- 月曜ドラマスペシャル「Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件」黒木警察庁長官(丹波哲郎)、鬼沢平吉警部(小林稔侍)、結城肇警部補(京本政樹)による新Gメンの活躍を描いた北海道ロケ編!南米某国の国家犯罪を追う特別企画!
- Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 あらすじ
- Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 ポイント
- 「警察庁・特別捜査室」の組織構造考察
- Gメン75スペシャル(鬼沢警部編)個人的なまとめ
- Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 当時の特集記事
- Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 視聴率
- Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 当時の予告編
月曜ドラマスペシャル「Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件」黒木警察庁長官(丹波哲郎)、鬼沢平吉警部(小林稔侍)、結城肇警部補(京本政樹)による新Gメンの活躍を描いた北海道ロケ編!南米某国の国家犯罪を追う特別企画!
月曜ドラマスペシャル「Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件」丹波哲郎・小林稔侍 | |
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仮題 |
(1)「Gメン75スペシャルII 東京-北海道トリック殺人計画」 (2)「Gメン75スペシャルII 東京-北海道トリック殺人事件」 (3)「Gメン75スペシャルII -東京-北海道トリック殺人計画-GメンVS白装束4人の狙撃者」 |
新聞タイトル | 「Gメン75スペシャルII 東京-北海道トリック殺人事件・吹雪の洞爺湖舞台に宙づりされた人質の救出作戦開始GメンVS暗殺集団」 |
類似シーン等 | - |
放送枠 | 月曜ミステリー劇場(月曜夜9時) ※シナリオ段階では「月曜ドラマスペシャル」 |
放送 | 2001.04.16 |
脚本 | 佐藤純彌 |
撮影 | 中川健一、佐多賀剛 |
監督 | 佐藤純彌 |
プロデューサー | 近藤照男、斉藤勢津子 |
プロデューサー補 | 多賀さつき |
照明 | 才木勝、三田村拓、森下信也、飯村浩史 |
録音 | 井家眞紀夫、廣川英治、今福武志 |
記録 | 今井文子 |
VE | 飯田敦 |
CA | 堀口昌幸 |
編集 | 河原弘司 |
VTR編集 | 石川高史、四元宣成 |
効果 | 原田千昭 |
整音選曲 | 山本逸美、得居正昭 |
装飾 | 大晃商会 高桑道明、柴田礼美 |
美粧 | 入江美粧 入江荘二、入江正幸 |
衣装 | 東京衣装 山田夏子 |
助監督 | 寺山彰夫、真砂野浩、躰中洋蔵 |
製作主任 | 林みのる、守田健二、柳沢英智 |
製作担当 | 鈴木勝政 |
番組宣伝 | 反町浩之(TBS) |
スチール | 渡辺富雄(TBS)、高岩震 |
特効 | ライズ |
擬斗 | 山岡淳二(JAC) |
テーマ曲 | Gメン75のテーマ |
作・編曲 | 菊池俊輔 |
主題歌 | 面影(作詞:佐藤純彌 作曲:菊池俊輔 唄:水森かおり<徳間ジャパンコミュニケーションズ>) |
劇伴編曲 | 義野裕明 |
衣装協力 | Pantelleria、フーフォレー、アブロード、LA ONDA、GT HAWKINS、SCOOP MAN、ローレライ、RIO CIEF SO、トリコッティ・トリコッタ |
美術協力 | COMPAQ、Vertex Standard株式会社ハーテックス・スタンダード、ツインバード工業株式会社 |
技術協力 | 映広 |
撮影協力 | ヒルトン東京ベイ、東京ドームホテル、HITACHI、MAZDA北海道マツダ販売㈱、㈱マツダレンタカー、ザ・ウィンザー・ホテル洞爺(アクセス) |
製作 | 近藤照男プロダクション・TBS |
出演 (警察庁) |
黒木警察庁長官(丹波哲郎) |
出演 (警察庁・特別捜査室 SPECIAL CRIMINAL TASK FORCE) |
鬼沢平吉警部(小林稔侍)※変装の達人・室長 結城肇警部補(京本政樹)※霊感、トランプ占い 碓井猛刑事(今井雅之)※反骨精神 小森四郎刑事(春田純一)※競馬マニア、元陸上選手 高木圭子刑事(斎藤陽子)※読唇術のプロ 白川達也刑事(赤坂晃)※新人警官、情熱、正義感 |
出演 (レギュラー以外) |
竜雷太<カルロス寺島> 平淑恵<八代信子> 岡本健一<八代剛> CLEMENT LAMOTTE VALERIY PRIBYFOF 小野花雅里<アニタ> 横山一敏 GERALDO RIBEIRO<ロドリゲス> ANDRES MORONI RAYMOND MORENO 加門良 添田園子 石田哲也 鈴木信明 菊池隆志 佐藤賢一 ジャパンアクションクラブ 芸優 |
登場人物 (台本) |
【記載順】 黒木警察庁長官(丹波哲郎) —- 鬼沢平吉警部(小林稔侍) —- 結城肇警部補(京本政樹) —- 碓井猛刑事(今井雅之) —- 小森四郎刑事(春田純一) —- 白川達也刑事(赤坂晃) —- 高木圭子刑事(斎藤陽子) —-<ゲスト> カルロス寺島(竜雷太)※ぺリビア共和国大統領府特別顧問 —- 八代信子(平淑恵)※寺島の恋人 —- 八代剛(岡本健一)※信子の息子(26才) —- ロメロ(※以下配役表記無し)※テロリスト ゴメス ※テロリスト アニタ・モレノ ※テロリスト サントス永井 ※日系人テロリスト ロドリゲス ※ぺリビア共和国駐日大使 寺島の秘書 刑事A 鑑識課員A 警察の係員 婦人警官 ホテルの警備員 ニュースキャスター ワイドショーのホスト ワイドショーのゲスト コルテス大佐 ※軍事クーデターの首謀者 ボーイA 小学生の剛 チンピラ その他 |
ロケ地 | 北海道(洞爺湖)、新千歳空港 【以下台本メモより】 黒木警察庁長官室:新宿三省堂 長官室前の廊下:ヒルトン東京ベイ ぺリビア大使館:日立目白クラブ 警察庁・特別捜査室(Gメンルーム):東京ドームホテル7階会議室 公園:有栖川公園 都営団地:多摩プラザ美しが丘4号棟 警視庁地下取調室:東京ドームホテルB3F 郊外の墓地:ロケハン 他:緑山スタジオなど 撮影:2001年2月10日-3月15日(北海道:2月27日-3月9日) |
備考 |
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Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 あらすじ
黒木警察庁長官の旧友である南米某国(ペリビア共和国)・大統領府顧問のカルロス寺島が来日した。カルロスは17年前、黒木とともに国際警察で麻薬組織を追ったことがあった。
当時、元FBI研修生だった男たちの犯罪と闘い終えた黒木は、Gメンのメンバーと共にパリの国際警察本部へ派遣されていた。<Gメン82最終回>
カルロス寺島の来日の目的は、祖父と父の遺骨を故郷の北海道へ埋葬すること。ところが、本国で軍事クーデターが発生し大統領勢力の失墜を狙う反政府側ゲリラは寺島の命を狙っていた。
黒木は彼の身辺を警護すべく、新生Gメンである「警察庁特別捜査室」の警部・鬼沢平吉室長らに護衛を命じる。
しかし特別捜査室のメンバーは鬼沢以下全員の身元が反政府ゲリラ側に漏れていた。寺島は狙撃者によって撃ち抜かれるがそれは鬼沢が仕組んだ罠だった。カルロス寺島暗殺に失敗したぺリビア共和国駐日大使・ロドリゲスは手下であるテロリストにGメンをマークするよう指令を下す。
そんな時、身を隠した寺島に近づくもう一人の男が現れる。
Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 ポイント
- 「Gメン75スペシャル-帰って来た若き獅子たち-」続編
- かつての「Gメン」のように「警察庁特別捜査室」もGメンと呼ばれていた
- 北海道洞爺湖ロケ
- 碓井猛刑事加入
- 「ハードボイルドGメン75熱い心を強い意思で包んだ人間たち」丹波哲郎ナレーション
- 外国語に字幕スーパー
- Gメン82 最終回・17話「サヨナラGメン82」ラストを踏襲
- 菊池俊輔サウンド・ミュージックファイル収録曲複数使用
- 本編-CMのアイキャッチ&各ロール初めに「GMEN75」文字
- 警察庁ビルの設定はGメン本部ビルではなく「特許庁」
今回の「Gメン75スペシャル」は往年の「Gメン75」に寄せた国際捜査編で当時世間を騒がせたフジモリ大統領の事件を素材に脚色されているオリジナル作品。トランプ投げに変装シーン、メンバー同士のラフな呼び方がなかったらかなり「Gメン75」に近づけた作風である。
丹波哲郎御大のナレーション「ハードボイルドGメン75熱い心を強い意思で包んだ人間たち」
芥川隆行氏亡き後、今回は丹波哲郎御大によるナレーション!この重厚感。何度聴いてもいい味わいがある。
「ハードボイルドGメン75熱い心を強い意思で包んだ人間たち」
スペイン語に日本語字幕スーパーの国際捜査編
今回は近藤照男プロデュース作品の面白さの一つである「国際捜査編」。南米某国大統領府特別顧問暗殺を企む反政府側のゲリラと死闘を展開する特別捜査室のGメンの活躍を描くだけあってスペイン語に日本語字幕スーパーは緊迫感あふれてて良い。
「Gメン75」や「Gメン82」でも途中から「日本語吹替え」の多様で残念だったが、今回はうれしい復活。警視庁にあるという架空の地下取調室での取り調べシーンも1シーン復活。
Gメン82 最終回・17話「サヨナラGメン82」のラストの流れを踏襲した設定
17年前(1983年3月)、Gメン全員でインターポール(国際刑事警察機構)パリ本部に派遣され幕を閉じた「Gメン82」。今回、ぺリビア共和国大統領府特別顧問・カルロス寺島(竜雷太)の口から「17年前黒木とともに国際警察で世界的な麻薬組織と闘った戦友・・」という過去の設定を踏まえたセリフが飛び出した点がうれしい。
さらに、
前作「帰って来た若き獅子たち」はGメン75のテーマを基にアレンジした劇伴ばかりだったが、今回は「Gメン75ミュージックファイル(1)(2)」に収録されている菊池俊輔サウンドも多めで往年のファンも涙しそうな高まる構成になっている。
ミュージックファイル収録の未使用曲も流れた
劇伴曲を集めた「ミュージックファイル」には本編で未使用の曲もいくつかあったが、その中でも「Gメンの誓い」のアレンジバージョンが初めて作品に載せて流された。「キイハンター」~「バーディー大作戦」、Gメン75 第63話「拳銃を撃てない警官」で使われた曲とも違うバージョンである。
本編-CMのアイキャッチ&各ロール初めに「GMEN75」文字
一列横隊のオープニングやエンディング、CMへ入る前のアイキャッチも前回のままで引き続き登場。そしてCMが終わり各ロールの出だしに「GMEN75」の文字。
これは「キイハンター」からの伝統みたいなもので、途中から第三ロールのみとなったがGメン75 94話「ブリュッセル国際空港の女」まで抜けは若干あるもののほぼ表示されていた。
「警察庁・特別捜査室」の組織構造考察
黒木警察庁長官
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警察庁・特別捜査室
鬼沢平吉警部<捜査室長>
結城肇警部補
碓井猛刑事
小森四郎刑事
高木圭子刑事
白川達也刑事
黒木が警察機構のトップになりGメンもトップ直轄組織となった関係で、部屋(Gメンルーム)も捜査員も「警察庁」所属。往年の警視庁から独立した組織をさらに動きやすいようにしたかのような編成である。
結城警視正(中丸忠雄)のようなGメンを監視するかのような幹部もいないため、全ての責任は警察庁長官である黒木が負うという感じなのだろう。
Gメン75スペシャル(鬼沢警部編)個人的なまとめ
作風はおおむね往年の「Gメン75」の香りが再現されている点はよかった。前回より劇伴も当時の菊池俊輔サウンド多めで懐かしさを噛みしめることができた。VTR撮影という質感の差はあっても面白い作品に仕上がっていると思う。
史実をフィクションに取り込む当時の「Gメン75」ならではの味付けと登場人物の表情に迫るようにカメラを回して行く撮り方は、往年の「Gメン」テイストいっぱい。
クライマックスの迫力みなぎる大バトルは、香港カラテシリーズのイメージと見るべきかキイハンターなどのシリーズの流れと見るべきか、ちょっと違うなとかは人それぞれで良いのではと思う。
個人的には一発の弾丸に全てを込めるような幕引きを期待したけど、VTR撮影が主流になった2000年当初にしては往年の作品の流れを感じながら楽しめる作品だった。
なお、「Gメン」と冠がつく作品は今回の「Gメン75スペシャル」で終了。最後に同一人物かどうかはわからないが黒木警察庁長官(丹波哲郎)が登場する最終作品はこちら。
「Gメン75スペシャル(鬼沢警部編)(1)(2)」。自分が知る限りでは2021年1月時点において、本放送終了後地上波やCSでは一度も再放送されていないと思う。DVD、ブルーレイも未発売なのでいつの日か再会できる日がありますように。
Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 当時の特集記事
放送当日の新聞記事は手元からなくなってしまったようで見当らない。大型記事が目立つスポーツ紙を買いそびれたことも悔やまれる。2021年1月時点、あれから20年。鬼沢警部シリーズですら放送後20年も経ってしまったので「Gメン75」はせめてCS等で再度1話から放送してもらえる日が来ますように。
「西部警察」のようにコンプリートボックスが企画されるなら、ぜひとも購入したい。
Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 視聴率
「Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件」の視聴率は、(関東)13.9%、(関西)16.1%だった。前回の視聴率はこちら。
Gメン75スペシャル 東京・北海道トリック殺人事件 当時の予告編
「特報」と文字は出ないが「Gメン75のテーマ」、効果音、セリフ入りと往年の「特報」を体感できる予告編だった。VTR撮影でなく、フィルム撮影なら尚よいがこれも時代の流れか。