キイハンター 103話は、国際警察本部捜査官・壇俊介(宮内洋)登場第二弾!死刑執行までのタイムリミット24時間!黒人指導者暗殺犯人は本当に罪を犯したのか?島(谷隼人)と壇は再捜査を開始するが・・・
第103話 ダイヤルMに呼ばれた男 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 |
(1)殺人ダイヤルで呼ばれた男 (2)ダイヤルMに呼ばれた男(シナリオ#103) |
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シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 70.03.21 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、佐藤肇 | |||||||||
撮影 | 瀬尾脩 | |||||||||
監督 | 佐藤肇 | |||||||||
役名(台本) |
早水哲 早水秀治(死刑囚) 山室麗子 印南 滝沢 神父サリバン 黒人指導者キング フロント |
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出演 | 黒木 | 啓子 | 吹雪 | 島 | ユミ | - | - | 壇 | - | - |
主演 | 島竜彦、壇俊介 | |||||||||
ゲスト |
深江章喜 三条泰子 高橋昌也 宗方勝巳 西沢利明 アンドレ・ヒューズ(アンドリュー・ヒューズ) 菊地輝夫 ジェームス・ウィルソン(※ノンクレジット/黒人指導者・キング) |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似シーン | プロット継承:Gメン75 43話「刑法第11条 絞首刑」 | |||||||||
挿入歌 | 恋の風車(作詞/清水真智 作曲/菊地俊輔) | |||||||||
備考 | - |
キイハンター 第103話 ダイヤルMに呼ばれた男 あらすじ(ストーリー)
キイハンターの黒木鉄也のもとに密告電話がかかってきた。平和運動の黒人指導者・キング氏の暗殺犯人を知っているという。島竜彦と国際警察捜査官の壇俊介は密告電話を基に捜査を開始し早見秀治を逮捕した。
早見はその後裁判にかけられ死刑が確定した。だが、早見は無実を主張。島は無実を叫ぶ早見の姿、揃いすぎた証拠、謎の密告者に疑問を持ち、壇とともに事件の再捜査を開始する。
島は彼が出入りしていたクラブへ出向き、壇は犯行の決め手となったライフルを調べるため国際警察武器保管所へ飛んだ。そのとき、島と壇のもとに自分こそが真犯人であると告げる早見哲が現れた。彼は死刑囚・早見秀治の兄だった。
暗殺組織から足を洗おうとした弟の身代わりに暗殺を引き受けたという。だがキング氏暗殺を命令した組織のボスを暴かねば弟・秀治の無実が証明できない。
刑の執行までの時間はあと24時間。キイハンターたちの息詰まる捜査が始まった。
キイハンター 第103話 ダイヤルMに呼ばれた男 解説・見どころ

- 国際警察本部捜査官・壇俊介登場(2)
- 第二回・壇俊介登場シーンは遊びに来たキイハンターの部屋から
- 死刑判決の男は無実か?再捜査をする島竜彦、壇俊介
- 死刑執行までのタイムリミットは24時間
キイハンター 92話で初登場した国際警察本部捜査官・壇 俊介が再び登場。以後、カラー化とともに出演回数が増え主役級の活躍をする。島竜彦とコンビを組んでシリアスな演技を披露。また国際警察の所属も「特別室」と明確に語っていない。
今回は後の『Gメン75』43話「刑法第十一条 絞首刑」の基になったと思われるようなタイムリミットと闘うスリリングな展開が見所。1968年4月、黒人公民権運動の指導者・キング牧師暗殺事件を素材にしたハードボイルドタッチの作品。
史実を虚構に持ち込む作風は後の『Gメン75』に継承されて行く。近藤照男ドラマならではの重厚さ。
蛇足だが、冒頭のトランプをするキイハンターたちのシーン。東映チャンネルでの放送を見てリアルタイムの記憶が蘇って来たワンシーンだった。
今回のお休みは、風間くん(千葉真一)(サブタイトル別出演ランキングはこちら)

キイハンター 第103話 ダイヤルMに呼ばれた男 放送当時の記事
※黒人指導者キングを暗殺した容疑で島竜彦と壇俊介が逮捕した男は裁判で死刑判決。そこへ真犯人だと名乗る男が現れた!
※週刊TVガイド中部版は、関東版とは違う番宣写真が使われていた。
※中部地方の番組表より
※関東地区、関西地区、名古屋地区の番組視聴率。カラー化を目前に控えた「キイハンター」の人気ぶりがうかがえる。1970年3月時点では刑事・アクションドラマ系での人気は「キイハンター」が「ザ・ガードマン」に拮抗しており文字通り両番組はTBSの看板番組となっていた。
※さらに当時の週刊TVガイド誌上の読者による人気投票では、「キイハンター」が「ザ・ガードマン」を抜き去っていたのだ。
キイハンター 103話放送週のポリス&アクションドラマ(中部編)
【土曜】
21:00~「キイハンター/ダイヤルMに呼ばれた男」(TBS)
23:56~「プレイガール/悪女の性典」(TBS系のCBCで放送)
【日曜】
20:00~「ヤングアクション・プロフェッショナル/おかあさーん」(TBS)
22:30~「FBI/復讐は忘れた頃に・・・」(TBS)
【月曜】
20:00~「五番目の刑事/白い花びらのブルース」(日テレ)
21:00~「スパイ大作戦/ニトロで脱獄」(USA/フジ)
【火曜】
20:00~「幽霊探偵ホップカーク/殺されたって死ぬものか!」(UK/フジ)
22:00~「鬼警部アイアンサイド/友よ、いつまでも」(USA/TBS)
【水曜】
20:00~「新・平四郎危機一発/身代り(最終回)」(TBS)
20:00~「秘密指令S/リモコン爆破作戦(最終回)」(NET)
22:00~「特別機動捜査隊/汚れたウェディングドレス」(NET)
【木曜】
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【金曜】
21:00~「ゴールドアイ/地獄へのパスポート」(NET)
21:30~「ザ・ガードマン/二人の妻を持つ男」(TBS)
※この時期はポリス・アクションジャンルで中部地方では13本の作品が鎬を削っていた。そのうち国産ドラマは8本。約27%は欧米系のドラマだった。EXPO70開幕と戦後25年。戦中派が社会を担う高度成長期の様子が垣間見える。