キイハンター 178話は、深作欣二監督作品・宮崎ロケ!写真のお告げどおりに島ちゃん(谷隼人)の運命が決まる謎?!ロンドン大列車強盗の真相!
第178話 南の国へヌードで新婚珍道中 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | タイトル未定(※台本#175) | 放送 | 71.8.28 | |||||||
脚本 | 池田悦子 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 深作欣二 | |||||||||
役名(台本) |
蜜子 ウィルソン 波野 カメラマン(外人) 洋服屋の主人 船長 ホテルのボーイ |
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出演 | 黒木 | 啓子 | 吹雪 | 島 | ユミ | - | - | - | - | - |
主演 | 島竜彦 | |||||||||
ゲスト |
橘ますみ 曽根晴美 木村元(木村玄) 団巌 相馬剛三 伊達弘 山田甲一(山田光一) 三島新太郎 |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ |
【ノンクレジット】 フェリーさんふらわあ シーサイドホテルフェニックス |
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備考 | 宮崎ロケ |
キイハンター 第178話 南の国へヌードで新婚珍道中 あらすじ(ストーリー)
1963年、ロンドンに向う現金輸送列車が何者かに襲撃され、25億円相当の現金が奪われた。スコットランド・ヤードの必死の捜査にも関わらず、犯人逮捕には至らず歳月が経過した。8年後、その事件を扱ったマンガが全世界でベストセラーになった。このマンガは、あまりにも犯人の様相を克明に描写していたのだ。しかも、東洋人の男が犯行に加わっていた点に黒木鉄也は注目する。
そんな時、島竜彦の元へ1通の封書が届いた。何とそこにはグラマーな女性を抱く島の姿が!全く身に覚えのない島は、興味半分に写真に映っていた現場を訪れる。島は、その川原で一人の女性が、数人の男に誘拐されようとしているのを発見。間一髪救出するが、その光景が贈られてきた写真と一致することに気づく。襲われていた女は、ハニーバストというニックネームで蜜子と名乗った。
さらに島の元に写真が贈られてきた。その写真には、何と宮崎のフェニックスの木の下で人を刺す島の姿が映し出されていた。
キイハンター 第178話 南の国へヌードで新婚珍道中 解説・見どころ
- 南国宮崎ロケ
- 1963年イギリスで実際に起きた事件をベースにしたアクションサスペンス
- 次々と島ちゃんに届く写真は全て予言
- 写真の通りに殺しをしてしまう島ちゃん?!
- 蜜子(橘ますみ)の正体
174話「黒衣の花嫁 南国の連続殺人」に続く71年度夏の宮崎ロケ編第二弾。深作欣二監督が久々に「キイハンター」のメガホンを取る力作。宮崎シーサイドホテル・フェニックスとのタイアップ作品。
島竜彦(谷隼人)の元に次々と届けられる殺人予告写真をめぐってのサスペンス。その写真に映っているのは、島ちゃん本人。なぜ殺人の罪を犯すのか・・・?謎めいた女性・蜜子(橘ますみ)が絡んで事件は意外な展開に。
ミステリアスな要素を引きずったまま、ドラマは軽快に進んで行く為、一時も画面から目が離せない展開がすごい。舞台は一転。視聴者の意表を突くかのように豪華客船・さんふらわあへ!
この切り返しのテクニックが実にうまい。ボスの黒木鉄也(丹波哲郎)とユミちゃんこと谷口ユミ(大川栄子)も宮崎入りし、予告写真と違った展開になる島ちゃんは断崖から落下して。全ての謎は、蜜子に繋がって行くラスト。
映画007シリーズを彷彿とさせるような華麗な展開に酔いしれる一作である。『バーディ大作戦』 10話「吸血ワラ人形の大予言!」でも似たようなサスペンスが堪能できる。
キイハンター 178話 南の国へヌードで新婚珍道中 当時の雑誌記事
※当時ファンとスターを結ぶ座談会企画「読者の一日記者」があった。この週は、国際警察特別室員・壇俊介役の宮内洋氏。女子高生二人のインタビューで撮影中のけがや、ファンレターには必ず返事を書くということなどが語られていた。
シナリオは手書きタイプ。展開はほぼ本編と同じ。話数ズレ(本編178話、台本175話)、サブタイトル未定。シナリオ段階では既に宮崎ロケ確定。タイアップホテル名も記載有。