Gメン75 282話は、オカルト編!吹雪杏子刑事(中島はるみ)に地縛霊が乗り移り田口刑事(千葉裕)を古びた洋館へと誘い込む
第282話 肉体のない女が呼んでいる | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 80.10.25 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、樋口祐三(TBS) | |||||||||
脚本 | 山村英司 | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
霊媒指導 | 渡辺政治(著書) | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 島谷 | 田口 | 杏子 | - | - | - | - |
主演 | 田口刑事、吹雪杏子刑事 | |||||||||
ゲスト |
吉岡ひとみ 松橋登 戸浦六宏 目黒幸子 滝沢双 木田愛子 相沢治夫 岸本功 松山武由 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山口正一郎 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:94号 |
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主題歌 |
エンディング 「遥かなる旅路 Wandering man」(作詞:竜真知子 作曲:ミッキー吉野 編曲:川上了 唄:ポプラ/コロムビアレコード) —- オープニングテーマ 255~266、269~291、295~306話:オリジナルの「Gメン75のテーマ」 |
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挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン75 第282話 肉体のない女が呼んでいる あらすじ(ストーリー)
田口刑事、島谷刑事、吹雪杏子刑事は深夜Gメン本部を後にし家路を急いだ。そこへ先ほど別れたばかりの杏子が田口の前に現れ、いきなり田口をひっぱたき自分について来るよう要求する。
ただならぬ雰囲気を感じとった田口は杏子と共に古びた洋館へたどり着いた。その館に住民はおらず廃墟と化した館に入り込んだ田口は、部屋の中でポルターガイスト(騒霊)現象を目の当たりにする。
気を失った杏子を病院に連れて行った田口は、翌朝、杏子から昨日のことを何も覚えていないと告げられ愕然とする。ふたたび田口は杏子とともに洋館へ行き、部屋の中を探って行くうちに発見したのは一匹の黒猫と古びた写真だった。
写真に写っていた女に田口は見覚えがあった。二年前、交通機動隊員だった田口が遭遇したある轢き逃げ事件の被害者・石田奈美である。杏子は、奈美の霊魂が自分に乗り移って事件の真相に導いているのだと語る。
Gメン75 第282話 肉体のない女が呼んでいる 感想・ポイント
- 帰宅途中の吹雪杏子刑事に憑依する霊魂
- 田口刑事を廃墟の洋館に誘い込む
- 眼前で怪現象が巻き起こる
- 未解決事件の被害者を思い出す田口
Gメン75屈指のオカルト編!吹雪杏子刑事(中島はるみ)に地縛霊が憑依し田口刑事(千葉裕)をひっぱたき廃墟となった洋館に誘い込むという異色作。
「ザ・ガードマン」や「キイハンター」、「プレイガール」でよく見られたスリラージャンルの作品。
当時ファンの間では、273話「怪談 死霊の棲む家」につづきまたしても丹波哲郎御大の趣味フルスロットルか!という声が多かったが、自分は超常現象モノ結構好きなんでGメン流オカルト編もいいんじゃないかって楽しみにしていた回。
霊魂やUFO(未確認飛行物体)などを自分のように身近に体験したことがある方はともかく、そんなのありえないよねという方も、興味つきないシーンがある。
黒木警視正(丹波哲郎)自ら現実世界の事例をセリフに交えるのだ。現実をフィクションに融合させる手法も黒木ボスが語るとなぜかウンウンとうなづいてしまうから不思議だ。
Gメン75 116話「エクソシスト殺人事件」のようなオカルトタッチだが、あくまで超常現象シーンはアクセサリーだと思った。
劇中の主役・石田奈美(吉岡ひとみ)に纏わる夫の弟・リョウヘイ(滝沢双)、叔父・毅(戸浦六宏)、そして従妹の宇野賢吉(松橋登)の間で何が起こったか。
欲の渦に巻き込まれこの世を去らねばならなかった人間の悲哀を根底にしっかり描写している点がいい。
Gメン75 第282話 放送当時の資料
※記事に付随していた写真は紛失。
次回予告!283話「オホーツク海の幽霊船」
次回283話はスペシャルやシリーズものでもなく通常予告の「オホーツク海の幽霊船」だが見逃せない傑作。
沖縄シリーズ同様、当時の「Gメン75」ならこんなテーマも企画してしまうというハードボイルドタッチの公安モノ。今のドラマじゃ味わえない硬派な味付けがスゴイ!
この頃のGメン75は扱うジャンルが特にバラエティに富んでいて飽きがこない。南雲警視(川津祐介)主役の公安モノは絶品。