Gメン75 86話は、ヨーロッパロケシリーズ第一弾!パリで殺された日本人商社マンの部屋で時効が成立した三億円事件の紙幣が発見された。小田切警視(夏木陽介)はGメン草野刑事(倉田保昭)、響圭子刑事(藤田美保子)を伴いパリへ飛ぶ!
第86話 パリ警視庁の五百円紙幣 | ||||||||||
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仮題 |
パリ警視庁の五百円紙幣 冬のパリの殺し屋 パリ-紺碧海岸 縦断捜査(※ふりがな:コートダジュール)(シナリオ#86-87-88合本) |
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シリーズ名 | ヨーロッパロケシリーズ(第一弾) | |||||||||
放送 | 77.01.08 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、西島大 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
<準備稿段階> 朝吹健吾 朝吹美佐緒 坂崎竜也 坂崎霧子 矢代静夫 バーのマダム 商社の社長 刑事A 刑事B 支店長A 支店長B 警官 銀行員 アナウンサー 評論家 殺し屋マルソー 密告屋 酒場の主人 シモン婆さん ロスタン刑事 ルシアン主任警部 リシャール刑事 |
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出演 | 黒木 | 草野 | 山田 | 津坂 | 圭子 | 小田切 | - | - | - | - |
主演 | 黒木警視以下全員・小田切警視 | |||||||||
ゲスト |
川津祐介(スパイキャッチャーJ3/J3壇俊介、ザ・ガードマン/荒木隊員、ワイルド7/草波勝、トリプル捜査線/夏木) 范文雀(Gメン75、Gメン82/賀川陽子刑事、プレイガール/ユーミン・ダロワ、ハン・ザ・摩耶) 中島ゆたか 西田健(アイフル大作戦/丘大介) ジェラルド・ラザロン 小池栄 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 亀山達也 山浦栄 高野隆志 石垣守一 ロルフ・ジューサー(ロルフ・ジェーサー/ロルフ・ジェサー、ロルフ・ジュッサー) ユセフ・オスマン(オスマン・ユセフ) |
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タイアップ |
サベナ・ベルギー航空SABENA BELGIAN WORLD AIRLINES(現・ブリュッセル航空) ホテル・ニッコー・ド・パリHOTEL NIKKO DE PARIS |
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類似作品 | - | |||||||||
撮影日 | 1976年11月24日~12月11日<4話分> | |||||||||
ロケ地 |
フランス(パリ) トロカデロ広場/アレクサンドル三世橋/クレマンソー広場/アベニューマホン/モンマルトル/グルーズ通り/モンソー公園/シャンゼリゼ/マモン亭/ボンヌーフ/カンブロンヌ広場、実景:パリ市内各所で実景撮影 |
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備考 |
「DVD-COLLECTIONⅡ」収録作品 フランス語⇒字幕 旅客機離陸シーン劇伴:「バーディー大作戦」の曲から流用 |
Gメン75 第86話 パリ警視庁の五百円紙幣 あらすじ(ストーリー)
パリのモンマルトルで日本人商社マン・矢代静夫が殺害され現場からは十数枚の五百円紙幣が発見された。その紙幣こそ1975年に時効が成立したニセ白バイ警官による3億円事件で奪われた紙幣の一部だった。
警視庁の小田切警視はGメンの響圭子刑事、草野刑事を伴って事件解明のためパリへ飛んだ。だがパリ地区警察本部犯罪捜査課のリシャール刑事はなぜか小田切たちを快く迎えない。小田切らは言語習慣の異なる異国の地で困難な捜査に直面する。
圭子はパリの下町で3億円事件の容疑者・坂崎竜也を発見する。坂崎は三億円事件の容疑を否認したま恋人・霧子とともに日本から姿を消していたのだ。リシャール刑事は彼が日本人商社マン殺しの犯人と断定し、小田切らの目の前で逮捕した。
Gメン75 第86話 パリ警視庁の五百円紙幣 解説・見どころ
- 1975年に時効が成立した三億円事件がベース
- 言語習慣の違いによる困難な捜査活動を強いられるGメン
- Gメン75初の海外ロケ
「Gメン75」初の海外ロケ編。3部作と番外編で4本制作、サベナ・ベルギー航空などの協力によるフランス、ベルギー編。土曜夜9時のシリーズでは「アイフル大作戦」26話、27話「ハワイロケ」以来3年ぶりの海外ロケ。
3部作はフランス編。その第一弾は、三億円強奪事件の史実を絡めた商社マン殺害事件。前科があったために三億円事件の犯人と間違えられた男女が、偏見に満ちた日本から逃れ異国の地で第二の人生に夢を託す姿を描く。男女を監視するかのように姿を見せる謎の日本人紳士。そしてなぜか極端に反日的な現地捜査員とGメンとの確執が描かれる。
特報予告に、監督の他「撮影・下村和夫」とクレジットされたのは後にも先にも今回のヨーロッパロケシリーズのみ。(と思い込んでいたが、20話「背番号3長島対Gメン」の予告編別バージョンでクレジットされたことがあった。)
ヨーロッパ映画のようなしっとりとしたカメラワークにも注目。他の刑事ドラマやアクションドラマの海外ロケとは違う映像美が感じられる。
Gメン75 ヨーロッパロケーション-ロケ手帳-
ヨーロッパロケ本隊行程(抜粋) | ||
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日付
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移動
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撮影場所
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11/22(月)
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羽田(19:40) ↓SN252 バンコック |
機内 |
11/23(火)
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↓ ブリュッセル(11:20) |
ベルギー(ブリュッセル) |
11/24(水)
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ブリュッセル (ブリュッセル公園/グランプラス/サンミッシェル寺院/他未定) |
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11/25(金)
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11/26(土)
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ブリュッセル(15:10) ↓SN663 ニース(16:40) |
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11/27(日)
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フランス (ニース/ボリュー/キャプエステルホテル) |
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11/28(月)
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ニース | |
11/29(火)
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ニース(17:20) ↓SN664 ブリュッセル(18:55) ブリュッセル(20:00) ↓SN647 パリ(20:50) |
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11/30(水)
~ 12/8(水) |
フランス(パリ) | |
12/9(木)
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パリ・自由行動 | |
12/10(金)
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パリ(9:45) ↓SN643 ブリュッセル(10:35) ブリュッセル(12:30) ↓SN261 |
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12/11(土)
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↓ 羽田(14:05) |
※SN:サベナ・ベルギー航空
海外ロケ編にはロケ手帳なるものが存在した。以前、藤田三保子氏に見ていただいたが、俳優には配られてなかったとのこと。スタッフ専用の手帳だったと思われる。日程表の他、宿泊ホテルやシーン別の小道具やロケ地などが記載されている。
Gメン75 第86話 パリ警視庁の五百円紙幣 当時の記事
※写真は87話「冬のパリの殺し屋」。86話は当時切り取って散在。記憶違いでなければ上の響圭子、小田切のものが使われていたと思う。
※TBSの当時の広報誌。カラー3ページでイラストと写真を交えたロケ便りを掲載。ノミの市を楽しむ川津祐介氏、粋なおまわりさんに囲まれた藤田美保子(現:藤田三保子)氏、Gメンよりこわそうなロケ隊の面々ということでスタッフのみなさんも紹介されていた。