Gメン75 105話は、香港・マカオロケ!立花警部補(若林豪)・中屋刑事(伊吹剛)・速水涼子刑事(森マリア)が加入するまでをハードボイルドタッチで描く第一弾。「立花警部補」編・五億円強奪事件の金の一部が香港で発見された!
第105話 香港-マカオ警官ギャング | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仮題 | 香港-マカオ警官ギャング(シナリオ#105) | |||||||||
シリーズ名 |
シナリオ表記:香港-マカオ.ロケシリーズNo.1 特報予告表記:香港-マカオ・ロケシリーズ 特報予告音声(1):Gメン75特別番組 香港-マカオ・ロケシリーズ 特報予告音声(2):Gメン75特別番組 香港-マカオ・シリーズ |
|||||||||
放送 | 77.05.21 | |||||||||
脚本 | 高久進 | |||||||||
撮影 | 下村和夫 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
折口刑事 折口桐子 鶴見刑事 西尾巡査 相馬巡査 堀川巡査 松野 刑事A 処理班員A 王洪全(※ノベルズ記載:王珠宝公司社長) 用心棒A、B 捜査一課長 立花明 立花秋子 |
|||||||||
出演 | 黒木警視 | 草野刑事 | 山田刑事 | 小田切警視 | - | 立花警部補 | 中屋刑事 | 速水涼子刑事 | - | - |
主演 | 立花警部補 | |||||||||
ゲスト |
中野誠也(Gメン75 黒谷暑・片桐巡査部長) 岩本多代 中田博久 藤岡重慶(西部警察/谷大作刑事) 片岡五郎 滝川潤(特別機動捜査隊/岩井田刑事) 宮地謙吾 幸英二 亀山達也 坤野欧子 加瀬悦孝 萬里 ピーター・チョウ 宗迎 |
|||||||||
タイアップ |
コンパスクラブツアー(日新航空) HONGKONG HOTEL PLAZA JALホテルシステム ノースウェスト航空 TOURS JAPAN LTD |
|||||||||
類似作品 | プロット一部継承:Gメン82 1話「GメンVS白バイ強盗団」 | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
香港(啓徳空港(現・啓徳郵輪碼頭 周辺)、ネイザンロード(彌敦道)、ビクトリアピーク(太平山)、湾仔、タイガーバームガーデン(入口周辺)、レパルス湾(淺水灣)を見渡せる洋館、香港仔) マカオ(聖ポール大聖堂跡) |
|||||||||
備考 | 収録:DVD-BOX(1)、ノベルス2巻 |
Gメン75 第105話 香港-マカオ警官ギャング あらすじ(ストーリー)
警視庁爆発物処理班を装ったギャングが、警戒中の銀行に出向き5億円をまんまと盗んで逃走した。本物の爆発物処理班が到着した時はもぬけの殻。ギャングは逃走中、通行人の母子をはね死亡させる。
死亡した母子は、警視庁捜査一課・立花警部補の家族だった。警視庁は全捜査員に拳銃を携帯させ、都内全域に包囲網を敷く。小田切警視から捜査協力を依頼されたGメンも独自に動き出した。
一方、妻子の葬儀中、逃走に使われたステーションワゴンが発見されたとの連絡を受けた立花は、葬式を妹の桐子に任せ現場へ急行する。残された手がかりから強盗団は警察関係者ではとの疑いがかかる。
そんな折、インターポール(国際刑事警察機構)を通じ香港警察から、強奪された紙幣の一部が香港で発見されたとの知らせが入った。
立花は、部下の中屋刑事とともに執念の捜査を展開していたが、小田切警視はなぜか捜査から立花を外すと命令。納得が行かない立花は、警視庁を辞めると伝え、単身香港へ飛ぶ。
Gメン75 第105話 香港-マカオ警官ギャング 解説・見どころ
- 新メンバー・立花警部補、中屋刑事、速水涼子刑事登場!初夏の香港、南国のマカオでロケ
- 立花の妻子をヒキ逃げした強盗団
- 香港へ派遣されていた義弟の不審な動き
- 捜査を外された立花は単身香港へ飛ぶ
- 炸裂する草野刑事のカラテアクション
- 旅客機離陸シーンの曲:「バーディー大作戦」より流用
香港、マカオロケで新メンバー3人が登場。第一弾は強奪された五億円の金の一部が香港で発見され、妻子を引き殺された立花警部補が中心となって展開するスピーディなデビュー編。
3人は今回はまだGメンではなく、あくまでも捜査を通じて出会ったところまでが描かれている。
香港ロケと言えばカラテアクションだが、今回も含め初期は草野刑事と現地俳優による武闘シーンもストーリーを引き立てる程度。短いシーンだがしなやか且つ破壊力が感じられる倉田保昭アクションの見せ場はしっかり。
事件の真相が暴かれるところは、大国に弱みを握られた某政治家集団がその思惑に踊らされながら国益に反することをやっちゃう現代社会の悪しき縮図を見ているようだ。
放送後40年以上が経過してても色あせない描き方、目の付け所はさすが高久進脚本。Gメン全スタッフの真骨頂ここにありという傑作。
(立花警部補、中屋刑事、速水涼子刑事登場編は2020年11月11日発売の「一挙見Blu-ray」や発売済DVD-BOX、セレクションでも見ることができる。)
Gメン75 第105話 香港-マカオ警官ギャング 当時の記事
※Gメンに動きを制止されるがマカオへ渡る立花警部補。義弟を待つ妹を張りこむ。
※捜査を外された立花警部補は小田切警視に拳銃、手錠、警察手帳を返却し単身香港へ。
Gメン75 第3期 新メンバー・立花警部補・中屋刑事・速水涼子刑事
役名(俳優) | 所属、その他 | |
---|---|---|
立花警部補(若林豪)
|
警視庁捜査一課・凶悪犯担当 ※妻:秋子(死別) ※息子:明(死別) ※初期設定:37歳。冷静そのものに見えるが捜査の時の迫力はすさまじい。177cm、70キロ |
|
中屋刑事
(伊吹剛) |
警視庁捜査一課 ※立花警部補の部下(秘蔵っ子) ※初期設定:柔道三段。学生時代からのバンカラ。フラメンコギターの達人。175cm、73キロ |
|
速水涼子刑事
(森マリア) |
警視庁外事課 ※インターポール(国際刑事警察機構)の研修終了後、その一員として麻薬組織摘発の為香港へ派遣されていた。 ※父:ジェイムズ・タイロン(106話で死別) ※姉:メアリィ(106話で死別) ※母:早苗(106話シナリオ) ※祖父:清太郎(106話シナリオ) ※祖母:信乃(106話シナリオ) ※初期設定:堪能な語学力 |
初期設定はノベルズ2巻の新メンバー紹介より抜粋。
Gメン75 第105話 香港-マカオ警官ギャング 掲載・ノベルズ2巻目次
※「まえ書き」は黒木警視と小田切警視の語らいによる回想シーンのような構成。1978年2月25日・第70代警視総監退任、1975年5月Gメン75発足から、1976年1月3日関屋警部補殉職、1977年の津坂刑事殉職、響圭子刑事の結婚退職までを振り返っている。(退職理由にGメン75 99話「安楽死」がきっかけになったと記してある。)
尚、響圭子刑事は本編では、国際刑事警察機構(インターポール)パリ本部へ移籍。国外逃亡した麻薬組織の黒幕を追って渡米するまでが描かれている。