キイハンター 196話は、元旦スペシャル「大空からの脱出」!命のタイムリミット・東側某国の諜報部員(山本耕一)にハイジャックされたセスナ機!着陸経験のない島竜彦(谷隼人)が操縦桿を握ってトライする日本アルプス上空スカイアクション
第196話 1972紅の翼大空を行く (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | -(※台本#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 72.01.01 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 啓子 | 吹雪 | 島 | ユミ | - | - | - | - | - |
主演 | 島竜彦、吹雪一郎 | |||||||||
ゲスト |
江夏夕子 山本耕一 外山高士 河合絃司 松下麻美子 亀井和子 松沢勇 山下則夫 原田君事 早瀬恒司 岡田克夫 |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | 長野(松本空港)、静岡(三保飛行場?)、伊豆七島上空? | |||||||||
類似シーン | プロット継承:Gメン75 172話「大空のギャング」173話「大空からの脱出」 | |||||||||
協力 | 日本フライングサービスKK松本飛行訓練所(1988年トヨタ自動車が買収) | |||||||||
備考 | - |
キイハンター 第196話 1972紅の翼大空を行く あらすじ(ストーリー)
松本飛行訓練所で飛行訓練に励む島竜彦。その時、東京の黒木鉄也から緊急指令が入った。某国のスパイ・ジュラール三上が持ちこんだ細菌兵器で、ある患者が死に直面していた。血清がある日本海の孤島へ吹雪一郎と島を向わせようというのだ。
タイムリミットは5時間!患者と医師、吹雪と島を乗せたセスナは大空へ飛び立つ。
谷口ユミと津川啓子は患者と医師を連れて松本飛行場へ行くが、すでに機上にいると説明を受け愕然とする。なんと先に飛び立ったセスナに乗っている医師は真っ赤なニセ者。ニセ医者の正体は国際警察に追われているジュラール三上だった!
しかも同乗した患者は拉致された看護婦・久美。正体がばれたジュラールは上空で島たちのセスナをハイジャック!そのまま国外逃亡を計ろうとする。
迫るタイムリミット。吹雪は島に全てを託して血清のある島へスカイダイビングを試みる!
キイハンター 第196話 1972紅の翼大空を行く 解説・見どころ
- 上空でハイジャックされるセスナ機
- 別のセスナからの指示を受けながら操縦桿を握る島ちゃん
- (キイハンター)⇒(Gメン75)
島竜彦⇒速水涼子刑事
吹雪一郎⇒立花警部補
ジェラール三上⇒ヘンリー湯沢 - Gメン75 172話、173話「78スカイアクションシリーズ」へプロット継承
1972年元旦放送のスぺクタル企画!今では考えられないレギュラー番組の元旦放送だった。その後の元旦放送はGメン75 85話「77元旦デカ部屋ぶっ飛ぶ!」のみ。キイハンターでは珍しく<特報>予告が流れた作品。
撮影用も含めセスナ2機を駆使したスカイアクション編!後のトヨタ自動車関連会社になる「日本フライングサービスKK」の全面協力を得て冬の信州上空、日本アルプス上空に繰り広げられる緊迫したストーリー!立体的なアクションが画面狭しと展開する。
この作品のプロットは、ムリムリな設定部分をカットして6年後、Gメン75 172話、173話「大空のギャング」「大空からの脱出」として継承された。
今回は特別企画ということで、サブタイトルの出方も通常とは異なり下から起きあがってくるようなタイプ。サブタイトル曲も普段とは違ったものに変更。そしてラストのエンディングテーマも野際陽子さんの「非情のライセンス」ではなく、オープニングテーマの別アレンジ。スペシャル・ムードいっぱいで制作された。
この操縦未経験者のセスナ着陸シーンは、同じ東映制作の「刑事くん」第一部(29話「大空の逃亡者」/1972年3月20日放送)にも受け継がれている。
1971年12月24日で「ザ・ガードマン」がポルトガル・ロケ編で終了した。当時は「キイハンター」も打ち切りが噂されたそうだが今回の企画で、そんな噂もぶっ飛ばしてしまった。
尚、劇中のアクロバット飛行シーンは242話「ジャンボ旅客機爆破事件」でも流用される。
最近見直してわかったことだが、日本アルプス上空、長野県の松本飛行場以外の空中シーン。スパイの本拠地がある外国に見立てた島のロケ地は長年、佐渡ヶ島と思っていたが、実は太平洋側ではないか?と思われる。
当時の番組資料がないため推測にすぎないが遠くに富士山の斜面が映りこむシーン、海岸沿いの滑走路、火山性の黒砂、火山性の島々などを踏まえて以下のように推測してみた。
真相やいかに?!
シーン | ロケ地(仮) | 根拠 |
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スパイの島
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静岡県・三保飛行場 |
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日本海上空
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伊豆七島・利島(としま)あたり |
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今回のお休みは、風間くん(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
※雄大な日本アルプスを背景にした陸と空のスリリングなクライマックス!松本飛行場でロケ
キイハンター 第196話 1972紅の翼大空を行く 当時の記事
※血清を受け取りに日本海の孤島へ飛ぶ島ちゃんらのセスナがハイジャックされた!
ホントに発生?!実話スカイアクション事件
実は今回のストーリーは、「Gメン75・78スカイアクションシリーズ」も含めてフィクションが現実になった「空の救出劇」。
掲載:朝日新聞(1986年5月30日朝刊)
場所:イタリアのジェノバ
日時:1986年5月28日午後6時40分頃
機種:小型セスナ
状況:気を失った操縦士に代わって操縦経験のない乗客の一人が操縦桿を握る
別のセスナで救援に駆け付けたパイロットの無線指示、横にくっついて操縦指導で着陸させる
しかも横のセスナで無線指示をしたパイロットは、イタリア空軍の元パイロット。
キイハンター196話で救出に向かった吹雪一郎のFBI時代の元上司は、ゼロ戦とやり合った米軍人。
キイハンターもGメン75も終了していた時期の出来事だったので、ホントに驚いた。