あらすじ

キイハンター 第243話 情無用!人殺しの神様

キイハンター 243話

キイハンター 243話は、中東紛争に絡む日本人神父(岡田英次)の容疑は殺人?!中東某国での難民大量虐殺疑惑の某国公安局長来日に纏わる警護を頑なに拒む津川啓子(野際陽子)

第243話 情無用!人殺しの神様
(共同調査:NWP夏目プロダクツ)
仮題 -(※台本#-)
シリーズ名
放送 72.11.25
脚本 小山内美江子
撮影 山本矩雄
監督 山内柏
役名(台本)
出演 啓子 吹雪 ユミ 風間
主演 津川啓子、吹雪一郎、島竜彦、風間洋介
ゲスト 岡田英次
宇佐美淳也(宇佐美淳・宇佐美諄)
城所英夫
松川勉
由利徹
福山象三
松岡稔
木村修
原英美
松下麻美子
某国 リトラエル、パルダンチナ
タイアップ
ロケ地
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番組設定 キイハンターとは
備考

キイハンター 第243話 情無用!人殺しの神様 あらすじ(ストーリー)

中東某国(リトラエル)で大量の難民虐殺が行われた。リトラエル国家公安局長・ラルは、大統領暗殺未遂に加担した敵対民族(パルダンチナ)のゲリラ1名が難民の村に逃げ込んだのを突き止め難民全員の虐殺に走った。その悲惨な現状を目の当たりにした日本人神父・浅井は神に祈ることしかできなかった。

そのラル公安局長は側近のリサとともに来日することになった。キイハンターは彼の警護を国際警察本部から委託されたが、津川啓子は頑なに任務を拒む。ラル局長の非情な行為を知っているだけに彼を許すことができないのだ。

風間洋介らは、ラルの批判より来日する要人の命をガードすることが重要だと諭すが埒が明かず、ガードは島竜彦がすることになった。

だが、島の車が狙撃されラル局長は死亡。その現場にいたのが浅井神父だった。島は、浅井を暗殺容疑者として緊急逮捕。国際警察本部に連行し取調べを開始するが狙撃した物的証拠が得られず釈放することになった。

神父は最近までリトラエルとパルダンチナの国境付近にいたことを知った吹雪一郎は、ラル暗殺が新たなる報復に繋がると睨み浅井を泳がせることにした。

しかし尾行する啓子に邪魔が入りラルとともに行動していたリサの絞殺死体が発見される。

キイハンター 第243話 情無用!人殺しの神様 解説・見どころ

キイハンター 第243話 情無用!人殺しの神様
  • 中東で敵対する2つの民族に纏わる報復の連鎖
  • 民族紛争に巻き込まれる日本人神父
  • 民族紛争を利用する政権中枢部

2000年にも及ぶイスラエルとパレスチナの紛争をモデルにした国家的なハードボイルド・サスペンス編

難民の中に紛れ込んだゲリラを探す為に大量虐殺を行った公安局長。来日したその局長暗殺事件を通して描かれる人間模様と人間の愚かさを暴き出して行くキイハンターの活躍が見所。

公安局長暗殺の真相が明かされるまでの展開は小山内美江子脚本らしく推理タッチで描く。

謎めいた神父の素性、暗殺の真相、人間と宗教を縦軸に、報復の連鎖、兵器売買に明け暮れる醜い人間模様を横軸に描かれるキイハンター末期の秀作。 

なお、1983年頃の「月刊シナリオ」か「ドラマ」だったと思うが、そこに掲載された<女流ライターに聞く 第一回小山内美江子さん>に小山内さん自身で「キイハンター」について書かれたインタビューがあった。
参考として記しておきたい。

女流ライターに聞く第一回 小山内美江子さん(抜粋)
--いわゆる刑事ドラマ、アクションドラマを数多く手がけられてますが・・・--

それは、深作さんとか佐藤さん、プロデューサーの近藤(照男)さんたち・・・東映の方たちが、わたしがシナリオを書き出したので「じゃぁ俺たちのところで書けよ」と言ってくれたからです。それまでのNET(現テレビ朝日)で「特別機動捜査隊」を書きました。そのうち・・・(中略)・・・

それまで「キイハンター」をやってました。わたしの「キーハンター」は、いっぷう変わってて面白かったそうですよ。昔からミステリーが好きで、ハヤカワ(ミステリー)をかなり読んでたんです。それが生きたんでしょうか全然苦にならなかったし、楽しんで書けた。

「キイハンター」というのは所詮お伽ばなしです。秘密警察でピストルをバンバン撃っちゃう。お伽ばなしだからこそ、現在いろいろある真実、社会状勢を盛り込める。舞台が嘘だからこそ、本当のことが書ける。

・・・(後略)
出典:「シナリオ」か「ドラマ」(判明したら修正します)

※今回のような中東アラビア半島での民族問題や、第二次世界大戦(大東亜戦争)の戦場での惨劇をヒントにした作品のことを語られたものと思われる。(小山内美江子作品

今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)(サブタイトル別出演ランキングはこちら

キイハンター 243話

キイハンター 第243話 情無用!人殺しの神様 当時の記事


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