Gメン75 194話は、北海道大雪山ロケ・シリーズ第二弾!白い原野に隠された黒い秘密!手錠に繋がれた草野刑事(倉田保昭)と囚人(小林稔侍)の死の行進
第194話 銀嶺を行く網走脱獄囚 | ||||||||||
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仮題 |
(前編)網走刑務所吹雪の大脱走 (後編)銀嶺を行く網走脱獄囚(シナリオ#194・195) |
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シリーズ名 | 北海道大雪山ロケ・シリーズ | |||||||||
放送 | 79.02.17 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 山口和彦 | |||||||||
役名(台本) |
橋本乃里子(※橋本の妻・草野刑事の警察学校時代の同期生) 木村千枝子(※笠原の恋人) 笠原猛(※強盗殺人・無期懲役) 森川周造(※悪徳弁護士) 大室(※猟師の格好をした殺し屋) 楠田 西山社長(※笠原が勤務していた建設会社) 西山美代子(※社長の妻) ボス(※雑居房のリーダー/強盗殺人・無期懲役) クラクション(※河内の暴力団員・クラクション殺人) 錠前屋(※金庫破りのプロ・老囚人) とり込み(※詐欺罪/ボスに取り入るゴマスリ派) ラジオ(※無銭飲食常習犯) アカ(※放火魔) カメ(※覗き、モモ切り、下着ドロ) 老囚人 石野修造検事(※東京地方検察庁) 刑事A 刑事B 警務官 看守A 看守B 刑務所長 運転手 橋本 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 中屋 | 山田 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 草野刑事 | |||||||||
ゲスト |
高瀬春奈 小林稔侍(バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部) 深江章喜(深江和久) 平泉征(現・平泉成、平泉征七郎) 綾川香(現・綾川志剛) 田中浩 市川好朗(市川好郎) 北川ちか子 河合絃司 土山登士幸 |
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タイアップ |
東亜国内航空(現・日本航空と統合) 北海道上川町 層雲渓ホテル大雪(アクセス) |
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類似シーン |
前・後編:キイハンター 146話「007座席指定は殺人超特急」 前編:Gメン75 144話「雪原に消えた13人の乗客」 後編:キイハンター 225話「大空のギャング現金強奪作戦」 |
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撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
・旭川空港 ・網走(網走刑務所周辺) ・層雲峡 ・上川町 ・黒岳方面※後編 ・天幕駅(現在)※後編 |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:◎ (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:65号 |
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主題歌 | 面影(3番)(作詞:佐藤純彌 作曲編曲:菊池俊輔 唄:しまざき由理) | |||||||||
挿入歌 | - | |||||||||
劇伴 |
【前編】 「アイフル大作戦」から流用 【前・後編】 「怪談せむし男」から流用(後の黒谷町シリーズなどでも使用された曲) |
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備考 |
・ロール式エンディング ・ヘリコプターシーン:Gメン75 72話「恐怖のロープウェイ」より流用 |
Gメン75 第194話 銀嶺を行く網走脱獄囚 あらすじ(ストーリー)
消息を絶った草野刑事を乗せた囚人護送車捜索の為、網走刑務所・刑務所長らと山田刑事らはジープと雪上車、ヘリコプターを総動員し雪原に繰り出した。
捜索隊は大雪山山渓の雪原を逃走する脱獄囚のボスを捕らえたが、雪に埋もれた護送車の中には草野と囚人・笠原猛の姿は見当たらなかった。
お互いを手錠でつないだまま雪原を彷徨っていた笠原は草野とともにある場所に行こうとしていた。笠原になんとしても真実の証言をさせようと草野は試みるが笠原の口は堅い。そこへ猟銃を持った謎の男が現われ草野らに向けて弾丸を発射した。
一方、東京のGメン本部では立花警部補らの調べで笠原の過去が判明した。笠原は手抜き工事を巡って勤務先の建設会社社長と口論になり相手を殺害、無期懲役が確定したことがわかる。
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Gメン75 第194話 銀嶺を行く網走脱獄囚 感想・ポイント
- 北海道大雪山ロケシリーズの後編
- 囚人と草野刑事はお互いを手錠で繋いだまま雪原を行く
- 囚人の恋人が偽証した真相
- 草野と橋本乃里子
北海道大雪山ロケ・シリーズの第二弾(後編)!
吹雪の黒岳方面での大アクションと草野刑事(倉田保昭)、囚人・笠原(小林稔侍)の手錠を介した心の対峙、そしてそれによって生まれる奇妙な連帯感が見もの。
事件の過程、暴かれる真相を巡って草野刑事(倉田保昭)が警察学校時代に思いを寄せた女性とのその後。ハードアクションと人間を渾身の力を振り絞って好演する倉田保昭氏が熱い。
ラストがとにかくいい。
なお、ロケ地はキイハンターからバーディー大作戦までの大雪山編で何度も使われた場所が選ばれている。
★土曜夜9時の手錠で繋いだ逃亡劇
キイハンター 23話「必死の逃亡1:3」風間×柴山
キイハンター 225話「大空のギャング現金強奪作戦」・・・風間×トム
アイフル大作戦 11話「電話で死体が転がりこんで来た」・・・大介×早坂
バーディ大作戦 11話「真夏の海 殺しの請負業」・・・三平×タケシ
Gメン75 2話「散歩する囚人護送車」・・・関屋×柾木
Gメン75 194話「銀嶺を行く網走脱獄囚」・・・草野×笠原
Gメン82 13話「赤いサソリVS香港少林寺」・・・沢田×青龍
Gメン75スペシャル「帰って来た若き獅子たち」・・・結城×碓井
Gメン75 193話・194話|テレビ探偵団で語る「小林稔侍」(91.6.23放送)
【対談より文字お越し再現】
・印象に残ってるのありますか?
「Gメン75なんて楽しかったですね。」
・特に印象に残っているものってありますか?
「そうですね・・やっぱり北海道、、に行ったのが。雪の中の・・」
・視聴率がものすごかったんですよ、28.3%。これはどういう設定でどういう役だったんですか?
「映画の高倉健さんの網走番外地ってありますよね。僕たちやっぱりそれで、あの、育ってきましたから、それを自分が、全く同じようなドラマで同じような仕立てでできるっていうのが、自分が今度やれるっていうのが、やっぱり嬉しかったですね。」
・殺人を犯してないのに罪を被せられて捕まってしまって逃亡すると・・それも刑事と一緒に逃亡するという役。雪の中大変だったでしょう?
「大変だったですよ~。僕、生れて初めて凍傷になったんですよ。耳が。」
・へぇ!寒そう~。
「ちょうど指も折れてましたのでね。辛かったですよ、右手の・・この間で、3箇所折れてたんですよ。それでピストルを常時持たなきゃいけないわけですよ、これがねぇ辛くって寒くって・・・。それで手錠が寒いもんだから凍るんですよ。大変だったですよ。でもやっぱりそういう中で真剣にやるとやっぱり何かがやっぱり見ている人に心にくる・・というのがあるんでしょうね。」
注:「・」司会者(三宅裕司、林家こぶ平<現:9代目林家正蔵>、西田ひかる)、「 」小林稔侍
出典:テレビ探偵団(TBS)
作品を鑑賞するだけではわからない見えない撮影現場の苦労が伝わってくる対談だった。この回ではバーディー大作戦のオープニング撮影裏話やGメン75 300回記念ハードアクションシリーズでのエピソードなども知ることができた。
Gメン75 第194話 放送当時の資料
特報ではないがスペシャルムード満点!次回予告「プロ野球殺人事件」
特筆すべきことは通常の予告編だが黒木警視(丹波哲郎)のセリフ入りというもの。「政治や企業がこれほど腐りきった世の中でせめてスポーツの世界だけ正義があると信じていたんだ。・・・」
195話「プロ野球殺人事件」は、効果音と予告編では使われない劇伴がミックスされたGメン75 164話「消えた乳母車の赤ちゃん」同様スペシャルムード満点な予告編だった。