Gメン75 176話は、【’78香港マカオロケシリーズ第二弾】!香港チャイニーズコネクションのボス(遠藤征慈)を拉致した立花警部補(若林豪)たちGメンは中屋刑事(伊吹剛)救出を賭けて人質交換を迫る
第176話 香港カラテ対Gメン PART2 | ||||||||||
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仮題 |
前編:香港チャイニーズ・コネクション 後編:香港カラテ対Gメン(シナリオ#175・176) |
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シリーズ名 |
’78香港マカオロケシリーズ (台本)’78香港・マカオ・ロケシリーズ |
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放送 | 78.10.07 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
周老人 張麗英(※20才) 張少年(※弟・10才) 勝部治(※香港チャイニーズ・コネクション) 折口保安二課長(※警視庁) 張の長男 張の次男 張の三男 唐沢検事(※東京地方検察庁) 畑中裁判長 大場(※関東連合/日本での覚せい剤卸元) 覚醒剤の中毒の犯人 — 中国人の売人<回想シーン:カット> スタンリー刑事(※香港地区警察本部) 香港の警官<※シーンカット> 中国人のやくざA(※香港チャイニーズ・コネクション) 中国人のやくざB(※香港チャイニーズ・コネクション) 黄(※香港チャイニーズ・コネクション) 李(※香港チャイニーズ・コネクション) 躄(いざり)の老人<シーン:カット> 江蘭(※香港チャイニーズ・コネクション) 陳展文(※香港チャイニーズ・コネクションのボス) 仔(チャイ)端興 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | - | 中屋 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 草野刑事、中屋刑事 | |||||||||
ゲスト |
【後編】 米雪<MICHELLE> 楊斯<YEUNG SEE> 川津祐介(スパイキャッチャーJ3/J3壇俊介、ザ・ガードマン/荒木隊員、ワイルド7/草波勝、トリプル捜査線/夏木) 森塚敏 遠藤征慈 小林稔侍(バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部) 三浦真弓 萩野尋 竜咲隼人 中村勇 |
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タイアップ |
コンパスクラブツアー日新航空 TOURS JAPAN LTD ※ノンクレジット シェラトンホテル・後編 |
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類似プロット | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
【イギリス領・香港/1978】前・後編 <九龍> 香港啓徳空港(現・啓徳郵輪碼頭) 九龍城(現・九龍城広場周辺)※市場 彌敦道 尖沙咀渡輪※スターフェリー乗り場 尖沙咀(診療所)※後編 シェラトンホテル※後編 <新界> 丙崗村(ピンコンチゥ/廟がある村)※クライマックスのカラテバトル・後編 <香港島> 香港仔※水上生活の船、市場※前・後編 湾仔※香港地区警察 銅羅湾※トラム車庫(現・商業施設)※前・後編 太平山(ビクトリアピーク)※折口保安二課長と立花警部補が落ち合う場所・後編 —- 【ポルトガル領・マカオ/1978】前・後編 大三巴牌坊(聖ポール寺院跡) 大炮台(モンテの砦) マカオ市内路地裏 ※斜面の墓地は香港島のどこかで撮影し合成したと思われる。 ベラヴィスタホテル(現・ポルトガル領事官邸)※組織のボスの邸宅・後編 路環島(当時は独立した島)か氹仔島(独立した島)※麗英が撃たれる場所・後編 —- 【日本国内】後編 油壺リビエラシーボニアマリーナ(公式)※人質交換のヨットハーバー/台本によると設定はマカオの島々を結ぶ橋付近) |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:◎ (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:59号 |
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音楽特記 | エンディング主題歌変更:「面影」3番 | |||||||||
備考 |
【使用機材】 ヘリコプター(※後編) 【日本語吹き替え】 当初は中国語(広東語)は字幕スーパーの予定だった 【欠場】 山田刑事(※後編) |
Gメン75 第176話 香港カラテ対Gメン PART2 あらすじ(ストーリー)
中屋刑事が香港チャイニーズ・コネクションの手に落ちたことを知った立花警部補は速水涼子刑事を伴い香港へ飛び、警視庁保安二課長・折口と落ち合った。
黒木警視はインターポール(国際刑事警察機構)国際麻薬課からの情報で”黒竜大人”と呼ばれる組織の黒幕を割り出した。組織の本拠地はポルトガル領・マカオにある。
一方、元警視庁捜査員で今は組織の殺し屋に成り下がった勝部治は、第二次世界大戦(大東亜戦争)中、中国大陸で草野刑事と同じ境遇だったことが判明する。組織の黒幕・黒竜は終戦直後の混乱期で困った日本人に恩を売り自分の味方につけようとしていたのだ。
立花たちGメンは中屋奪還の為、香港チャイニーズコネクションのボス・陳展文を誘拐し人質交換を迫るという荒っぽい手段に打って出た。
組織との取引現場であるヨット・ハーバーへ出向いた草野たちは一機のヘリコプターが飛来するのを確認する。ヘリコプターを操縦する勝部治は中屋を放り出し宙吊り状態にしたままボス・陳展文の解放を要求してきた。
ボスを取り戻した組織の幹部・仔端興は宙吊りにされた中屋を射殺するよう勝部に命令する。
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Gメン75 第176話 香港カラテ対Gメン PART2 感想・ポイント
- 立花警部補(若林豪)速水涼子刑事(森マリア)香港入り
- 敵の手に落ちた中屋刑事(伊吹剛)救出を賭けた人質交換
- 第二次世界大戦終戦直後の混乱期の事情
- ヘリコプターから宙吊りにされる中屋
- 戦後の混乱期に草野を助けた周老人の正体
’78香港・マカオ・ロケシリーズの第二弾(後編)
草野刑事(倉田保昭)は幼いころ戦後の混乱期に中国人・周(森塚敏)に救われたことがあった。その境遇は、警視庁捜査員である折口保安二課長(川津祐介)、そして元捜査四課の捜査員だった勝部治(小林稔侍)も同じだった。
草野と香港カラテ使いの死闘、クライマックスの草野と仔端興(楊斯)との1対1の功夫アクションは、間合い、技、盛り上がり等Gメン史上ピカイチのバトルだと思う。
このシリーズ以降、香港ロケ編は功夫アクションを全面に扱うアクション編に変わって行く。そして今回の前後編は草野刑事がGメンを去る最後の死闘へと繋がっているのだ。(201話・202話)
なお、シナリオ段階では中屋刑事(伊吹剛)が仔端興(楊斯)に倒されモーターボートで連れ去られるシーン、黒幕である黒竜こと周(森塚敏)が草野に再び会い、終戦直後の境遇を基に味方に付くよう念を押すシーンなどが記されてあった。
本編ではこれらのような割愛されているシーンがある。「Gメン75DVDコレクション(デアゴスティーニ)」の節目節目でもいいので定期購読御礼としてシナリオの復刻版を特典にすればより深く作品を鑑賞できるのではと思う。
175・176話は、「Gメン75DVDコレクション(デアゴスティーニ)」で59号に収録予定。(2021年3月時点)全国発売&全号発売祈願!
香港スター・米雪、楊斯
米雪<MICHELLE>|張麗英
香港仔で弟と水上生活する蛋民。日本で兄三人が運び屋として逮捕されるが草野刑事たちの捜査に協力する。
シナリオでは母親が日本人で戦後の混乱期に死亡。母に習い日本語が少し話せるため弟に日本語を教えたという設定だった。
楊斯<YEUNG SEE>|仔(チャイ)端興
香港チャイニーズ・コネクションのカラテ使いの殺し屋。半年後、草野刑事がGメンを去ることになる因縁の宿敵。(まだシナリオには記されてない)
Gメン75 第176話 香港カラテ対Gメン PART2 当時の資料
※タイトルは仮題(前編:香港チャイニーズ・コネクション/後編:香港カラテ対Gメン)から流用したと思われる。内容は後編を解説。
※Gメン75さよならアルバムより(特集記事)
※番組スチール写真(新界地区にある丙崗村でのカラテ格闘アクションより)