Gメン75 199話は、銀行ギャングと警視庁幹部候補生!Gメン立花警部補・怒りの鉄拳!!
第199話 土曜日にネズミを殺せ! | ||||||||||
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仮題 | 銀行ギャングと警視庁幹部候補生(シナリオ#192) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 79.03.24 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 小松範任 | |||||||||
役名(台本) |
坂口巡査長(55才/港東署)※台本では大高署 坂口竜太郎警視(30才/港東署) 松永東作(55才/銀行強盗) 松永徹夫(30才/長男) 松永卓次(22才/次男) あかね(23才/ホステス) 衣笠外科医 久保巡査(21才/坂口巡査長の部下) 浜村(拳銃密輸ルートの売人) 百合子(18才/久保が好意を寄せる女性)※本編:カット 看護婦 薬局の主人 女の薬剤師 鑑識係 刑事A 警官A 警官B 警官C 捜査主任 次席 署長 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 立花警部補 | |||||||||
ゲスト |
西沢利明 陶隆司(陶隆) 森塚敏 高原駿雄 渡辺やよい(プレイガール/田辺やよい) 冷泉公裕 古尾谷康雅(古尾谷雅人、ニュータウン仮分署/堀内功巡査長) 川合伸旺(Gメン75 黒谷編・長野県警 矢野捜査一課長) 杉江廣太郎(杉江弘、杉江広太郎) 竹井みどり<※カット> 日吉としやす 相原巨典 久地明 谷本小代子(谷本小夜子、Gメン75/亀田熊子) 伊藤慶子 河合絃司 山本緑 宍戸久一郎 菅原靖人 山浦栄 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山田光一(山田甲一) 山口正二郎 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):- (7)DVDコレクション:67号 |
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主題歌 | 面影(3番)(作詞:佐藤純彌 作曲編曲:菊池俊輔 唄:しまざき由理) | |||||||||
挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | 香港カラテ曲使用「KUN-FU FIGHTER」 | |||||||||
備考 |
次回予告編なし 79香港ロケ・カラテシリーズ特報 |
Gメン75 第199話 土曜日にネズミを殺せ! あらすじ(ストーリー)
真昼の大都会、三人組の強盗団が銀行に押し入り現金3,500万円を強奪、通報で現場に駆けつけたパトロール警官・久保巡査を射殺し逃走するという事件が発生した。
Gメンが所轄署・港東署に捜査協力を申し出るが担当の坂口竜太郎警視は立花警部補を拒絶する。ギャングが所持していた拳銃は改造拳銃で、坂口警視は密造拳銃のルートを洗い出し売人の浜村を逮捕した。
執拗な取り調べを行う坂口警視は警視庁の将来を期待されている若きエリート捜査員で現場経験を積むため所轄署である港東署に配属されていた。
立花たちGメンは三人組のひとりが負傷している点に着目し港東署とは別ルートで捜査を続行した。
坂口警視は浜村から改造拳銃の売り渡し先であるバーのホステス・あかねの名を自供させる。その頃、あかねのもとに愛人・松永徹夫がやってきた。銀行強盗は自分達親子の犯行で父親が撃たれて重傷だということを告げる。
Gメン75 第199話 土曜日にネズミを殺せ! 感想・ポイント
- 銀行強盗の親子と警察階級組織の親子
- 銀行強盗に部下を殺される老巡査長
- 父親と息子の確執の真相
この作品も何度観ても面白い。Gメン75は警察側、犯人側どちらにも共感できる部分がある作品が多い。しかし社会で生活するには踏みとどまらねばならない場合もある。それだけに見終ったあとの余韻もひとしお。
表裏紙一重の二つの親子関係の過程と末路を切り取って見せてくれたハードボイルドタッチの高久進脚本が冴える傑作!
国家公務員上級試験に合格して若きエリートとして将来を期待される幹部候補生となった息子(西沢利明)が父親と同じ所轄署に配属された。しかも階級は父親よりも上級。
息子の父親に対する感情には理由があった。さらに銀行強盗親子が犯行に及んだことにも切羽詰った理由があった。
それぞれが晒された家庭環境はやり方こそ再考すべきであったがどちらにも一概に斬り捨てられない共感できる何かがある。
私情に凝り固まった上官が引き起こした結果に対する立花警部補(若林豪)のラストショットは視聴者の感情を代弁してるかのように心に刻まれる。
シナリオにはなかったがシーンごとに画面に表示される打刻時刻が展開を盛り上げて行く!
なお、今回は劇伴の特記事項として香港カラテ編に多用される「KUN-FU FIGHTER」がGメン75 179話「警察署長室ジャック」に続き国内編でも使われた貴重な作品でもある。
放送順変更の事情|Gメン75 第199話 土曜日にネズミを殺せ!
今回の「土曜日にネズミを殺せ!」はもともと192話で予定されていた作品だった。191話「女子大寮の裏窓」の翌週に放送されるはずで予告編(効果音つき)も流れたが放送当日、銀行籠城事件が発生。
そのため報道番組に差し替えられ、「土曜日にネズミを殺せ!」は順延となった経緯があった。同じ銀行強盗事件を扱った作品だったことがその理由と思われる。
放送順が変更となったあおりか198話「パレットナイフの殺人」の後の予告編はカット。
199話「土曜日にネズミを殺せ!」の後の予告編「200話 大空港の幽霊」もカットされたが201話からの「’79香港ロケ カラテシリーズ」の特報のみ放送された。
本放送後20年以上月日が経って発売された「Gメン75 DVD-COLLECTION II」。そのボックス特典で封入された「予告編集」を見てカットされた予告編それぞれが現存していることが判明した。
Gメン75 第199話 放送当時の資料
特報!「79香港ロケ カラテシリーズ」
効果音やカラテバトルの声はあるがナレーションは一切なくビジュアルのみで構成された「特報」だった。