- 月曜ドラマスペシャル・特別企画「Gメン’93春 第一級殺人の女」黒木警視正(丹波哲郎)、唐沢警部(中村雅俊)、江藤香子警部補(夏木マリ)他の新Gメンがアメリカ合衆国・ハワイで巻き込まれた豪華ホテル密室殺人事件!
- Gメン’93春 第一級殺人の女|月曜ドラマスペシャル・特別企画 あらすじ
- Gメン’93春 第一級殺人の女|月曜ドラマスペシャル・特別企画 ポイント
- Gメン’93春 第一級殺人の女|私的考察
- 「Gメン93」の組織構造考察
- 放送当日の記事「Gメン’93春 第一級殺人の女」
- 放送日までの記事「Gメン’93春 第一級殺人の女」
- 「Gメン’93春 第一級殺人の女」予告編(ショートバージョン)
- 視聴率(中部版)「Gメン’93春 第一級殺人の女」
月曜ドラマスペシャル・特別企画「Gメン’93春 第一級殺人の女」黒木警視正(丹波哲郎)、唐沢警部(中村雅俊)、江藤香子警部補(夏木マリ)他の新Gメンがアメリカ合衆国・ハワイで巻き込まれた豪華ホテル密室殺人事件!
Gメン’93春 第一級殺人の女|月曜ドラマスペシャル・特別企画 | |
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別タイトル | Gメン’93春「第一級殺人の女・ある夜のスイートルームの不思議な出来事?」 |
仮題 | Gメンスペシャル’93春・第一級殺人の女 |
原作 | -(オリジナル) |
放送枠 | 月曜ドラマスペシャル(月曜夜9時) |
放送 | 1993.04.12 |
脚本 | 池田雄一 |
撮影 | 下村和夫、臼木敏博 |
監督 | 佐藤純彌(佐藤純弥) |
プロデューサー | 近藤照男、宇野隆夫、内野建(TBS)、田代秀樹(TBS) |
プロデューサー補 | 多賀さつき、高橋都 |
テーマ曲 | ST.ELMO’S FIRE(MAN INMOTION)作曲:David Foster(MMG) |
音楽 | 義野裕明 |
撮影協力 | RESORT ON THE BIG ISLAND OF HAWAII、ハイアット リージェンシー ワイコロア(現在:ヒルトンワイコロアビレッジ)、A HYATT RESORT、JAS日本エアシステム(現在:日本航空と統合)、Aloha AIRLINES(現在:操業停止) |
ハワイロケ協力 | U INTERNATIONAL Rroducer Takao Uno Production Manager Rei Ehara PA Lisa Sayers PA Pedro Magoay Gaffer JIM Murphy BestBoy Adam Stanger |
類似プロット | Gメン75 第80話「暗闇の密室殺人」 |
製作協力 | 東映 |
製作 | 近藤照男プロダクション・TBS |
Gメン |
唐沢警部(中村雅俊)※警視庁捜査一課 高木綾子(田中美奈子)<たかぎあやこ>※警視庁少年課・巡査 橋口刑事(哀川翔)※警視庁交通機動隊出身 寺岡部長刑事(角野卓造) 古田刑事(名古屋章)※定年退職 江藤香子警部補(夏木マリ)<えとうきょうこ>※黒木の秘書 黒木警視正(丹波哲郎) |
出演 |
一色彩子<※中川民子|松野の同棲相手> 仲恭司<※松野|麻薬の売人> 岡本舞<※唐沢冴子|唐沢の妻> 松尾晶代<※寺岡アキコ> 中嶋真希<※子役/寺岡久美子> Lynne Halevl Robert P.Hickcox Henry Hickman Charles Adams Whitney Jenkins John Leith Wayne Mitsunaga Shwna Ven Tatenhoven Joe Goldscharek Nicky Ferrari Terry Jenkins Darren Westphal Hana Saito Takao Uno Gary Garcia Lynnie Bill Lebus Bill Fennie ジミー佐古田<※ノンクレジット|ハワイコナ警察刑事主任> |
登場人物 (台本) |
唐沢冴子<根本りつ子> 中川民子<一色彩子> 松野甲吉<熱田一久> —以下配役名空欄— メアリー(※外国人の老婦人) チャーリー(※橋口の所持金、パスポートを盗んだスリ) 刑事A(※ハワイ島××警察署) 刑事B(※ハワイ島××警察署/本編:コナ警察刑事主任) 刑事C(※ハワイ島××警察署) 刑事D(※ハワイ島××警察署) 警官A(※ハワイ島××警察署) 新聞記者 現地ガイド 土産物店オーナー ボーイ 店員 —以下登場人物欄未記入— 男A(※香子の空手で倒される) 男B(※香子の空手で倒される) |
ロケ地 |
アメリカ合衆国・ハワイ州 オアフ島(ホノルル空港) ハワイ島(コナ空港、コナ、コナ警察、ハイアットリージェンシー・ワイコロアホテル<現在:ヒルトンワイコロアビレッジ>、ワイウルワ湾洋上) |
備考 | 英語:字幕スーパー |
Gメン’93春 第一級殺人の女|月曜ドラマスペシャル・特別企画 あらすじ
1983年3月、全員でインターポール(国際刑事警察機構)パリ本部へ派遣された”Gメン”。10年後の1993年4月。警視庁側に転属となった黒木警視正は、捜査一課の唐沢警部らを集め新たなるGメンを警視庁内に編成していた。
唐沢は数日後に定年退職する部下の古田刑事の慰労をかねてハワイ旅行を企画していたが、そんな唐沢には苦い思い出があった。
自宅に押し入った強盗に拳銃で撃たれ、妻の冴子はそれ以来忽然と消息を絶っていた。冴子は元警視庁の警察官で唐沢とは職場結婚だった。
傷心の唐沢は部下の寺岡部長刑事らを伴い日本を後にしホノルルへ向かった。さらに飛行機を乗り継ぎ、最終目的地のハワイ島へ到着。つかの間の休日を楽しんでいたがコナ市内の街角で妻の冴子とよく似た女性を見かける。
そんな時、宿泊先のホテルで日本人男性の他殺死体が発見され血だらけの女性が見つかったことからコナ警察が動き出す。唐沢らGメン一行も事件に巻き込まれる。
Gメン’93春 第一級殺人の女|月曜ドラマスペシャル・特別企画 ポイント
- 元ロサンゼルス検事局・ジミー佐古田氏特別出演
- メンバーの顔触れはGメンのイメージで良い
- 全体の90%がハワイロケ(大半がホテル内だが)
- ハワイ島のゴージャスなホテルステイを疑似体験
- ハワイ島3泊5日ツアーを疑似体験
- 唐沢警部が撃たれ病院に担ぎ込まれるまでの展開
- 黒木ボスの正装での登場
- 地下取調室での射撃訓練シーン
「Gメン」というタイトルと黒木警視正(丹波哲郎)が登場しなければ全くの「別物」と思って見たほうが良いくらい、「Gメン75」「Gメン82」とは作風が違う。
良くも悪くも「HOTEL」(製作:近藤照男プロダクション)70%「Gメン75シリーズ」20%+「ロス警察シリーズ(ロス警察1989・ビバリーヒルズ殺人事件、ダブルパニック90 ロス警察大捜査線)」10%。
Gメン’93春 第一級殺人の女|私的考察
冒頭、唐沢警部(中村雅俊)が撃たれ手術室に運び込まれるまでのシーンは劇伴もよくドキドキする緊迫感があった。これぞGメンテイストだと見入っていたが、それ以降どんどんテンションは下がって行く展開だった。
「Gメン」の冠がタイトルについていたので以下の点を期待していた。
ハワイでの海外ロケであれば、アイフル大作戦 26話・27話のようなスピーディーな展開と思い込んでいたが、ドラマの大半はハワイ島にある豪華ホテル内のシーンで構成されていた。
夏木マリ氏登場!と知った時はハワイで潜入捜査官として登場か?!と気分が高まったことが思い起こされる。自分のまわりでもGメン75 第205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」での津川警部補デビューシーンを想像したファンも少なくなかった。
初めて鑑賞する方なら事件の真相がわかるまでの展開が楽しめるかもしれない。ストーリーのベースになっているのは、Gメン75 第80話「暗闇の密室殺人」。一級の推理サスペンスである。脚本は同じ池田雄一氏。
なお、CSの「ファミリー劇場」では過去に一度放送されている。DVD、ブルーレイとも未発売。
「Gメン93」の組織構造考察
1983年3月、全員でインターポール(国際刑事警察機構)パリ本部へ派遣され日本を去って行ったGメン。【Gメン82 最終回(第17話)「サヨナラGメン82」】
その10年後を描いた特別企画作品。
黒木警視正(丹波哲郎)は警視庁幹部の結城警視正(中丸忠雄)の後継者のような地位になっていて、津川螢子警部補似の秘書・江藤香子警部補(夏木マリ)がいる。黒木直属のGメンとして警視庁内に部屋が設けられているか外部の独立したビルに本部があるかは不明。
黒木警視正-(Gメン:唐沢警部・寺岡部長刑事・古田刑事<退職間近>・橋口刑事)
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江藤香子警部補
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少年課:高木彩子
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その後(エンディングからの推測)
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黒木警視正-(Gメン:唐沢警部・寺岡部長刑事・橋口刑事・高木彩子刑事)
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江藤香子警部補(※警視庁とGメンのパイプライン?あるいは唐沢の部下としてGメン加入?)
今となってはタラレバだが、1クールでも新シリーズ化されていたら、「黒木・唐沢・寺岡・橋口・彩子・香子」で滑走路を歩いてたかもしれない。
放送当日の記事「Gメン’93春 第一級殺人の女」
番組放送当日の新聞記事より(出典:朝日新聞、中日新聞-中部版-)
放送日までの記事「Gメン’93春 第一級殺人の女」
1993年1月
この告知記事には血沸き肉躍った。Gメンが10年ぶりに復活する!?好評ならシリーズ化も?!以後、当時数多くのテレビ雑誌があったが80%くらいは毎週買い続けたと思う。どの雑誌かは忘れたが、佐藤純彌監督のコメントが掲載された雑誌もあったが資料散財。新Gメンを制作するに当たりなぜメンバーを一新したかが記されてあった筈。
2月
2月頃までは「Gメンスペシャル’93春 第一級殺人の女」というタイトルだった。「Gメン’82」からナンバーを動かしてしまったので、「Gメン75」の流れをくむイメージがなくなったのは惜しい。「Gメン75」は版権が東映なので使えなかったのか、諸般の事情があるにせよここは東映側と話をつけ「-75」を崩さず貫いてほしかった。
3月
4月
オープニングに横並び?このシーンで決まり?この内容で高まらない筈がない。でも夏木マリさん、なんで「江藤警部補」?!津川螢子警部補じゃないの?一抹の不安がよぎるも、ひょっとして結婚されての設定変更か?いろいろな思いが脳裏を駆け巡ったことが思い起こされる。
「Gメン’93春 第一級殺人の女」予告編(ショートバージョン)
ショートバージョンの他、放送日の前週にはロングバージョンの予告編があったがどちらも躍動感あふれる往年の「Gメンの特報」とは全く異なる予告編だった。
上記画像は前の番組「水戸黄門」終了後に流れた1ショット告知。唐沢警部(中村雅俊)らGメンがハワイ島のリゾートホテルでリラックスしながら乾杯する感じで「次はGメンスペシャル!」と気合を込めた告知だった。
視聴率(中部版)「Gメン’93春 第一級殺人の女」
「Gメン’93春 第一級殺人の女」の視聴率は中部・東海地方では「17.1%」とまずますの成績だったが、関東、関西では不明。好評ならシリーズ化をという記事があったがシリーズ化されなかったので芳しくなかったと思われる。