 監督(※映画監督) 観光客A 観光客B 観光客C TVカメラマン 白人の議員 黒人の議員 黒人の少女 プエルトリコの老人 ギターの若者 金髪の歌手 ロスの護衛の警官 |
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出演 | 瀬島警視正 | 沢村警部補 | 水上涼子 | ジミー・佐藤巡査部長 | 青山大介 | 原田三平 | 山口ユミ | 深町警部 | 金沢美津子婦警 | - |
主演 | 沢村警部補 | |||||||||
ゲスト |
高岡健二(高岡建治:二人の事件簿シリーズ・真樹一夫刑事/大空港・海原保刑事) 根本律子(りっちゃん) 梅津栄 団巌 堀礼文(堀弘一) 栗原敏 高橋利道 山田一義 菊池寿幸 阿部真理子 文野粧子、剣持誠 ルーク・ジョーンズ ジョー・ラズナック ラリー・ジョーンズ 藤田紗江子<金沢美津子婦警/※瀬島警視正の秘書・1話のみ「婦人警官」> |
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協力 |
太洋航空(株) 逗子マリーナ 緑山スタジオシティ 朝日新聞社 |
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ロケ地 |
【アメリカ合衆国】 ロサンゼルス(市内空撮/ロングビーチ) 【日本国内】 逗子 群馬(館林飛行場/現在閉鎖) |
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類似シーン | - | |||||||||
備考 | 英語:字幕スーパー |
スーパーポリス 第1話 今晩は!ヤクザINアメリカ あらすじ(ストーリー)
アメリカ全土で暗躍するマフィア・ジャパニーズヤクザ。その組織が絡んだ事件の公聴会がロスアンゼルスで開催された。ロス市警に研修中、沢村警部補が摘発した事件だった。
しかし、公聴会の後、証人が次々に狙撃され暗殺者は現場から姿を消した。狙撃したビルの屋上に残された一輪の赤いバラは何を意味するのか?難を逃れた事件の証人は、東京へ飛び沢村も後を追いロサンゼルスを離れた。
沢村の乗った旅客機には、ロス市警アジア特捜課のジミー・佐藤巡査部長もいた。沢村とともに犯罪組織を摘発した日系アメリカ人の巨漢警官だ。ジミーはウマの合わない上司の命令に従うよりは個性が活かせる道をと自己都合退職してきたという。
一方、都内のある映画撮影現場に追われたマフィアの一員が逃げ込んで来た。警察学校の生徒である青山大介、原田三平、山口ユミがスタントマンのバイトで待機していたが、撮影と勘違いした彼らは一員を持ち前の技で叩きのめしてしまう。三人は警察学校の生徒だったがバイトがバレてクビ。
その事実を警視庁刑事部長の瀬島警視正が知り、帰国した沢村に大介たち3人の身柄を預けた。沢村はジミーと三平らを伴い殺し屋を追ってセスナ機の飛行場へ向かうが殺し屋の意外な正体を知って愕然とする。
スーパーポリス 第1話 今晩は!ヤクザINアメリカ ポイント
- ロスで暗躍する日本人犯罪組織を摘発した沢村警部補
- 公聴会で証人を狙撃した赤いバラを残す殺し屋
- クビになった警察学校の生徒、元ロス市警の巡査部長を引き受ける沢村
- 赤いバラの狙撃者の正体
- セスナで大空へ逃亡を図る狙撃者
- 刑事部長直属の「超人警官集団」立ち上げ
セスナ機でのクライマックスシーン
本編では滑走路から飛び立とうとするのを阻止せんとワンボックスカーを突進させるシーンだった。
しかし、当初の予定では、滑走するセスナに三平(卯木浩二)が飛び移り、助手席の扉を開けて乗りこもうとするうちに機体は離陸。大空へ舞い上がろうとする機体の操縦桿を握り着陸体制に持ちこみ、セスナから飛び降りるといったシーンが用意されていた。(シーン62)
ダイナミックな「キイハンター」千葉真一&宮内洋アクション路線を狙っていたと思われる。
アクションに徹するならここはキイハンター 184話「決斗!大雪渓のダイヤモンド作戦」クラスの離れ業を実現してほしかった。。
アメリカ・ロサンゼルスロケ?!
ロスアンゼルス市内の空撮とロングビーチの風景シーン以外は全て神奈川県の逗子マリーナで撮影された。やはり出演者を引き連れてアメリカへ飛んで撮影するくらいの意気込みがほしかった。
1974年に同じ東映の「ザ・ボディガード」(主演:千葉真一)がロスでロケしているし、スーパーポリスも前後編でスタートダッシュしてもよかったはず。
現地俳優の使用等、制約の多い当時のアメリカ・ロケゆえ、国内撮影を交えたシーンのほうが制作しやすかったのかもしれない。尚、上記字幕入りシーンとは別カットの高層ビル空撮は、Gメン75 288話「唇を奪われた女刑事」のニューヨーク・マンハッタンの空撮と同じカットのようにも見える。
スーパーポリスの設立理由から人物設定、役名、組織図までを解説!
ドラマ・スーパーポリスの特色
一言で言えば「土曜夜9時のアクションシリーズ」の集大成番組。
スーパーポリスの組織設定は「キイハンター」、警視庁組の役職設定は「Gメン75」、全15話の前半の作風は「キイハンター」+「アイフル大作戦」「バーディー大作戦」、後半の作風は+「Gメン75」「Gメン82」と感じる。
スーパーポリス設立理由と組織設定考察
瀬島警視正(丹波哲郎)※刑事部長兼SP
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|深町警部(小野寺昭)※捜査課・遊撃班
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スーパーポリス
沢村警部補(三浦友和)※通称:ミスター/警視庁捜査一課
水上涼子(かとうかずこ)※2話より/元TBCテレビキャスター
ジミー・佐藤(ウガンダ)※元ロス市警アジア特捜課・巡査部長
青山大介(山下規介)※元東京ポリスアカデミー生徒
原田三平(卯木浩二)※元東京ポリスアカデミー生徒
山口ユミ(森永奈緒美)※元東京ポリスアカデミー生徒
スーパーポリス・卯木浩二の役名は原田三平、島田三平?
原田三平(卯木浩二)は、当初<島田三平>という役名だったが、第一話シナリオのシーン29及び本編での人物紹介カットで<原田三平>と表記されてしまった。
その為、卯木浩二氏の役名は「アイフル大作戦」「バーディー大作戦」の原田三平(川口厚)をそのまま継承してしまうこととなった。
警視庁捜査課・遊撃班「深町警部」
深町警部(小野寺昭)の設定は本編を見ると「Gメン75」の小田切警視(夏木陽介)や南雲警視(川津祐介)のような雰囲気がある。
しかし、番組企画書を基にした「TBSテレビニュース・3590」によると当初の番組設定では、スーパーポリスと現場で鉢合わせしことごとく対立するという「アイフル大作戦」「バーディー大作戦」の追出大五郎刑事(藤木悠)のようなキャラクター設定が予定されていた。
企画段階では所属部署は「警視庁捜査一課・深町班」だったが本編では「警視庁捜査課・遊撃班」となっていた。
スーパーポリス 第1話 今晩は!ヤクザINアメリカ 放送週の記事
※全米マフィアと繋がる日本人犯罪組織「ジャパニーズ・ヤクザ」の秘密公聴会から出て来た組織の一員が沢村警部補の目前で狙撃された!ロス市警アジア特捜課のジミー・佐藤巡査部長と沢村は狙撃者を追う。
スーパーポリス 放送当時の雑誌特集
※二代目ユミちゃんと思いきや、山口ユミちゃんのアクションは筋金入り。単独主役が大介とユミだけなかったのは残念。予定通り25回続いていたらまた違った活躍のさせ方があったかもしれない。
当時のTVガイド誌や週刊誌では、第三次刑事ドラマブームとして取りあげられていた。
- 第一次:特別機動捜査隊、七人の刑事、ザ・ガードマン、キイハンター など
- 第二次:太陽にほえろ!、Gメン75、大都会、夜明けの刑事、非情のライセンス、西部警察 など
- 第三次:刑事物語85、スーパーポリス、誇りの報酬 など
※このカットを当時初めて見た時、「Gメン85」でもいいんじゃないかと思った。軽いアクションものもいいけどせっかくのナンバー「85」。しかも土曜夜9時にカムバック。作風も往年の「Gメン」スタイルだったらどんな結果になってただろうか。ちなみにリアルタイム時のタイトルバックは「Gメン」スタイル。
※特撮系の雑誌だったと思う「森永奈緒美」特集ページ。毎回1回は敵をなぎ倒すバトルを披露してくれた。
※こちらはテレビ誌だった。TVぴあ?テレパルか?どの雑誌もセスナ機をバックにしたカットを使っていた。
スーパーポリス 放送前の予告編(ロングバージョン)
1985年4月13日(土)夜9時に「スーパーポリス(SUPER POLICE)」がスタートする3週間ほど前から番組スポット広告が流された。ショートバージョンとロングバージョンの2種類で、基本はほとんど同じカットを使っていた。
ロングバージョンは放送開始前週(6日)に公開。登場人物のせりふはショート、ロングどちらもなかったが、セスナ離陸の効果音は高まった。テーマ音楽をアレンジした劇伴に小林勝也氏のナレーションは斬新。
しかし、芥川隆行氏のナレーションに長くなじんでいたためどんな作風になるのか期待感半分、不安感半分といったところが正直な感想だった。